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最近観た韓国映画まとめ

U-NEXT「リトライキャンペーン」の通知が来た。
以前に契約していた人は、31日間無料で視聴できるということで、
再登録。

邦画に関しては新作も少なかったのだが、
韓国映画でいくつかおもしろそうなものがあった。
どれもダークな系統だが、とてもおもしろかったので紹介。

少女は悪魔を待ちわびて

幼い頃に父親を殺された少女が復讐を果たすといった物語。
序盤に登場した、部屋一面に張り巡らされた黄色の付箋の映像美から物語に引き込まれていった。

幼い依頼人

児童虐待の物語で、実話がベースになっているらしい。
韓国も日本同様、児童虐待が社会問題になっており、児童相談センターのような施設も名ばかりで、個々の家庭には深入りできないところは同じだなと感じた。
ある程度展開の読めるストーリーかもしれないが、非常に感情移入してしまった。

殺人者の記憶法

殺人者がアルツハイマー病で、記憶がとぎれとぎれになるという、なんとももどかしい展開。
記憶が不安定という主人公の特徴を活かしたトリッキーな設定が多々ある。
一回観ただけでは把握しきれない、展開の鋭さが見事。
とはいえ、ネタバレの検索をする前に続編も観ることをおすすめ。

殺人者の記憶法 新しい記憶

続編のような立ち位置だが、8割以上が前作とまったく同じシーンと展開で、
間違い探しのようにところどころに「あれ? こんなシーンあったっけ?」という映像が盛り込まれてくる。
もしお金を払って劇場に行っていたなら「おい、ほとんど一緒じゃねーか」と毒づきたくなるような、
けっこう大胆な手法。

そして、2作品観ての最後の最後に登場するセリフの攻撃力の強さw

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韓国映画の特徴の一つに、残虐な暴力シーンや救いようのない不幸の描写がエグいことがある。
徹底したネガティブを貫く、頑固さ。
これが民族的なものなのか、メディアの規制による表現の自由の幅なのかわからないが、日本のエンタメにはない、暗さ、深さを感じる。

また、出演者が誰でどんな人かあまり知らないことも、観る側によい影響を与えているように思う。
役者に対する、余計な先入観や好き嫌いといった感情がなく、純粋に「人間」を観るから、物語に没頭しやすいのだろう。


香港にいた頃、気になったこととして、
「子供の頃は日本のアニメやドラマをいっぱい見ていたけど、最近は韓国のドラマがおもしろい」
と言っている香港人が何人かいた。
日本のエンタメは、世界に通用する無敵のコンテンツと思っていたけど、
徐々に世界との差も縮まってきているのかな?

薄型テレビで遅れをとってしまい、
電気自動車、自動運転も後塵を拝してる感のある日本の産業だが、
エンタメだけは、まだまだトップに君臨し続けてほしい。


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