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不真面目な学生だった僕が福島でWebデザイナーの学校をつくったワケ

こんにちは。臼井です。

つい先日、プレスリリースにも出しましたが、弊社の新事業として福島発のWebデザイナー養成スクール『ハタフルアカデミー』をリリースしました!

福島県内初! デジタルハリウッドと提携し、制作会社が運営するWebデザイナー養成スクール「ハタフルアカデミー」2022年4月開校

このリリースにあたり、僕が決して真面目と言える学生ではなかったので、当時を知る方から「まさか、不真面目だった学生が学校をつくるとは…笑」なんて言われました笑。

確かに、福島に戻ってくるときに学校をつくろうなんて1ミリも思っていなかったですし、弊社としても5期目を迎えての一大チャレンジだと思うので、久しぶりに心境を綴ってみたいと思います。

ハタフルアカデミーについて

ハタフルアカデミーは、制作会社が運営する福島発のWebデザイナー養成スクールです。授業の形式としては、オンラインと対面授業のハイブリッドなかたちで受講できます。オンラインでは、デジハリさんと提携し、いつでも・どこでも学べるオンラインビデオ授業の提供をしています。(受講する80%の方がWebデザイナーとして活躍している基礎学習を福島で受けられるのはでかい!)

対面授業では、より現場で役立つ技術や知識を身に着けられるよう、弊社に在籍する現役デザイナーが講師を務めて実践的な授業も行います。6ヶ月間のカリキュラムを経て、スキルアップして転職はもちろん、在宅ワークやフリーランスを目指せる内容になっています。

それに修了後も6ヶ月間はチャットでサポートするので、卒業してほっぽり出されることもありません。卒業はできたけれど、その後の相談ができる相手がいないというのが挫折ポイントだと思うので、入学から卒業後まで孤独にならないようトータル1年間はサポートします。

パンフレットもできた!かわいい。

ちなみに、制作会社が運営するスクールだからこそ、一定のスキルがある方だったら業務委託や採用も行う予定なので、学ぶ→即実践+対価が得られる環境というのも特徴かなと思います。

詳しくはハタフルアカデミーのサイトをご覧ください。

実はリリース直前に福島県がまん防になり、予定していた個別説明会をオンラインにシフトするなど、怒涛の幕開けでした…。それに新事業ということもあり、内心ソワソワしてましたが、蓋を開けてみると連日のように個別相談会の予約が入り、対応スタッフを増員するなど嬉しい悲鳴がおきました。

4月に授業開始なので、まだまだこれからですが、ちょっとだけ感触を掴むことができたのは良かったです…。ほんとうに。

平日はオフィス、休日は学校として開放するのでみんなで教室づくり

なぜやるのか

さて、前置きが長くなりましたが本題となる「なんで学校をつくったの?」ということです。

一番の理由は、福島にはIT人材を育む環境が少なすぎるからです。

Webデザイナーをはじめとした、いわゆるITで手に職をつけるためにはオンラインスクールか独学でなんとかするか、パソコンスクール?(ディスってるわけではないです)しかありません。

正直、オンラインスクールで学べる人は一握りだと思っていて、それなりのITリテラシーと孤独と戦えるタフネスが必要です。ちなみに、メンバーに「周りの知人がオンラインで学べると思う?」と聞いたところ、全員がNOでした。なので、ハードルが高くてジョブチェンジが難しいのが現状…。

いっぽうで経済産業省の調査によれば、2030年までにインターネット・Web業界も含むIT業界で79万人のIT人材が不足すると言われています。日本全体で不足すると言われているのに、地方ともなれば人材自体が少ないので、より深刻な状況になると考えています。
引用:IT人材白書2020/独立行政法人情報処理推進機構社会基盤センター

コロナ禍以降、働き方をはじめ、新しいライフスタイルへと移り変わっています。なのに、我々の身近な場所では、働き方の選択肢はほぼ変わっていません。東北で2番めの商業都市と言われている郡山市でも体感としては、そんな感じです…。

ITに関する知識やスキルを得るための環境が整っていない、その結果、地域のIT人材が不足し続けていることは、

まさに "知域課題” です。

そんな背景もあり、ハタフルアカデミーでは知域課題の解決とともに地方でも活躍できるIT人材を輩出することを目指しています。その結果、卒業生にとって福島での働き方の選択肢や幅が広がったり、自己実現につながったりしたらハッピーですよね。

女性の活躍は地方を救う!

