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宮里藍選手、おつかれさまでした_20170604安田記念

5月29日、女子プロゴルファーの宮里藍選手が引退を発表した。
モチベーションを維持するのが難しくなったのがその理由だが、まだ31歳と、女子プロとしてはまだまだやれる年齢だけに惜しむ声が多いのも無理はない。

私は宮里藍選手が好きだ。
しかし私はもうこれ以上、ボロボロになってまで試合に出なくてもいいと思っている。
それは引退会見でも話していたが「パターがイップスになった」からだ。

イップス(Yips):
精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。(by Wikipedia)


プロ選手がイップスにかかると大変だ。
なかには克服した選手もいるが、これを理由に引退する選手も多い。
私がこのイップスを初めて見たのが、元巨人の投手であった江川卓さん。
実は野球ではなく、ゴルフのドライバースイングでイップスになった映像を見たことがある。スイングは動作開始からフォロースルーまで一連の動作であるが、江川さんのは、バックスイングで動作が一呼吸、いや二呼吸から三呼吸止まるのだ。
何も知らないと、思わず笑いたくなる映像だが心の病なので笑えない。

ドライバーではなく、パターでこのイップスにかかったのが宮里藍選手。

彼女のプレーは一言で言うと、とてもリズムがよいのが特徴。
一緒に回っている他のプロたちが宮里藍選手のプレーにイライラしないはずだ。
それだけリズミカルなのだ。
それが、イップスにかかったのならその生命線が崩れることになる。
これはとても彼女を苦しめたはずだ。

海外でも優勝したが、残念ながらメジャーにはあと一歩手が届かなかった。
それでも世界ランク1位にまでのぼりつめた成績は立派だった。

私は宮里藍選手が日本で活躍し、世界挑戦すると聞いたとき、きっと成功するだろうと思った。
それはコーチとして二人三脚でやってきた父親を尊敬していたからだ。

それに比べ、横峯さくら選手は父親を「もう関わらないで」と言ったり、公の場で父親をたびたび批判した。

私はたったこれだけのことだが、世界で成功するのは宮里藍選手で、横峯さくら選手が成功するのは難しいと感じていた。

他のスポーツでもどうだろう。
イチローの父親チチロー、女子レスリングの浜口京子選手の父親アニマル浜口元プロレスラー、女子重量挙げ三宅宏実選手の父親男子重量挙げ元銅メダリスト三宅義行氏。
みんな父親を尊敬してきた。決して公の場で父を批判、非難したりしない。
とくに浜口京子選手は公の場での父親のパフォーマンスにただにこにこ笑って見ているだけだ。
決して「もうやめて」とか「はずかしい」といった言葉は発しない。
とても立派だ。

父親だけではない。
今、一番輝いている女子卓球の平野美宇選手や伊藤美誠選手、石川佳純選手、そして福原愛選手はみんな母親を尊敬し、二人三脚でやってきた。


世界で活躍した宮里藍選手を見習えば、この中からきっと世界ナンバーワン選手が出てくるはずだ。

(写真は宮里藍選手の父親が経営する沖縄のゴルフ練習場。数年前、私が沖縄に旅行した時にどうしても行きたかった場所。当日は宮里優作選手のツアー同行で父親には会うことができませんでしたが、半日ほど打ち放題で汗を流しました。
ちなみにタイトルバックの写真はこの練習場の入口でのんびりひなたぼっこをする飼い犬です。)



さて本日は安田記念。
⑤コンテントメントを狙う。
ジョッキーは世界で活躍する雷神モレイラ。
コンテントメントの父の父はミスタープロスペクター。偉大なる父だ。


宮里藍選手、おつかれさまでした。



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