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「あなたはこれから、どのような現実を体験したいですか?」

まだ大人にならない頃、誰しも一度くらいは、親や大人から目標を持つように言われたことがあると思います。

学生時代や社会人になってまもない頃は、毎年目標を設定していた方もいると思います。自分がやりたいこと、情熱を注いでいたこと、達成したかったこと、そうした目指していた場所に到達するために毎日を生きていた時があるかもしれません。

会社に入って働き始めたり、自分自身で仕事を始めて、社会との接点を持つようになると、日常の忙しさと疲れから、今を生きることが精一杯となって未来の目標や自分が体験したい現実のことにまで意識を向ける余裕がなくなることだってあると思います。

さらに、結婚する、家族を持つ、子供が生まれる、親の病気や介護などなど、自分の人生を忙しくする人生の出来事は、自分が望んでいようといまいと訪れるものです。

そうした出来事を体験していくうちに、自分が本当はどんな人生を生きたかったのかを忘れてしまうこともあります。もしかしたら、多くの人はそうなのかもしれません。それが良いわけでも、悪いわけでもありません。

ただ、今の自分の周りにある環境がしっかりとあったとしても、自分の中で未来を思い描くことは自由です。頭の中で、未来にやりたいことを想像力の限り思い描き、自分の感性を最大にして、思い描いたリアリティを感じてみる。普段そうしたことをすることも、あまりないと思います。

年齢を重ねるとともに、自分の可能性が狭まり、これまで自分が作ってきた現実が、環境が、周りとの関係が、自分を縛ってしまって身動きできなくなる。そんな感覚を感じている人もいるでしょう。

さらに、私たちは今、一人ひとりにスマートフォンという端末を与えられています。家族、友達、親しい友人と繋がりやすくなって、簡単にコミュニケーションが取れるようになっています。一方で、SNSもそうですし、検索エンジンであることをインターネット検索をすると、何かしらの情報が画像や映像付きで出てきます。

何かを知ろうとすると、誰かがその情報を与えてくれる。自分が望んだシナリオではないけれど、社会や他人からのシナリオが溢れています。

「今の現実に私は満足している」

そう感じる場合は、今のまま行動を継続してみる。

「今の現実に満足していない」

もしそう感じる場合は、自分がどんな現実を体験したいのか。自分の周りにどのような環境を作り出したいのか。どんな人と毎日どんなことをして、どんなふうに過ごしたいのか。自分だけの時間と空間をしっかりと確保して、誰からの連絡も取れないようにして、考えてみます。何の制限もなく、考えてみる。何の制約もなく自由に、心の赴くままに手を動かして、紙に書き出してみる。

自分の中にある感覚を呼び覚まして、心の声に耳を澄ましてみる。
聴こえない場合は、待ってみます。
もし自分の中の自分の声が聞こえたら、その声に従ってみます。
できるとことから、少しでもやってみます。

その一歩が自分も知らなかった世界へ、自分を連れて行ってくれるかもしれません。


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