内臓まで響く~BLUEGIANT~
今更ですが…「BLUEGIANT」を見てきました。
そもそも、アニメーションにはあまり興味がなく、
しかも、絵とか、線とか、このみじゃない。
私にしてみたらまったく「ノーマーク」だったこの映画のことを、
友人たちがとても良かったと評価していたし、
今のところ、今年見た中で一番の映画と紹介していた友もいて、
心に残っていた。
20代の頃…(今までの人生のちょうど折り返し地点くらいの年齢)
ほんのちょっとだけ、Jazzを聞いていた時期があって、
何度かライブハウスにも足を運んだ。Jazzという音楽だけじゃなくて、
Jazzを取り囲んでいる…というかJazzが発する、
「大人な雰囲気」が好きだったんだけど、
私自信、精いっぱい背伸びして、
自分の中の最高の「大人モード」な気分で臨んでも、
めちゃめちゃ居心地が悪くて…
どうしていいのかわかんない、
その居心地の悪さも今思えば心地よかったなって思う。
東京はGWが始まったけど、お天気がイマイチ、すっごく風が強い。
目を楽しませてくれる花や葉っぱを残酷にも散らして行く。
風の音を聞いているだけで、風に吹かれたらなおのこと、
心をかき乱されるような春の日には
狂ったように奏でるjazzが良く似合う。
GWの初日の夜にレイトショーでJazzの映画を見るなんてちょっといいかもしれないな…
そんな気持ちで見に行った。
感想は…あまりない。
今の気持ちを言葉で表現するならば…
興味がある人、これから見に行く人には
出来る限り、音の良い映画館で見てきてほしい…
主人公の大くんが奏でるサックスは、尺八を思わせる。
聞いていると、サックスではあるけれど、
寒い冬の日、雪がちらつく風景と共に、なぜか、日本人の心の奥底にある
原点みたいな音も蘇ってくるようだ。寒くて…とても熱い。そして芯まで響く。
ピアノの雪祈君は映画の中で「日本一クールな長野県民」と自分のことを自己紹介していたけど、長野県出身の私としては、長野県てああいうイメージなんだ…ってちょっとうれしく思った。
たしかに、世の中が決めたイメージ、お手本みたいな、美しいイメージから抜け出せないつまらなさって長野県にあるかもしれない。
山と緑の描かれたさわやかなポスターみたいに…
ドラムの玉田君に関しては…ネタバレになってしまうけど、「君の成長する姿を見に来ているんだよ」って言葉が出てくるけど、私もまったく同じ気持ちで、目が放せなくなる。頑張れ!ってエールを送り続けていた。彼の音を聞いていると全力で応援したくなる。
原作が「漫画」ということすら知らなかったから、原作が読みたくなった。
音を感じさせられる漫画なんだとか…とても興味がある。
そして順番が逆じゃなくてよかった、と思っている。
もし、原作の漫画を先に読んでいたら、漫画のイメージが崩れるからと、映画は見なかったと思うから…
最後に…どんな人に見てもらいたいか…
最近自分は「枯れちゃったな…」って思ってる人かな…
GWなんてつまらないな…って思っている人もいいかもしれない
熱くて、すがすがしい気持ちにさせられる映画もなかなか良いものであった。
何はともあれ…音楽は…いいね!とってもいい!最高☆
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