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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登の魅力を紹介する季刊誌「能登」を応援しよう!

能登半島の知られざる魅力を伝え続けてきた季刊情報誌「能登」が、2024年5月に復刊しました。この情報誌は、能登半島の豊かな自然や文化を紹介することで、多くの読者に親しまれてきました。編集長の経塚幸夫さん(70)は、ほぼ全ての作業を一人で担ってきましたが、能登半島地震後にやむなく休刊を決断。しかし、「こんな時だからこそ」という周囲の後押しを受け、地震の教訓を伝える誌面の編集に取りかかりました。

編集長は「ツール・ド・のと400」の立役者
金沢市出身の経塚さんは、地元新聞社で約30年にわたり石川県を見つめ続けてきました。20代後半で記者として穴水町に住み、能登の魅力を肌で感じたことから、異動後も能登半島を一周するサイクリング大会「ツール・ド・のと400」などを企画し、30年以上続く人気イベントに育て上げました。

「能登」は2010年10月に創刊され、年4回発行されてきました。編集室は石川県輪島市門前町にありましたが、元日の能登半島地震で被災しました。1、2年の休刊を覚悟しましたが、周囲の励ましで春の発刊にこぎつけました。

「能登」の役割と反響
「能登」は、能登半島の個人宿や地元の店舗、食文化や歴史などを紹介し、地域の魅力を伝えてきました。特に、有名店よりも広報手段を持たない店を応援する意味で取材してきました。

地震後、校了済みの次号を印刷しようとした矢先に被災し、自宅兼編集室が損傷。金沢市に避難し、休刊を決断しました。しかし、「こんな時だからこそ続けてほしい」とする周囲の言葉に励まされ、地震特集号に取り組むことを決意しました。資金確保のために寄付を募り、100人以上が賛同しました。

地震特集号への挑戦
「地震の取材は慣れないことばかり」と経塚さんは苦笑しますが、日々変わる状況に対応しながら構成の見直しを重ねました。空撮写真やスタッフの体験記を盛り込み、今回の地震で得られた教訓を伝える構成にしました。「地震は必ずまた起きる。その時のために問題点を知ってもらうことが大事だ」と語ります。

能登半島地震後、地域の魅力を伝える季刊情報誌「能登」の復刊は、多くの人々にとって希望の光となっています。能登の魅力を再発見し、地域を元気づけるために、「能登」を応援しましょう。

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