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ドラゴンボールはなぜおもしろいのか

こんにちは。てらきたです。ドラゴンボールの話します(唐突)

なぜこれだけ愛されているのか。それをいちファンである僕が紐解いて、皆様にお伝えできればなと思います。

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不屈の名作少年漫画、ドラゴンボール

週刊少年ジャンプはいつだって少年たちを虜にする作品を世に多く生み出してきました。

世代によって夢中になった作品はさまざまだと思います。
例えば僕だと、NARUTO、BLEACHに夢中だった世代です。

しかし、ジャンプの名作と思い浮かべるとドラゴンボールと出てくる人が多いんじゃないでしょうか。
思うに、連載終了後である現在でも、少年たちの話題には必ずドラゴンボールが入っているからです。

すごくね?(急な友人感)

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ざっくりとドラゴンボール

ドラゴンボールは鳥山明大先生によって、1984年51号から1995年25号までの約10年半、週刊少年ジャンプで連載していたそうです。

生まれてないので調べました。(Wikipedia)

7つ集めると願いが叶う、ドラゴンボールを集める冒険を中心とした物語です。

アニメも、ドラゴンボールに始まり、「Z」「GT」「改」「超」とタイトルにつけて近年まで放送されています。

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どうしてやねん(下手な関西弁)

国内にとどまらず、海外でも人気を博しているこの作品。
どうしてこれだけ人気があるのでしょう。どうしてなんや!(下手な関西弁)

1.【作者、鳥山明先生の独創的なセンス】
独創的というと、同じジャンプでもジョジョの奇妙な冒険が浮かぶ方も多いんじゃないでしょうか。
しかし、ドラゴンボールにおいても独創的なセンスは輝いているのです。

ハワイ

・アロハシャツの仙人
仙人。というと山にこもり、悟りを開き、長い時を生きている。そんな存在をイメージしませんか?

しかしそのイメージとはかけ離れた亀仙人というキャラクターは、サングラスにアロハシャツという仙人業界をざわつかせるほどの常識を覆すビジュアルをしています。

・ドラゴンボールを集める理由
物語の目的はドラゴンボールを集めることです。これはNARUTOで言えば火影になること。ドラクエで言えば魔王を倒すこと。
少年漫画には必ずと言っていいほど、1話にして大きな目的があります。

第1話。山奥で暮らす孫悟空のもとに、ドラゴンボールを探してブルマという少女がやってきます。
壮大な冒険の幕開けですね。

しかし……
ブルマは夏休みを利用してドラゴンボールを探しており、願い事も素敵な恋人(もしくは食べきれないほどのイチゴ)を得るのが目的なのです。
……そんな理由で始まる壮大な冒険譚、聞いたことありますか?


この独創的なセンスが光る設定たちから生み出すゆるさが鳥山明先生の世界観であり、この作品の魅力でもあります。

2.【シンプルな物語】
映画の脚本術においては動機はシンプルであればあるほど良い(共感を得やすい)というのを見たことがあります。

簡単に言うと、主人公の命が脅かされる(常に命の危険性がある)と視聴者側もハラハラして感情移入するんですね。
だからホラー映画や、パニック映画は人気があるわけです。

ドラゴンボールにおける、主人公孫悟空が戦う理由は至ってシンプルです。

自分より強い奴と戦いたい。

だけです。以上。解散!終わり! それだけ! はッ!(?)

何度、地球の危機に陥ろうと、ピンチになろうと、このシンプルな動機は変わりません。
地球のために、家族のために、生き別れた兄のために、なんて回りくどい理由は一切ありません。
己を極めるために戦うのです。

まぁ要するに物語はシンプルイズベスト、です。

3.【孫悟空と魅力的なキャラクター】
前述した悟空の動機では「めちゃくちゃ自分勝手なやつじゃねえか……」と思う方もおられるかもしれません。
しかし、孫悟空というキャラクターはものすっごい魅力的なキャラクターなのです。だから許せちゃう。

・良い奴
これに尽きます。良い奴を体現したキャラクターが悟空なんですね。
どんな敵に対しても命を奪おうとはしません。前述した通り、己の力を極めるために戦う、そんなアスリート精神が悟空の良さを引き立てています。

原作、最後の敵である魔人ブウに対しても、「おめぇはすげえよ……よくがんばった……たったひとりで……」と賛辞の言葉を送り、今度は良い奴に生まれ変わって、オラと一対一で勝負してくれと言うのです。

・限界を極め続ける
ずっと修行しています。それも楽しそうにずっとです。
誰よりも努力して、誰よりもそれを楽しんでいる男です。

原作において悟空はジャンプキャラでも珍しい血縁に恵まれない主人公です。(父親がすごい人物とかではない)
生まれながらに下級戦士の階級を与えられますが、才能に恵まれたエリートであるベジータになんと努力で喰らいつき、勝利します。

「落ちこぼれだって必死で努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ」

これは悟空がベジータに言った言葉です。

そうやって己を極めために修行し戦う悟空に少年たちはあこがれます。
いうなれば野球選手やサッカー選手もそうですよね。何かひとつを極めて挑戦する人物は漫画でも現実でもあこがれてしまうものです。
悟空にもそれが言えるでしょう。

・なんとかなりそう
悟空が人気の理由は、わりとここに集約されている気がします。

敵は強大な奴らばっかりなのですが、それでも悟空さえ来れば……と読者は思ってしまいます。
それはこれまでの項目で書いたように、誰よりも努力し楽しむ悟空の姿をみんな知っているからです。

