見出し画像

もっといい仕事あるんじゃない?

うまうまです。

今回は、仕事の話なんですが、Panasonicとコラボした、面白そうな公式のテーマ設定があったので、それに沿って書いてみようと思います。

上のリンクで書いたのですが、私は今、とある製造メーカーの調達部門で働いています。大学は工学部の大学院まで行き、修士課程を修了してから、今の会社にいわゆるプロパーで入り、今もなお継続勤務しています。

そもそも、大学生・大学院生の時、今勤めている会社や、調達という仕事に興味があったか?というと、答えは「No」です。工学部で解析設計について研究をしていたものですから、就職先も自動車関係や、財閥グループの重工の設計職とかに就くのかなーと考えていました。
(本気になって考えていたか?と言われると少しアヤシイ・・・・)

さらに、そもそもなんで工学部に入ったのか?という点から掘り返してみると、父の影響が強かったのだと思います。父は根っからのエンジニアで、ものづくり、車イジリ、電気配線、DIYとか大好きで、超理系人間です。昔から理系科目の点数が悪いと直接指導が入りました。その指導が「雑」というか、教えてもらう側の理解度なんてお構いなしの押し付け、押し込み教育でした。よく言われたのが、「何が分からないかまず言え!」でした。

それが分かればできとるわ!

それが嫌で嫌で耐えられず、理系科目、特に数学だけは点数を落とさないように自発的に勉強するようになりました。と父親のせいかのように書きましたが、脳内で既に数学に対する吸収能力の高さは露呈していました。でも理系科目だけで工学部に入るわけはなく、様々な行き先がありますよね。薬学・医学・理学とかとか。そこで工学部を選んだ理由は2つありました。
①就職先の幅の広いかどうか
②形あるものづくりに携れるかどうか
この2点です。
①は、私は昔から飽き性なので、途中で嫌になった時の保険を作る上で考えていました。学校の先生から「工学部の方が比較的どこでもいけるよ」と教えてもらっただけでした。今になっては、関係なかったな、と気づきましたけどね。
②については、父の血を半分もらっている以上、避けては通れなかった理由ですね。自分が考えたものが形となって世に出る。そんな魅力的な仕事ないな、と思っていました。遺伝とは恐ろしいものですね。笑

社会人になって就職するなら、ものづくりをしたい。

こう心に決めて就職活動本番に向かいました。

ただ、これだけを決めていても、ぶち当たる思考の壁はたくさんあります。
  業種は?
  職種は?
  今の研究を活かす?
  グローバル展開は求める?
  その会社で自分の持ち味をどう活かす?
  社風に合うのか?
という点は整理していきました。

業種は?
⇒農・産業機、二輪・自動車、航空機のメーカーに絞りました。
 会社での売上高が1兆円を超えているという点で選択。
 加えて、メカメカしさのある製品に関わりたかったです。
 トランスフォーマーとか今なお憧れています。笑

職種は?
⇒無難に設計職でしょうね。
 理由?メーカーの花形ですし、自分の思想をカタチにできる仕事。
 セミナーで他職種も説明は受けておくか。程度。

今の研究を活かす?
⇒どう活かすかは自分次第なので関係なし。

グローバル展開は求める?
⇒売上高1兆円超えていれば、自然と実現するし、いずれはしたい。

その会社で自分の持ち味をどう活かす?
⇒コミュニケーション能力が最低限あればどうにかなるだろう。

社風に合うのか?
⇒セミナーに行きまくって、人事部の人以外と話せばなんとか分かる!

こうやって、各項目を整理して、セミナー、インターンシップ等々就職活動のイベントを経験し、絞り込みました。課題であった社風についても、設計職の人が持つ視野の広さや、製品にどれだけ愛情を持って仕事ができるかを意識しながら聞いていました。

その結果、自動車の大きいところは、分業化が進み過ぎていて、40年間自動車のドアだけを設計する未来は想像できなかったので、その業界をあきらめることにしました。その結果、ある程度台数規模は小さくなりましたが、今の会社では良くも悪くも機種のすべてに関わることが出来ました。

業種・会社の選択について成功したと声を大にして言い張れます!

