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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】なにわ男子のタオルもフリマで転売!不正転売が横行すると、支援物資が届かなくなる可能性も?

能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市で起きた支援物資の転売問題。サプリメントだけでなく、アイドルグループ・なにわ男子のタオル、女性用下着や携帯トイレなどもメルカリで転売されていた事実が明らかになり、地域社会に波紋を広げています。

支援物資は災害によって困窮している人々を助けるために提供されます。これらの物資は無料で配布され、これらの物資を転売する行為は、本来の目的から逸脱している、という意見が一般的です。

地元紙によると、「珠洲全体のイメージに傷がつく」「ばち当たりな行為」と憤る声が多い一方で、経済的困窮を理由に転売する人に対する同情の声も紹介されていました。

犯罪としての側面については、珠洲市の担当者が指摘しているように、支援物資の転売自体は犯罪に当たらないかもしれませんが、道義的に許される行為ではない、というのも無理ありません。

前回では、被災者にとって現金が必要で、お金に困っているから行ったのでは?という視点で書いたのですが、防災士として冷静に判断すると、不正な転売行為が横行すると、実際に必要としている人々が物資を受け取れなくなる可能性がある、と感じました。

支援物資転売問題は、珠洲市に限らず、支援が必要な時に共同体としてどのように行動すべきか、という大きな問いを投げかけています。

フリマ転売しているのはごく一部の人ですが、珠洲市で支給されたものばかりということで、犯人捜しが始まらないことを祈るばかりです。


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