そんな理想を描いているものの、容易なことではないと考えています。なぜなら、地方で普通に生きていたらWebデザイナーやプログラマーに知り合うことなんてほぼないですし、どんな仕事なのかわからない方のほうが多いはずです。

それくらいマイノリティな存在なので、まずは知ってもらうことだったり、WebやITの楽しさを感じてもらったりすることが先かなと思っています!

特にママさんに知ってもらいたいです。なぜなら、つい先日、ママコミュニティを運営している方とお話している中で「社会から離れて自己肯定感が下がっていくママさんが多い」ということを耳にしたからです。

ただでさえ地方では働き方の選択肢が少ないので、ママさんが出産や育児でお仕事から離れると、復帰して活躍できる場所が限られていると感じます。家庭だけでなく、社会とのつながりや自分が輝ける場所を求めているのだと思いますし、その一歩を応援していきたいです。

公式キャラクターの「ハタべこくん」

これまで弊社で働いてくださるママさんがみんな優秀で、頼りになる方ばっかりだったので、地方こそママさんの活躍が求められると本気で思ってます!

ハタフルアカデミーで運営責任者をしている鈴木(@asuzuki316)も地方の女性の働き方について、きっと思っていることも多いだろうから、なにか書いてくれるかも?(無茶振り)

今後の想い

僕自身は決して真面目な学生ではありませんでしたし、今でも学校や勉強というフレーズが好きではありません笑。その理由には「この授業を学んで何に役立つのか?」というアウトプット先や恩恵が見えなかったところが大きいです。

だからこそ、ハタフルアカデミーでは本当に役立つことしか授業に取り入れません。そして、入学してから1年後にはWebデザイナーという職業を通じて、地方でも自分らしい働き方であったり、自分が輝ける場所ができたり、そんな新しい選択肢が見つかる学校にしたいと思っています。

弊社としても、これまで「地方の旗振り役」として、地方・中小企業の課題解決を行ってきたハタフルのDNAを伝え、課題解決を強みとするWebデザイナーを養成していくことが会社としてのビジョンにも繋がると考えています。

今後のハタフルですが、スクール事業と平行して制作依頼も引き続き請けていく予定です。(請ける数は減るかもしれません)

弊社もハタフルアカデミーを通じて、誰かに教える(アウトプット)ためには、インプットが必要になりますし、さらなるスキルアップにつながると考えています。

今後の制作にも活きると思いますし、メンバーや会社にとっても一石二鳥の意味があります。講師兼現役Webデザイナーというのは、今後のWebデザイナーのキャリア形成において、新しい選択肢になるんじゃないかなと。

最後になりますが、今後のハタフルアカデミーでは、Webデザインだけでなく、プログラミングやWebマーケティング、Webディレクター、ライターといった幅広いスキルが学べるカリキュラムも拡充していきたいと考えています。

しかし、ただでさえ人が足りない状況で新事業もはじめたので、Webデザイナーの人材不足が深刻です…。絶賛、採用活動中ですので少しでも興味を抱いたという方がいましたら気軽にお話でもしてみませんか?

ちなみに、弊社には移住転職の支援制度があります。過去には東京から移住転職したメンバーがいて、そのときは3ヶ月間の試用期間中は、東京の住まいを残したまま福島で仮住まいを弊社が用意して、プレ移住を行いました。問題なければそのまま移住に移るという流れです。(その際の引っ越し代も弊社が負担)

ぜひ以下よりお問合せください。

ハタフルの採用ページはこちら

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