つま先に口づけを

知り得ないほどの遠くより。
各国、或いは各都市の語りべとなってくれるような歌を立てたいと欲す、
マレーシアの、タイの、ビエンチャンの。ベトナムにはあの娘が走って来るだろう。カンボジアには?
Monsieur,
彼女はそう呼ぶだろうか。

数ヶ月散々纏足と足フェチの話をした先の、地雷原である。
彼女の足跡を見つけることはできるのか。
彼は彼女に足を届けることができるのか。



あまりにも長時間口コミを読んでしまうのを避けるために、私も定宿を設けた方がいいのかもしれない。
一定の基準は満たしていれども、この3つで迷うみたいなときに決定打がない。そうこうしてるうちに窓ありの部屋が売り切れてしまう。
1件目は少しコロニアルスタイルの残る、バックパッカー向けの安宿。周りが騒がしいけど、東南アジアの宿らしい宿だろう。ホットシャワーが出て鍵がかかって窓があって、スタッフが英語通じるところ。
2件目は完全に中国人がデザインして経営してる中国によくある殺風景で干净なホテル。静かでホスピタリティが良さそう。虫が出ないといいな。
3件目は1泊1000円以下のドミトリー。新しくて綺麗でプール付き。多分こういうところは西洋人の若者がうるさいw けど目一杯観光して寝に帰るだけなのでよし。共用シャワーのドミに泊まるなら着替え用のミニワンピースを持っていくか、買わないと。狭いところで着替えるならあると煩わしくない。ズボンは裾が濡れる。
4件目は同系列のドミトリー。ここもプール付きで景色が良くて綺麗そう。
5件目は夜行きたいスポットに近くて、綺麗な宿。韓国系のデザインで、どこの国にいるのかわからなくなるような特徴のない映えホテル。こういう宿は好きじゃないが、コロニアルだけど老朽化してるところと比べると迷う。
リーズナブルなホテルよりも若者に人気の新しめのドミの方がスタッフが勝手をわかってたり電源やwifiなどがちゃんとしてたり客層が良かったりする。
迷いが多く、旅に出る前から疲れる。やはり1~2万円の外資系のチェーンホテルをどこの街でも選ぶ方が、決めるのに10分かからないのでコスパ・タイパがいいのかもしれない。


美しいアーティストステートメントを読んで言葉が心に去来させるものに魅惑されたい。
自分の行いや見ているものを的確に言語化できたらいいのに。


歴史・記憶の語りと見せ方についての考察が始まったのは、
人生で2度目の原爆ドームに訪れたときからだった。
当時、私は色々な美術館や博物館の展示を見ながら、作品をより効果的に空間に展開するにはどうしたらいいかを学ぼうとしていた。
原爆ドームの展示では、戦争云々よりも原子化学に興味が湧いてしまった。
なんて不謹慎なんでしょう。
原発事故の後で、原子力を専攻する若者が減っているニュースを聞いたあとだったからかもしれなかった。
その後、中国へ行き、南京大虐殺博物館、瀋陽の918博物館、盧溝橋の戦争博物館、撫順の平頂山博物館などへ行った。展示の量が多すぎるのに中にトイレもなくて中国人も飽きてるところ、プロパガンダが過ぎて何も歴史なんかわからないところ、中国語・英語・日本語で丁寧に説明されていてとてもわかりやすいところ、客観的で明快でわかりやすいところ、寂れてて全然人が来ないところなど、いろいろあり、見せ手の思惑がよく見えて興味深かった。
その後東南アジアの博物館にも行き、親族が亡くなった戦地の慰霊碑も訪ねた。東京の満蒙開拓団の公苑も訪ねた。
プロパガンダが過ぎるのもさることながら、遺族も高齢化し、見捨てられ、または碑のある場所の土地の所有者との契約問題など、維持するのが難しいという問題もあるようだった。大和魂を讃える意味で残したい管理者から戦争を悔いている遺族の心が離れている場所もあるようだった。
旧址の建物なども、入場料を取って管理人雇って見学させるよりも、法人に賃貸に出したり、或いはもう更地にして再開発した方が収益化でき合理的なのところもあり、何が残され何が残らないのかを選択するのも難しいのかと思った。それでも残り続けるものは何かとも問い続けたい、とも思った。

ベトナムもベトナム戦争関連のものがどんどん見れなくなるそうなので行っておきたい。
今回のメインはカンボジアだけれども。


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