【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】限界集落を現代集落へ!新しい発想で最先端まちにする取り組みにエールを
能登半島は、過疎化と少子高齢化が進む地域であり、人口の50%以上が65歳以上を占める限界集落が点在しています。限界集落とは、農作業や生活道路の管理、冠婚葬祭などの社会的共同生活の維持が困難になりつつある集落を指します。
しかし、今年1月1日に発生した能登半島地震は、既に限界に近い状態だった能登半島にさらなる打撃を与えました。30年かけてゆっくりと衰退していくはずだった地域が、一瞬でその時間が短縮されてしまったのです。断水は解消されたのですが、復旧の見通しが立っていない地域も少なくありません。
現代集落のビジョン
珠洲市真浦町。山と海に囲まれたこの地域は、住民が帰りたくても帰れないという現実があります。しかし、真浦集落では、限界集落を現代集落に変えるプロジェクトが進行中です。このプロジェクトは、単なる過疎化対策ではありません。ここでは「100年後の豊かな暮らし」を実験中で、フィールドワークを通じて、土地、自然、文化を調査し、知識として蓄えていくことを目指しています。
エネルギーはマイクログリッド、食は自給、交通は域内簡易移動車など、多岐にわたる計画が含まれています。これまで少しずつ実験を重ねてきたこのビジョンを、今後3年で実現するという使命感を持っています。
レジリエンスの高い集落へ
今回の地震をきっかけに、まずはエネルギーインフラのマイクログリッドを実現することが真浦集落、ひいては奥能登全域の復興につながることが明確になりました。孤立前提の集落に大規模な配管工事を行うよりも、各集落ごとにマイクログリッドを導入し、しなやかでレジリエンスの高い地域を目指すことが重要です。
真浦集落の取り組みは、限界集落を現代集落へと変える希望の象徴です。このプロジェクトが成功することで、他の限界集落にも新しい未来をもたらすことができるでしょう。能登半島の復興と未来を支えるために、皆様からのエールと支援をよろしくお願いします。
【現代集落プロジェクト詳細はこちら】(https://villagedx.com)
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