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法治・運用・仕方が無い論

文化の日である11/3、久々にコロナ関連で不快な思いをした。

と言うのも、

一(ひと)月前から拝観が再開された熊本城天守を見に行ったところ、不当、過剰、意味不明や対策を強要されたからだ。


一応は熊本城は私企業でもない、熊本市が管理する施設だから、何も隠さずにそのまま書こうと思う。

(上記条例に基づき、熊本市教育委員会が管理)

1つ目のリンクにあるように、ここ熊本城でも、世間的には当然と認識されている、過剰な対策を求めている。

具体的にはHPにある通り、

入場制限を行います。混雑状況によっては、天守閣ご入場までにお待ちいただく場合がございますので、お時間に余裕をもってお越しください。
また、ご来場の際は、マスク着用の徹底やソーシャルディスタンスの確保等の感染防止対策にご協力いただきますようお願いします。


だけではない。

拝観料を払おうとしたら、券売所で、

・氏名、連絡先の記載
もしくは
・cocoaの登録

の何れかを求められた。当然、ただ拝観するだけ(しかも天守閣に登るだけでなく、本丸等のゾーンへの入場が許可されない)に過ぎないのに、そんなことをすると言うのだ。

妻が先に窓口での他人の会話を聞き、「もしそうやったら私は別に中に入らんでもいい、入りたいなら入るでいいけど、任せる。」

とのことだったので、実際に俺が確認したところ、

係員「cocoaのアプリはお持ちでしょうか」
俺「ありません」
係員「でしたらこちらにお名前と電話番号をご記入ください」
俺「え、これ書かないと入れないんですか?」
係員「そうですね、そう言うルールになってます」
俺「俺は別に連絡受けたくもないんですけど。まあ、強制なら結構です」

と言うことで拝観を中止した。

あの震度7を2発と言うエグい地震被害も凄かった(震災後にも訪れたが本当に悲惨だった)が、俺はこのコロナ禍の方が絶望を感じている。

画像2

↑これより先、cocoaか氏名電話番号提示かつ拝観料支払い者のみ通行許可エリア

画像1

遠くから(二の丸かな?)でもよく見えるけどね。

ちなみに震災後に行った時(2016/12この写真は天守から離れたところ)は、

画像3

こんなんだった。

ところで、ここから本題に入るのだが、

法治って何だろうか?

熊本城、即ち熊本市はどんな法律に基づいてこのような対処をしているのだろうか。

まず、施設の入場者について、感染者を管理しなければならないと言ったルールを俺は寡聞にして知らない。

また独自にやるとしても、その取り組みが科学的に効果があると言う話も寡聞にして知らない。

それから個人情報を集めるにしても、管理に関する誓約書やルールも提示されず、安易に書き込もうとする人や書かせる人の気も全く理解できない。

とどのつまり、やらねばならない理由は皆無であるにも拘らず、"仕方が無い"と言うマジックワードによりやる必要性のないこと、否、やるべきでないことをやっていると言う現実的な判断が異常である、と俺は言いたいのだ。

連絡先を聞いてどうする?全員に連絡するのか?そんな訳ない。できる訳がない。やる訳がない。なのにそれを前提としなければできるはずもない個人情報の収集をやるのだ。

できるわけ無いと思いながら彼等もやっているのだろう。もしそれに意義があると思っているのなら、個人情報を基に連絡を適切にできなかったとしたら責任を問われねばならないはずだ。

だが彼等はそんな気は全くない。情報を提示する側も同じで、来るとも思っていないし、来てほしいとすら思っていない。

皆が全く必要性を見出していないことに対してそれぞれが"暗黙の了解"のもと、仕方が無いと自他に言い聞かせながら頓珍漢なことをやり続けているのだ。

これが無責任でないとしたら一体何なんだ?

本当に仕方が無いのか?

真剣に考えた結果か?

いや、何を真剣に考えたんだ?

「コロナ、怖い、対策」

それだけじゃねえか?

自分達が批判されたくない、批判の対応をしたくない、

それだけじゃねえか?

法的、科学的に意味があり、必要なことなのか?

これまでの様々な他の感染症との比較から導き出した選択か?

今後の前例として自信を持って選択できるものか?

社会的規模で行われるこの対策と称する暴挙の正当性が全く見えてこない。

今回は具体的に熊本城を取り上げた。それは俺が体験したからでもあり、公的な施設と言うことでその名前も載せた上で取り上げた。

実際にこんなことをやっているのは恐らく熊本城「だけではない」だろう。

だから熊本城への個人的な恨みを書いた訳ではない(全国的に見てもこんな美しい天守はかなり少ないから好きであるのは事実だ)。

しかし、こんな法的にも科学的にも間違った一方的なルールを作り、運用することへの批判は必要なことだも思ったので書いた。

色んなことを取り組みとしてやるのは解るが、

目的と手段、効果の明確性
他により抑制的でない手段が無いか
法的、常識的に許されることか
今後の前例として相応しいと言えるかどうか

この4点は考慮してほしい。

そして他者がどうしているのか、なんてものも、参考にするのはいいが、あくまで参考に過ぎず、絶対的でないことは広く理解されてほしい。

また、行政においては、より公的な立場を考えて対処して頂きたい。

コロナのような感染症を発生させた責任なんてものは、誰も取りようがない。

加熱等々の管理で撲滅が可能な大腸菌系の話と混同しないでほしい。

寧ろ同等にするつもりなら、管理責任の資格を義務化しろ。

とどのつまり、あらゆるものとの整合性を取れ。

一時のブーム、ヒステリーに流されるな。


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