ウマヅライダーS

子供の頃から競馬にハマり、三流ライダーとして現場で働いていました。その経験から考える、…

ウマヅライダーS

子供の頃から競馬にハマり、三流ライダーとして現場で働いていました。その経験から考える、競馬の予想、回顧、雑感などを、気ままに書いて行きます。

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横山典騎手の最内のさばき方

横山典弘騎手と言えば、思い切って逃げたり最後方から行ったりと思い切りの良いレースをするイメージがあるかもしれない。 だけど、僕は思うのは横山典騎手は「内をさばく…

阪急杯予想

阪神競馬場1400mで行われる阪急杯はG1高松宮記念のステップレースとして位置付けられている。 だが過去の傾向を見てみると以外と1600mでも好走してきた馬が来ることが多く…

中山記念予想

今週中山競馬場1800mで行われる中山記念。 開幕週に行われる上に近年メンバーが揃いやすくなったこのレースを考えるポイントは『道中速いラップが続きそのまま最後の急坂…

小倉大賞典ふりかえり

ヒンドゥタイムスが悲願の初重賞制覇を果たした。直線ではハンデ戦らしい接戦となり、0.2秒内に4頭が入るほどの僅差の勝負になった。 そんな小倉大賞典をスタートから振り…

フェブラリーSふりかえり

レモンポップの強さが際立ったレースだった。前に行った馬が軒並み沈み、後方の馬が差してくる中で堂々の横綱相撲で快勝。王者誕生を感じさせる勝利だった。……が少し不安…

ダイヤモンドSふりかえり

ミクソロジーがレコードで快勝し、天皇賞へ向けて大きな一歩を踏み出した。 2着ヒュミドールは近走の不振がウソのような脚を見せ、力がある事を示した。 そんなダイヤモ…

京都牝馬Sふりかえり

ヴィクトリアマイルへと続く京都牝馬Sはララクリスティーヌとウインシャーロットが接戦を繰り広げララクリスティーヌに軍杯が上がった。 勝ちタイムの1.20.4は阪神競馬場…

フェブラリーS予想

いよいよ迎えた今シーズンの初G1フェブラリーS。今年は初の外国馬参戦が話題になっているね。 Twitterにも書いたけど、今回外国馬の初参戦があった背景には、東京競馬場内…

小倉大賞典予想

小倉大賞典は本当によく荒れる重賞で、過去10年で3連単は全て万馬券で、かつ10万超えが5回。3連複は7回万馬券で最高配当が79,000円。 それに対して単勝は4桁配当が4回なの…

ダイヤモンドS予想

「競走名のダイヤモンド(Diamond)とは、創設当初の開催時期であった4月の誕生石に由来している。ダイヤモンドは、炭素原子からなる鉱物で、無色透明または青・黄・紅・緑…

京都牝馬S予想

今年でラストとなる阪神開催の京都牝馬S。コースの阪神1400mは特徴的なコースで、 内回りコースだけどコーナーが広くて、さらに下り坂。で下り切った後に急坂を迎える。こ…

共同通信杯ふりかえり

評判馬が揃った一戦を制したのはファントムシーフだった。1番人気だったダノンザタイガーは直線で何度も進路が無くなった事が影響し、僅差の3着となり、共にムーア騎手で新…

京都記念ふりかえり

ドウデュースが力の違いをみせた。道中後方から進み、勝負どころで大外をマクってきて3馬身半ちぎると言う、力の違いを見せつけるような競馬で、1948年マツミドリ以来、75…

クイーンカップふりかえり

雪の影響で重馬場でスタートした1日だったとは、とても思えない素晴らしいタイムが出た。 勝ち時計1.33.1は、アカイトリノムスメが勝った2021年の1.33.3を上回り、メジャ…

共同通信杯予想

共同通信杯はダービーと相性の良いレースとして有名で、 1990年 1着アイネスフウジン →ダービー1着 1994年 1着ナリタブライアン →ダービー1着 1995年 2着タヤスツ…

京都記念予想

阪神競馬場で行われる京都記念も今年で終わり、来年からは名前通りの京都開催に戻る。 京都競馬場改修による変則開催で『2回京都6日目』に行われていた京都記念が『1回阪…

