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読書感想文『最高品質の会議術』前田鎌利著

『最高品質の会議術』前田鎌利とは

2018年発売。

タイトルそのままな内容なのだが、特に小難しいことは書かれておらず、即意識改革できそうことばかり。
ちなみに課長クラスに向けた内容と感じた。

読んでみて知ったのだが、著者は元ソフトバンクの社員さんだったようで、特に最終章の会社の中での立ち居振る舞いに触れている部分は非常に説得力がある。

ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)などで17年にわたり移動体通信事業に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され第1位を獲得。孫社長に直接プレゼンして事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりにも携わった。 その卓越したプレゼン力を部下に伝授するとともに、チーム内の会議も改革。超高速PDCAを回しながら、チームの生産性を倍加させて、次々とプロジェクトを成功させた。マネジャーとしての実績を評価され、ソフトバンク子会社の社外取締役をはじめ数多くのプロジェクトを任された。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。

――『最高品質の会議術』

この本を手に取った理由

とにかく自部署の週一回の全体会議の改善をしたくて読んでみた。
以前に『世界で一番やさしい会議の教科書』を読んだのだが、引続きインプットが必要と思い選んだのがこの本。

ココに刺さった

「決断から逃げること」がもたらす損失

しかし、そんなに大げさに考えることはありません。
課長クラスのマネージャーの決断によって、会社がつぶれるほどのことはまず起こりえません。それよりも恐いのは、決断を遅らせることであり、決断から逃げることです。そのとき(略)2つの代償を払うことになるのです。
まず第一に、再三お伝えしてきたとおり、決断を遅らせるということは、チームの生産性を落とすことにほかなりません。とにかく、何かを決断して、やってみることが重要なのです。もしも、その選択が間違えていれば、それをマネージャーが認めて、すぐに別の決断をする。そして、PDCAを最速で回していくことこそが、最適解に最短距離で到達する方法なのです。
第二に、「決断しないマネージャー」「何も決まらない会議」に対して、メンバーが信頼を失う結果を招きます。一生懸命、提案をまとめてきた担当者はもちろん、会議において建設的な意見を述べたメンバーも、「いったい何の会議だったのか?」「この会議に意味はあるのか?」と不信感をもつのも無理はありません。そして、そのとき、一気にチームは求心力を失ってしまうのです。

――『最高品質の会議術』

会議に限らず、「決断」って難しい。
特に日本の場合、誰が責任取るのか、上司の顔色はどうか、の2点から決断しづらい。
でもファシリテーターをやるような立場であれば、決定事項をどんどんつくっていかないとそもそも会議してる意味はないので、「決断」の意識は強く持とうと思った。

この本を読み終えて

即実践、意識しようと思ったのがこの3点。

* 会議は参加者全員の時間を使うものなので30分で終わらせることを意識
* ネクストステップ(次やること)を決めて終わる
* 上司が喋り倒すのではなく、部下が考える、決める機会を多く演出してあげる

もちろん3点どころじゃなく、身につけたいポイントはたくさんあるんだけど、一気にいっぱいやろうとしても取りこぼしが出るだけと思ったので、まずは3つだけに絞って優先していこうかなと。

しかし、いざ自分の部署の週一回ミーティングの進行の段取りを考えてみるのだが、参加者の役回りがバラバラすぎて、出席者全員に共通する話題やテーマが見つけづらいという壁にぶち当たった。
国内担当者、海外担当者、カスタマー対応係、出品担当者、デザイナー…。
営業に関しての話をするとカスタマー担当や出品担当が蚊帳の外になる。
国内の話になると海外担当者は上の空になる。
全員参加って難しい。

だったら人数を絞って会議すればいいじゃんと思うのだが、同じ部署なのに全員が一同に揃うことがないとモチベーションに差ができてしまう心配があるし、この本にも書かれている通りミーテイングをすることでチーム全体にエンジンをかけるためにも何らかの決定事項を共有する場にしていきたい。
まずは参加者全員に参加する意味があるテーマを見つけることが最優先事項になる。
とまあ何だかんだで考えたのが先日の投稿なのだが、上手く会議を活用できているかは引続きnoteでも書き残していきたい。


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