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U Tunes Track 15:ローペン

新年一発目の投稿です。今年も、どうぞよろしくお願いいたします!

正月明けの3連休が終わり、いよいよ本格始動という方も多いのではなかろうか?以前は、正月明けに出社、社長の年始の挨拶、お客様への挨拶回り、部署メンバーでの初詣、からの新年会、というパターンが常であったが、昨年からは、第一営業日からリモートワーク、社長の挨拶も動画配信、業務終了後は宅飲み、というパターンが当たり前に。
ここ数年で価値観や生活スタイルが、すっかり変化したものだ...
そうしたスタイルは、効率的で生産性がある一方、少し寂しい気持ちもあるもので、やはり定期的に顔を合わせてのコミュニケーションも、大事にしていきたいと改めて思う次第である。

さて、ここから本題。
昨年11月に引き続き、noteで配信中の、UMA CREW PROJECTのオリジナルストーリー「パレット上の戦火」と連動し、今回は先週配信の第23話に登場した巨大生物兵器のモデルとなったUMA、「ローペン」をピックアップ。
振り返ってみると、これまで取り上げたUMAは陸や海に棲息するものばかりで、空をまだやっていなかったので、ちょうどいいかなと。

ローペン

201224サインなし

南太平洋のニューギニア島、パプアニューギニアで、太古に絶滅したはずの翼竜としか思えない姿をした謎の未確認生物、ローペン。主にニューブリテン島西部の小島、ウンボイ島で目撃が多発しており、棲息地もここと見られている。「ローペン」 という名は、現地の言葉で 「空飛ぶ悪魔」 を意味する。

オオコウモリの皮膜に似た翼を持ち、その中央には3本の指が生えている。体色は赤褐色、灰色、黒など個体によって様々。肌の質感はなめし革に似ていて、羽毛や体毛と思しきものは確認されていない。口先は鳥のように鋭く細く、顎にはワニのような鋭い歯が生えている。先端がひし形をした尻尾は、自身の体長に匹敵するほど長い。腹部、もしくは全身に発光器官を持ち、夜間に飛行する姿は光の玉が浮かんでいるかのようだという。

食性は肉食性で主に魚や昆虫を食べるが、性格は至って狂暴で人間や動物にも積極的に襲い掛かる。中には海辺で漁師が網を引き揚げていた時に、突如として現れ、魚を奪い攫っていったという話もある。伝承によればローペンの好物は腐肉で、時折墓地に飛来しては墓を荒らし、新鮮な遺体を喰い漁るという恐ろしい言い伝えが残されている。

Jordan Rakei

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写真:Wikipediaより

海岸の崖の上でジッと潜み、獲物目掛けて漆黒の闇を飛翔するローペンの姿を想像し、Jordan Rakei の「Cupid's Cheese (feat. Ngaiire)」をBGMに。
アンビエント、環境音、リズムが組み合わさった曲構成と雰囲気が、ローペンの静と動を表すかのよう。ちなみに、ゲスト参加しているNgaiireがパプアニューギニア出身のアーティストだからか、曲後半のリズム、メロディがどこか民族風な雰囲気も漂わせている。ちなみに、ローペンも同国で目撃情報がある。

Jordan Rakeiはオーストラリア出身で、現在はロンドンで活動する新進気鋭のシンガーソングライター。ジャズ/ソウル/ヒップホップがクロスオーバーするセンス溢れるソングライティング、シルキーなヴォーカルをTom Misch、Sam Smith、Gilles Petersonらが絶賛し、FKJやDisclosureらとのコラボでも話題となったネオソウルの旗手の一人。
オーストラリア出身では以前もご紹介したHiatus Kaiyote、King、30/70といった次世代ソウルアーティストが続々登場して楽しみ。
個人的に好きなJordan Rakeiの曲、コラボ曲はコチラ。


冬こそネオアコ ~Walk Out to Winter~

Wikipediaによると、ネオアコとは、ポスト・パンクの流れから派生した音楽ジャンル/スタイルのひとつ。ネオ・アコースティック (neo acoustic) の略称、だそうだ。う~ん、分かりづらいかも。
平たく言うと、1980年代前半から登場したバンド、パンク精神は持ちつつ、ハードなギターロックではなく、メロディ重視で、爽やかで瑞々しいサウンドといったところだろうか。余計に分かりづらいかも。。
このジャンルのバンドは明るく、爽やかな曲調が多い印象だが、筆者のオススメとして、空気が透き通った寒い冬にこそ聴いてほしい楽曲をピックアップ。

Aztec Camera / Walk Out to Winter

副題にも上げた、スコットランド出身の同バンドの名曲の一つ。明るく爽やかな曲調の前向きソングかと思いきや、過去の失恋の苦しみや、やるせない気持ちを抱きつつ、前を向いて進んで行こう的な曲。
ネオアコムーブメントの中心的存在で、イギリスよりも日本で人気があったようだ。フリッパーズギターがオマージュした楽曲は多数で、渋谷系元ネタディスクガイドにも詳細に記載されている。(インターネット黎明期の学生時代、この書籍の情報は筆者にとって宝の山であった)


Fantastic Something / The Thousand Guitars of St. Dominques

ギリシャ出身のアコースティックデュオ、ヴァイス兄弟による1983年デビューEPより。A面の「If She Doesn’t Smile」(↓に貼り付け)から、ヴォーカルとリズムトラックを除いたインスト版のB面を激押し!
ギリシャのサイモン&ガーファンクルと呼ばれるように、もちろん二人の優しい歌声、ハーモニーも最高なのだが、繊細なアコギの音色が際立ち、キラキラ感や空気感のマシマシが更に最高!目をつぶってイヤホンで聴いてほしい一曲。


Ben Watt / On Box Hill

イギリスのCherry Redレーベルより、1983年にリリースした1stアルバム「North Marine Drive」より。素朴なボーカルに、アコギ、エレキギター、コーラスを複数重ね録りした美しいハーモニーが堪らない。
このアルバムは全曲素晴らしく、タイトル通り、誰もいない冬の砂浜で、寂しさや孤独を感じつつ、自分と向き合いたくなる。
他にも、表題曲の「North Marine Drive」、ボブディランのカバー「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」も佳曲なので是非ご一聴頂きたい。

Everything but the Girl / Night and Day

最後は、上で挙げたBen WattとTracey Thornによるユニットによるデビュー曲。(Cole Porterのカバー)Everything But The Girlは1990年代、ダンスミュージック寄りの楽曲が世界的にヒットしたが、初期のアコースティックで手作り感というか温もりが感じられる楽曲群がオススメ。

ちなみに、オリジナルはこちら。1932年にフレッド・アステアが主演したミュージカルに書き下ろされ、スタンダードナンバーとして数多くのアーティストにカバーされている。


終わりに

寒がりの筆者であるが、空気が澄んで気が引き締まる冬は好きな季節だったりする。何故か冬になるとiTunesのアーカイヴから引っ張り出す曲が多数あり、そのうちの一部を今回ご紹介したが、そんなユニフォーム的存在の楽曲を2月もお送りしたい。
また、UMAに合わせたいBGMは、次回もパレット上の戦火と連動(乗っかってるだけ?)する予定なので、お楽しみに!




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