どんなピンチでも笑顔を絶やさない悟空だからこそ、なんとかしてくれそうという希望を持ってしまうんですよね。

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こんなんおとぎ話や(関西弁)

おとぎ話のように、何度もくりかえし読まれ、次の世代へと語り継がれていく。それがドラゴンボールです。

くりかえし読んでも飽きない。そんな物語を考察していきます。

1.【シンプルな物語(2回目)】
ドラゴンボールの物語は基本、完全懲悪であります。桃太郎しかり、シンプルで力強い物語だからこそ読みやすく、くりかえし読んでしまうのかもしれません。

映画やドラマでも、目的がはっきりわかっていると見やすいですよね。
敵キャラクターがはっきりしていると、それに比例して物語がわかりやすくなるような気がします。

2.【漫画力】
漫画において絵は重要です。(当たり前)

作者によってさまざまな個性があります。
例えば進撃の巨人のようにアニメ化してもの凄いヒットを遂げた作品もあれば、アメコミのように一枚一枚が実写のようなイラストで構成されたものもあります。

手塚治虫先生が生み出した、動きのついたイラスト(漫画)というのは従来の絵とは少し違うわけです。

絵として芸術点が高い=漫画力ではない。からです。

しかしそれは好みもありますので、一概に、漫画力が重要だ!バカタレ! というわけではありません。
それでもドラゴンボールにおける鳥山明先生の絵は、読みやすく、そのコマでなにが起こっているのかが提示され、キャラクターがどのように体を動かしているのか、それを理解しやすいのです。

僕は絵に精通した人間ではないので詳しいことは言えませんが、もし機会があればドラゴンボールの漫画をちらりと見てみてください。

その読みやすさも好まれる理由のひとつであると僕は思います。

3.【主人公の偉大さ】
物語を考えるうえで、主人公がいなかったらどうなっているかを考えてみる。という話を聞いたことがあります。
この物語において主人公は絶対に必要な存在なのかを確認するためです。

孫悟空はその良い例の1人であると言えます。

彼がいなければ解決しない事柄ばかり。
どんな相手に対しても正々堂々立ち向かい、己の極め続ける。いつでも笑顔を絶やさないのは、努力の裏打ちなのです。そんな悟空だからこそ、みんなは信頼し、悟空と行動を共にするわけです。

つまり悟空というキャラクターは登場人物にとっても読者にとっても愛されているんですね。
ドラゴンボールの人気は悟空の存在がかなり大きいと思います。

というか悟空の幼少時代から始まるこの物語を読んでいると、愛着がわくのはむしろ当然と言えるかもしれませんね。(親戚目線)

4.【おとぎ話】

作者のオリジナリティに溢れていても、基本的にはすべてがシンプルなこの漫画。

悪は悪。善は善。しかしそんな簡単なことだけではありません。

鳥山明先生が生み出す、最初から最後まで続くゆるーい世界は見ているものを飽きさせません。いや、逆を言えば読んで疲れることがないのです。

敵キャラクターであっても、どこか抜けていたり特徴的な一面が見られたりする、そんなキャラクターたちから生まれる魅力こそが、その世界観を構築しているんだと思います。それが長く愛される秘訣なのでは? と思います。
それを裏付けるように、ドラゴンボールは他の作品でも珍しく、モブキャラクターでもメインキャラクターでも、人物、出番数を問わず人気キャラが多い(気がする)んですよ。
グッズもそうです。必ずしも悟空の商品ばかりが作られているわけではありません。

ドラゴンボールに登場するキャラクターたちは、愛される童話の登場人物と同じでなぜか自然と記憶に残るんですよね。
それは物語においてきっちりと役割を果たしているからでもありますし、ドラゴンボールにおいてはそのキャラにどこか一癖あるから余計にそうなのかなと思います。

ジャンルも雰囲気もかなり違いますが、もう連載開始から30年以上愛されているわけですから、ある種、現代のおとぎ話と呼べるかもしれません。

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よし、まとめよう。

・ドラゴンボールは1984年から連載開始。
 連載終了後の現在でも人気がある。

・作者鳥山明先生の発想がすごい。
 そんなにゆるくていいのか! そんな組み合わせ意外すぎる!
 そんなのが当たり前。

・孫悟空というキャラクターに惹かれて、みんな熱中しちゃう。
 アスリートを応援する感覚に近いかもしれない。

・ドラゴンボールは現代のおとぎ話。
 シンプルで力強い物語と、鳥山明先生によるゆるい物語が混ざり合う。
 そこに加わる読みやすい漫画力と多くの愛すべき登場人物たち。
 それらの魅力が絶妙でゆるーいバランスでなりたっているから、
 今なお読まれ続けているのだとてらきたは思う。

 現代のおとぎ話と言ってもいいのではないだろうか(文豪風)


おわりの会(小学校)

いかがでしたか?
ドラゴンボールはバトル漫画だと思われがちですが、バトル漫画ではありません(?) ただ戦うだけなのです(?)

今作の魅力は孫悟空と数多くの登場人物にあり、それが人気である大きな理由だと思います。

だからこそ女性にも読んでもらいたいですし、年齢も関係なくみんなに読んでもらいたいのです。

気楽に読める最高の娯楽、漫画。
その中で今なお人気のあるドラゴンボールはやはりその『娯楽』を体現しているからこそ多くの読者に読まれ続けるのでしょうか。

ぜひ、読んだら感想を聞かせてくださいね。
以上、てらきたでした。


きりーつ、きをつけ、

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