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探検日誌:「パレットの裏 Vol.6」

「タトゥーのお話」


うだるような暑さが戻ってきましたね・・・
残暑お見舞い申し上げます。

さて。
お盆休みを挟みましたが、「パレット上の戦火」先週いよいよ、第10話を配信開始致しました。出て来ちゃいましたね、強烈な奴・・・

そんな中、色々疑問点などもあるでしょう。
「あの最後に出てきたお強いのは、何?」とか、
「ンシアちゃん、凄まじいの打ち込んでだけど?」とか。

ですが、そんな話には一切触れず、今回の「裏」は、タトゥーのお話です。

なぜなら、タトゥーってそもそも、なんなんだろう?あんまりよく知らないなー、と思ったからです!

なので、今回はタトゥーのお話。

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※写真:Wikipedia

英語だとTATTOO(タトゥー)といい、日本語だと入れ墨ですね。日本語の表記に刺青というものもあります。この違いは、意味は同じで、もともとは「しせい」と呼んでいたそうです。しかし、谷崎潤一郎の「刺青(しせい)」という作品が発表された後、「いれずみ」という読み方の方が一般的になりました。そして、現在では、「入れ墨」よりも「刺青」という表記の方が、よく使われるようになりました。

その歴史はとても古く、また国や地域によって意味合いも大きく異なります。古代人の皮膚から入れ墨が確認された例としては、アルプスの氷河から発見された5300年前のアイスマンが有名であり、その体には入れ墨のような文様が見つかっています。
また、2,500年前のアルタイ王女のミイラは、腕の皮膚に施された入れ墨がほぼ完全な形で残されたまま、発掘されています。

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2,500年前のアルタイ王女のミイラ ※写真:Wikipedia

紀元前後には、アメリカ大陸のメキシコやペルーなどで、全身に入れ墨をしたミイラや土偶が見つかったりもしています。

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入れ墨状の文様を持った土偶 ※写真:Wikipedia

その目的も古来~現代によって変化が見られます。

古来の目的

個体識別
入れ墨は容易に消えない特性を持ち、古代から現代に至るまで身分・所属などを示す個体識別の手段として、古くから用いられて来ました。
有名な例ではナチの親衛隊員が、戦闘中に負傷した際に優先的に輸血を受けられるよう、左の腋下に血液型を入れ墨(SS blood group tattoo)していたほか、アウシュヴィッツなどの強制収容所に収容された人々は腕に収容者番号を、入れ墨されていました。
人間以外の家畜やペットに対しても個体認識のために入れ墨や焼印が行われて来た歴史があり、かつての欧米では囚人の管理用に広く用いられたほか、近年でもユーゴ内戦時の各収容所において、入れ墨による識別が行われていたことが知られていています。
また、こうした強制的なケースばかりではなく、出漁中に事故に遭う可能性のある漁師が、身元判定のために入れ墨するケース(類似に木場の川並が好んで入れていた「深川彫」など)や、首を取られてしまえば身元不明の死体として野晒しになるおそれのあった日本の戦国時代の雑兵が、自らの氏名などを指に入れ墨したケースなども知られています。
※Wikipediaより
刑罰
罪を犯した者に対して顔や腕などに入れ墨を施す行為は、古代から中国に存在した五刑のひとつである墨(ぼく)・黥(げい)と呼ばれた刑罰にまで遡るとされています。
墨刑は額に文字を刻んで墨をすり込むもので、五刑の中では最も軽いものだでした。前漢の将軍・英布(黥布)は、若い頃に顔に罰として入れ墨を施されたことから、逆に自ら黥を名乗ったと伝えられています。
『日本書紀』中にも、履中天皇元年四月に、住吉仲皇子の反乱に加担した阿曇野連浜子に『即日黥』(その日に罰として黥面をさせた)との記述があります。この記述は、海人の安曇部の入れ墨の風習を、中国の刑罰と結びつけて説いた起源説話とされています。阿曇野連は漁民でもある海部(あまべ)を統括する氏族であり、河内飼部は馬の飼育にかかわる河内馬飼部(うまかいべ)のことであり、また鳥の飼育をするのが鳥養部(鳥飼部)である。これらは、生き物を飼う職能集団であるという共通性がみられています。飼育している生き物からの危害を避け、威嚇する意味も含めて、こうした呪術的意味を含み黥面をしていた、と推側する研究者もいます。
また『日本書紀』雄略天皇10年10月には宮廷で飼われていた鳥が犬にかみ殺されたので、犬の飼い主に黥面して鳥飼部(とりかいべ)としたとの記述があります。
江戸時代には、左腕の上腕部を一周する1本ないし2本の線(単色)の入れ墨を施す刑罰が科せられていました。施される入れ墨の模様は地域によって異なり、額に入れ墨をして、段階的に「一」「ナ」「大」「犬」という字を入れ、五度目は死罪になるという地方もありました。
※Wikipediaより

古い時代は、このような意図が大きかったようですが、現代になると、その意味合いは多岐に亘ります。

やはり最も、現在で多いのはファッションとしてのタトゥーでしょう。

米国における入れ墨は、1960年代末に世界的に流行したヒッピー文化に取り入れられ成長したため、その図案や表示するメッセージなどにおいて両者は不可分の関係にあり、ドラッグ・カルチャーとの関連からヒッピー達が好んだヒンドゥー教やチベット仏教に由来する梵字やオカルト的な図案が多く好まれていました。
近年の日本では、ヒッピー文化の影響を受けた両親を持つ団塊ジュニア世代以降の若年層に第2世代ヒッピーが、ファッションとしての意味合いで入れ墨を施すことが流行しています。こうした「入れ墨のファッション化」と日本国内のサブカルチャーの影響により、アニメのキャラクターやアイドルなどを入れ墨する事例も現れています。入れ墨といえば反社会性ばかりが取沙汰された時代がありましたが、歌手の安室奈美恵が自らの亡き母親や息子の名前を入れ墨にしている事例からも解るように、一部の人たちは「愛する対象との同一化」や「憧れの対象との同一化」を図るための、自己表現の為の装飾道具に変化しつつあります。
※Wikipediaより

現代においては、その他にも「美容用途」「性的装飾」「組織帰属の証」「医療関係」など、色々な意味で施されています。

ちなみに、物語上で登場したンシアのタトゥーは、「部族の証」という設定でした。

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ンシア ガンバリ


以上、今回はタトゥーのお話でした!


本編は、一旦敵を撃退し、戦士たちに束の間の休息が訪れたシーンで終わっています。さあー、これから地球にはどんな運命が待ち受けているのか!?
今後の展開に、ご期待ください!




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