横山典騎手の最内のさばき方

横山典騎手の最内のさばき方

横山典弘騎手と言えば、思い切って逃げたり最後方から行ったりと思い切りの良いレースをするイメージがあるかもしれない。

だけど、僕は思うのは横山典騎手は「内をさばくのが上手い」て所。

内をつける騎手はたくさんいるんだけど、横山典騎手ほど鮮やかに抜けてくる騎手は、なかなかいないと思うんだよね。

その技術の一端が2022年のシンザン記念で見えたからご紹介。

6枠からスタートした横山典騎手は、内の馬

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阪急杯予想

阪急杯予想

阪神競馬場1400mで行われる阪急杯はG1高松宮記念のステップレースとして位置付けられている。

だが過去の傾向を見てみると以外と1600mでも好走してきた馬が来ることが多くてスプリンタータイプの馬には苦しいレースになっている。

その理由として考えられるのは道中ラップで、通常1400mでは4ハロン目のラップがやや落ち着くことが多いが、このレースでは落ち着かない事が多い。そのためスプリンタータイプ

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中山記念予想

中山記念予想

今週中山競馬場1800mで行われる中山記念。

開幕週に行われる上に近年メンバーが揃いやすくなったこのレースを考えるポイントは『道中速いラップが続きそのまま最後の急坂を迎える』というもの。

道中速いラップが続くのは、上の説明にある通り1コーナーまでの距離が短くて向正面から直線の坂まで下り坂が続くから。

メンバーを見ると今年は前に行きそうな馬が多くて、パンサラッサが飛ばした去年ほどではないが早め

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小倉大賞典ふりかえり

小倉大賞典ふりかえり

ヒンドゥタイムスが悲願の初重賞制覇を果たした。直線ではハンデ戦らしい接戦となり、0.2秒内に4頭が入るほどの僅差の勝負になった。

そんな小倉大賞典をスタートから振り返る。

スタートはバラバラなスタート。サトノエルドール、フォルコメン、ダンディズムが出遅れ、ゴールドギア、ロングランもやや遅れた。

テイエムスパーダ、レッドベルオーブ、バジオウがスタートを決め前につける。

まずはテイエムスパーダ

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フェブラリーSふりかえり

フェブラリーSふりかえり

レモンポップの強さが際立ったレースだった。前に行った馬が軒並み沈み、後方の馬が差してくる中で堂々の横綱相撲で快勝。王者誕生を感じさせる勝利だった。……が少し不安も残った。

なぜなら道中のペースの割に、上がり3ハロンのタイムが遅かったからだ。これで差されなかったのはラッキーで、逆の見方をするとこれで差せなかったのならメンバーレベルが低かった可能性がある。そして上がりが遅かったことから、やはり少し1

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ダイヤモンドSふりかえり

ダイヤモンドSふりかえり

ミクソロジーがレコードで快勝し、天皇賞へ向けて大きな一歩を踏み出した。

2着ヒュミドールは近走の不振がウソのような脚を見せ、力がある事を示した。

そんなダイヤモンドSをふりかえる。

まずスタートで大外ベスビアナイトが出遅れる。

それ以外では、トラストケンシン、レクセランス、メイショウテンゲンもやや出遅れた。

先行争いに目を向けると引退レースのウインキートスが外から先頭に立つ。ミクソロジー

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京都牝馬Sふりかえり

京都牝馬Sふりかえり

ヴィクトリアマイルへと続く京都牝馬Sはララクリスティーヌとウインシャーロットが接戦を繰り広げララクリスティーヌに軍杯が上がった。

勝ちタイムの1.20.4は阪神競馬場での京都牝馬Sとしては最も遅いタイムだった。

そんなレースをスタートから振り返る。

まずサブプライムアンセムが大きく立ち上がってしまい出遅れる。

スタートで3馬身近く遅れてしまい、この時点で苦しくなった。

前に目を向けるとウ

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フェブラリーS予想

フェブラリーS予想

いよいよ迎えた今シーズンの初G1フェブラリーS。今年は初の外国馬参戦が話題になっているね。

Twitterにも書いたけど、今回外国馬の初参戦があった背景には、東京競馬場内に国際厩舎が出来たことが大きいと思う。

今までは、白井に入厩→調教→輸送→本番だったのが東京競馬場に入厩→調教→本番と参戦までの過程がよりスムーズになった。これのメリットはいくつかあって、①本番と同じ厩舎に慣れる時間がある②本

