久々に書いています。

ちょっとご無沙汰していました。
もう少し、自分の自由に書いてもいいかなと、吐き出しがてら書いていきます。

自分の家庭環境は、父、母、兄2人、自分の5人家族でした。
自分は家の中で一番立場が良かったので、何かあれば、一番に八つ当たりされていました。
夫婦喧嘩、兄弟喧嘩、親子喧嘩と、ほぼ毎日のように喧嘩をする家族でした。常に誰かが喧嘩をし、怒号が飛ぶ家でした。
当時はとてもしんどかったはずですが、それを表現する術を持っていませんでした。
家が落ち着くという人も居ますが、自分にとっては針のむしろに座るような毎日でした。

いい年になった今でも、人の怒鳴り声がすると、滅入り、変に冷静になり、何より自分が悪くなくても、とにかく逃げる癖を発揮します。
時には、逃げずに冷静に話を聞いて、相手の問題点を指摘する事も。
職場では、大御所の上司が顔を真っ赤にして怒っているところ、全く動じなかった自分をおかしいと言ってくる人もいました。
相手が怒っていても、全くと言っていいほど恐怖心はなく、むしろ煽る事もありました。
もっと酷い怒り方や、喧嘩や修羅場を見てきたからだと、今なら思います。

自分が普通だと思っている環境は、人のそれとは全く違うものなのかもしれないとも思います。

大昔、知り合いに「父親が母親を殴る」と勇気を振り絞って話した事がありましたが、よくある話だと流されてしまいました。

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母親は、父親に殴られる事は日常茶飯事でしたが、ある時、父親に殴られると察した母親が「やめてー!!!」と叫びながら、家の窓から裸足で飛び出し、道路へ逃げていきました。
父親の怒りの矛先が自分達に向く、と思った時、恐怖より絶望しかありませんでした。
母親は、何故自分達を置いていったのか、この状況をどうすれば乗り切れるのか、ガタガタ震えながら、一瞬で必死に考えた事を覚えています。
その後の事は記憶にありません。

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どの程度ひどい殴られ方だったか?と、疑問に思う人がいるかもしれないので、補足しておくと、母親は殴られて顔半分が腫れて青黒くなる程度、父親と兄の取っ組み合いで壁に穴が開く程度、棚や窓ガラスが壊れる程度です。

友人達もこんな体験をしているのだろうか?
その時は、確かめられず、自分の話もできませんでした。

今、振り返って思うのは、あの人たち(自分の家族)は、喧嘩する事が一つのコミュニケーションだったのだと思います。
ただ、一番弱い立場だった自分は対等に喧嘩する事など、いつでも叶わず、どうやって八つ当たりされずに生き残れるのか、考えていました。
喧嘩は、対等な立場や同程度の力(腕力でも知力でも)がないと、成立しません。
家庭内では、一番立場の弱い人が一番しわ寄せを食らうのだと思います。

家庭内でのごくごく些細な喧嘩だと思う人もいるかもしれません。ですが、少しだけ俯瞰して見てほしいです。自分やパートナーにとっては大した事はない喧嘩でも、一番立場の弱い子供にとっては、世界がひっくり返るほどの大事件だったりします。


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