ところが問題だったのが、職種です。
就職活動時は、設計職を軸に活動していました。もちろん、セミナーや合同説明会では、銀行の営業から、電化製品メーカーの企画や、カメラメーカーの設計とか受けて、視野を広く持とうと頑張っていました。その中でもやっぱり、設計職、という魅力あふれる職種への希望は変わりませんでした。今の会社に入社するときはもちろん設計職で面接も受け、通りました。

いざ会社に入って、新入社員研修で出会った「調達」という仕事。セミナーでは全く出会うことのなかった職種に出会ってしまいました。新入社員研修で工場実習というものがあり、その中で「工場内の部署紹介」という企画があり出会うことが出来ました。
就職活動のセミナーで調達部門の紹介少なすぎやしませんかね?

説明自体は全く楽しそうに仕事をしていなさそうな人が話していましたが、やっていること、やろうとしていること、やれること、その成果物については、めちゃくちゃ魅力的だったんです。

・やっていること
  製品単価に直結するコスト決定
・やろうとしていること
  利益追求、サプライヤー育成
・やれること
  設計への提案、新機種開発上流での活動
・成果物
  提案した内容を反映した部品の実現、採算改善効果から得られる利益

激アツ!
それまでは調達という職種に対して「偉そうに部品コスト下げる意地汚いお仕事」といったイメージしかなかったのですが、そういう人は、合理的に動けていないだけで、自分の中でいくらでも改善できる、と直に説明を受けて感じました。いち社員が会社の利益に直結する活動出来る職種なんてそうそうないですよ?その点だけでも価値あり。
自分で考えて、実現できれば利益につながる。しかも、その活動ができる対象が大量にある。つまりはあれがダメならこっちはどう?と無限に活動できる。飽きも来ない。素晴らしい!
説明してくれた人は、なんであんなに楽しくなさそうだったのだろうか・・・?

まあその疑問は置いておいて、それ以降、調達という職種の魅力に取りつかれ、配属検討前の面談時に調達に行きたいと回答しました。「珍しいね」や「大丈夫か?」と言われたり、不安をあおられたりしましたが、後悔は微塵もありません。

残念ながら、元々のイメージ通りの人はいました。ロクに考えもせず、上司からコストダウンをしろと言われたから、とりあえずサプライヤーに圧力をかける感じで下げさせる人。バチが当たればいいのに!
私はそんな仕事がしたいわけではないので、無視無視。合理的に長い目で見てサプライヤーと共に成長できる提案ができるバイヤーを目指して働きました。

今となっては、楽しく働ける環境も作れて、前向きに考えてくれるパートナーとも呼べるサプライヤーさんも複数いて、楽しいことばかりです。

職種を入社後変えましたが、選択は正しかったと自信を持って言えます!



大学の同級生から「それだけいろいろ頑張れたんなら、もっといい仕事もあるんじゃない?」と言われたり、「なんでうちの会社来たの?もっといいところあっただろうに」と社交辞令で言ってくれる先輩もいました。
いえいえ。まだ道半ばです。それに、今みたいな過渡期に自ら主導して、自分が働きやすい環境を作り上げていく楽しさ以上にいい仕事とかめったに見つかりませんよ。

なので、今は仕事を変えるつもりはありません。

転職する際のトリガーは、
①やりたいことを説明しても止められる
②給料が下がる
③やりたいことを全てやり終える
そんなところですね。しばらくはなさそう。

ただ、これだけ今の仕事に対して楽しみながら働けているのは、就職活動の時に、自己分析をきちんと深くまで実施して、自分の持っている魅力•強みに気づけた、という部分が大きい気がしています。
自分の魅力は自分が一番知っておかないと、他人にアピールできません。気付いてもらおうなんて図々しいことは言えません。自分のことは自分で知らないと、足りない部分も自覚できなくなります。

自己分析をするときには、
①一時的にナルシストになる(なりきる)
②自分のいいところ、出来ることを書いていく
③冷静になって、なんでそう思えたのかを考える
④恥ずかしくなって、消したくなった無駄な部分を消す
 ※全部消さないこと
という手順を踏むと良いですよ♪

1回でも自分のことを好きになってあげれば、自己分析は進みます。自分に自信ないな。という人も、一度、洗脳のように自分のことを好きになってみてください。あとから悶絶するほど恥ずかしくなっても、自己分析できるというメリットの方が大きいので、是非ともやってみてください。

おわり。

この記事が参加している募集

スキしてみて

気が向けばこんなアラサーへエールを送ってください。