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小倉大賞典予想

小倉大賞典予想

小倉大賞典は本当によく荒れる重賞で、過去10年で3連単は全て万馬券で、かつ10万超えが5回。3連複は7回万馬券で最高配当が79,000円。

それに対して単勝は4桁配当が4回なのを見ると、人気どころが勝つけど2,3着に人気薄が来ることが多い印象。

さらに過去3年で見ると外枠が強くて、

2022年 1着8枠、2着6枠
2021年 2着8枠、3着8枠
2020年 2着7枠、3着8枠

と馬券内に2

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ダイヤモンドS予想

ダイヤモンドS予想

「競走名のダイヤモンド(Diamond)とは、創設当初の開催時期であった4月の誕生石に由来している。ダイヤモンドは、炭素原子からなる鉱物で、無色透明または青・黄・紅・緑などの色がある。また、天然ではもっとも硬い物質で「金剛石」とも呼ばれる。工業用として用いられるほか、その光沢の美しさから宝飾品としても人気が高い。石言葉は「永遠の絆」「純潔」など。」
※JRAホームページより引用

上の説明にある通

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京都牝馬S予想

京都牝馬S予想

今年でラストとなる阪神開催の京都牝馬S。コースの阪神1400mは特徴的なコースで、

内回りコースだけどコーナーが広くて、さらに下り坂。で下り切った後に急坂を迎える。この結果、同中でペースが落ちなくて最後のひと踏ん張りが必要な事から、1600mでの好走歴がある馬が強い。

もう一つ傾向があってキングマンボの血を持つ馬が強くて、

2022年 2着スカイグルーヴ、3着タンタラス
2021年 1着イベ

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共同通信杯ふりかえり

共同通信杯ふりかえり

評判馬が揃った一戦を制したのはファントムシーフだった。1番人気だったダノンザタイガーは直線で何度も進路が無くなった事が影響し、僅差の3着となり、共にムーア騎手で新馬を勝ち上がった、タッチウッド、タスティエーラはよく頑張ったが2着、4着となった。

そんな共同通信杯をスタートから振り返る。

まずスタートでタッチウッドがジャンプする様にゲートを出て出遅れた。

押し上げようとするもタスティエーラに前

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京都記念ふりかえり

京都記念ふりかえり

ドウデュースが力の違いをみせた。道中後方から進み、勝負どころで大外をマクってきて3馬身半ちぎると言う、力の違いを見せつけるような競馬で、1948年マツミドリ以来、75年ぶりのダービー馬による京都記念制覇を成し遂げた。

そんな京都記念をスタートからふりかえる。

スタートはキングオブドラゴンがもっさり出た以外はほぼ揃ったスタート。

アフリカンゴールドと出遅れたキングオブドラゴンを制して、スタート

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クイーンカップふりかえり

クイーンカップふりかえり

雪の影響で重馬場でスタートした1日だったとは、とても思えない素晴らしいタイムが出た。

勝ち時計1.33.1は、アカイトリノムスメが勝った2021年の1.33.3を上回り、メジャーエンブレムが勝った2016年の1.32.5迫る物で、

2023年
12.2-10.9-11.4-11.7-11.8-11.3-11.6-12.2

2021年12.4-10.8-11.4-11.9-11.9-11.6-

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共同通信杯予想

共同通信杯予想

共同通信杯はダービーと相性の良いレースとして有名で、

1990年 1着アイネスフウジン →ダービー1着
1994年 1着ナリタブライアン →ダービー1着
1995年 2着タヤスツヨシ   →ダービー1着
2001年 1着ジャングルポケット→ダービー1着
2012年 2着ディープブリランテ→ダービー1着
2019年 1着ダノンキングリー →ダービー2着
2021年 1着エフフォーリア  →ダービー

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京都記念予想

京都記念予想

阪神競馬場で行われる京都記念も今年で終わり、来年からは名前通りの京都開催に戻る。

京都競馬場改修による変則開催で『2回京都6日目』に行われていた京都記念が『1回阪神2日目』に行われるようになり、明らかな『内有利』な傾向が見られるようになった。

開幕週なんだから当たり前だろ?と思われるかもしれないけど、恐らくそのバイアスは最強レベル。そうなる理由がJRA公式の馬場管理情報に載っていて、

『昨年

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