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小倉大賞典ふりかえり

ヒンドゥタイムスが悲願の初重賞制覇を果たした。直線ではハンデ戦らしい接戦となり、0.2秒内に4頭が入るほどの僅差の勝負になった。

そんな小倉大賞典をスタートから振り返る。

スタートはバラバラなスタート。サトノエルドール、フォルコメン、ダンディズムが出遅れ、ゴールドギア、ロングランもやや遅れた。

テイエムスパーダ、レッドベルオーブ、バジオウがスタートを決め前につける。

まずはテイエムスパーダが先頭に立つが、レッドベルオーブがやや気合いをつけられながら先頭を奪い返す。

そして、スタートを決めたフォワードアゲンはいつもの後方集団ではなく中団前目につけ、スタートで遅れたロングランはこれまたいつもの後方集団ではなく中団真ん中あたりを取る。

隊列が落ち着き馬群は、前の2頭以外は外に固まる事になった。

そしてこの辺りで先頭に立ったレッドベルオーブ。北村友騎手が抑えようとするも全く言うことを聞かず、

頭を上げながら暴走してしまう。

北村友騎手が必死に我慢させた結果、

向正面に入った所でようやく落ち着いた。ここまでのラップは12.4-11.5-12.6。これレッドベルオーブの近走と比べるとかなり遅くて、これだけ見るとだいぶ我慢が出来るようになった。

1000m通過も1.00.3と平均ペースで、今後のレース振りの改善に希望が持てる逃げを打った。

後続に目を向けると矢印で示した1〜4着馬が馬群の内目に固まっていた。

馬場のいい所を通り、かつ無駄なく立ち回れた馬が上位を占めた事になる。

レッドベルオーブは向正面を11.9-11.9と進んだところで脚が上がり、

3コーナーで飲み込まれてしまう。テイエムスパーダもここで脚が止まる。

レッドベルオーブを交わしたバジオウはそのまま後続を離しにかかり、

4コーナーで3馬身近くリードを広げてレースは直線へ。

直線に入ると馬群は内を大きく明け外での勝負となる。バジオウは馬場の外目から粘り込みをはかり、ヒンドゥタイムズは馬場の真ん中。カテドラルはその内から追い上げてくる。

カテドラルに迫られたところで右ムチを入れられたヒンドゥタイムズは、

大きく外にヨレて、

3頭分ほど外、ロングランの近くまで来てしまう。そのロスがありながら、なんとかカテドラルの追撃を振り切り、

ハナ差でヒンドゥタイムズが1着となった。カテドラルは一瞬かわしたかに見えたが惜しい2着。3着バジオウは形が作れればまだまだやれるところを見せ3着とし、ロングランはスタートさえ決まればもしかしたら?と期待を抱かせるレースで4着となった。

上がりは4ハロン49.4、3ハロン37.0と遅くなったことから、向正面が11.9-11.9と速くなったことでスタミナ比べや我慢比べになった。

ヒンドゥタイムズは2000m以上の重賞実績があり、カテドラルはマイルから中距離重賞路線で活躍していて、バジオウは型にハマればしぶとく我慢できて、ロングランはダート中距離での勝ち鞍があった。

適性があった馬が上位を占め、人気のレッドランメルト、ウイングレイテストは重い馬場に泣き10着と8着となった。

速めのペースから上がりがかかるレースで好走した上位陣は、今後は日経賞やもし馬場が悪くなれば大阪杯でも面白い。さらにダートをこなせるなら、そこでも良いだろう。

今後のローテーションに注目したい。

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