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米ペプシコが南アの食品大手Pioneer Foods買収へ

7月に合意されたペプシコによるPioneer Foodsの買収、株主総会の承認を得て、残るは競争当局の承認というところまで来ました。

Pioneer Foodsは南アにおいて2番手にくる食品メーカーで、パンやシリアル、果汁飲料、メイズ粉といった加工食品を販売しています。ヨハネスブルグ証券取引所上場企業で、南アのみならず、英国やアフリカ諸国にも進出しています。。

南ア経済はここ何年か不況に沈んでおり、製造業は全般的に需要不足に苦しんでいます。不況に強いと見られる食品や小売は、顧客基盤を維持するべく利幅を減らしながら商売を行っており、キャッシュが必要な状況です。株価も不調で、Pioneer Foodsの株価も2015年比で半分の価格になっています。

一方ペプシコの方は、アフリカにおいて、飲料ではコカ・コーラと遜色ないシェアを持つ国もありますが、食品はまったく弱いです。アフリカにおける商品ポートフォリオ、製造設備、流通を得るという意味で、Pioneer Foodsの買収が必要だったのだと思います。

南アは不況であるがゆえに、買いやすい株価になっている企業も多く、現地通貨ランドもずっと低止まりしています。南アおよび他のアフリカに広く販路を持つ消費財企業は、買い時のタイミングです。




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