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「ハトと文鳥は人間とカンガルーくらい違うんだ」_20180729クイーンS

私は大手電機メーカーに営業に来ていた。
お相手は資材部の男性社員。
彼はそれまで担当だった女性課長が退職される直前に紹介くださった社員だった。

私と彼は午後一番で打ち合わせを開始した。
仕事の話はものの30分くらいで、あとは彼の趣味の話だった。
そして、驚くような話を振ってきた。

「ハトと文鳥は人間とカンガルーくらい違うんだ」と、何か意味深な表情で彼が含み笑いをした。
「えっ、ハトと文鳥って同じ鳥類ですよね?それが人間とカンガルーほども違うんですか?」と、私はマジで驚いた。
私はもう仕事なんてどうでも良いと思った。
「そうなんだ。どこが違うかわかりますか」
彼は想定通りに喰らいついてきた私の表情を見ると、待ってましたとばかりにしたり顔をした。
私はしばらく考えたが、まったく思いつかなかった。
「食べ物・・・じゃないですよね」
「食べ物は関係ないです。ヒントを出すと、スズメは文鳥と同類です。カラスはどちらとも言えないですね」
「・・・・・・・・・」ヒントがまったく役に立たない。

「正解を言いましょう。ハトは人間と同じように足を左右交互に出して歩きますが、文鳥は歩くときにピョンピョンと跳ねます。ホッピングって言うんですけどね。鳥って、同じ鳥でも全然違うんですよ」と、彼はしたり顔で言った。

私は目から鱗が落ちた。
普段何気なく見ているハトやスズメ、カラス。文鳥だって見たことある。
しかし、意識して見ていないと、足の運び方の違いは使い分けているのかと思っていた。
こうして彼のおもしろい話に花が咲き、なんと打ち合わせが終わったのが午後5時だった。

ちなみに家に戻り、調べてみた。

【ホッピング派】
文鳥、スズメ、カケス、シジュウカラなど

【ウォーキング派】
ハト、キジ、ツバメ、カモメなど

両方使い分けるのが、カラスやインコ。もともとウォーキング派だったインコはホッピングもするようだ。

私は営業でお客様を喜ばせたりおもしろい話をするが、お客様からこんなおもしろい話を聞いたのはこれが最初で最後だった。

◇◇

さて、本日はクイーンS。
③トーセンビクトリーを狙う。
重賞のホップ・ステップ・ジャンプで優勝だ!

(勝馬投票は自己責任でお願いします)
[今年の当たり]
◯安田記念 アエロリット 5人気2着
◯高松宮記念 ナックビーナス 10人気3着
◯阪神大賞典 サトノクロニクル 4人気2着
◯弥生賞 ワグネリアン 2人気2着
◯京成杯 コズミックフォース 2人気2着

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