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【夏休みの自由研究】紅茶の缶で棚作る【工作編】

9月ですね。
全く関係ありませんが、わたしは喉を潰しました。

「お前もう学校始まるんじゃないの?」というお声が聞こえてきそうですが、後期の授業再開は9月の半ばからなので、実はまだ数日だけ夏休みがあるわたしです。最高。

さて、皆さんは夏休みの宿題、最初に全部終わらせるタイプでしたか?それとも最後に死ぬ気でやるタイプでしたか?わたしはもちろん後者です。前者だったら多分もっと違う人生を送っていたはず。

ということで、今回は「工作編」と題しまして、夏休みの自由研究を提出したいと思います。

ちなみに小学生のときに作った自由研究の工作は、なんか、木材でおもちゃの剣を作った記憶があります(なお塗装は母)。教室に展示された自分の作品に、担任から「・・・さて、これを何に使いましょう?」というコメントがついていて、「実用性を付与する必要があるなら先に言え。」と幼いながらも本気で真顔になったのをいまでも覚えています。


紅茶を収納する棚を作ろう

あの時の雪辱を晴らすべく、今回は実用性に全振りした棚を作りました。
材料は100均にあるものと、紅茶の缶(通称ティーキャディー・キャニスター缶など)だけです。

この記事この記事でわたしが紅茶好きなのは察していただくとして、いろいろな紅茶を買い集めていると、それを収納する場所も徐々に限界が来ます。
実際、キッチンの棚を間借りして紅茶をしまっていた時は、棚の戸を開けるたびに袋が棚から溢れて頭上に降ってくる状態(なお、未開封のものは棚に入り切らないので届いた段ボールに入れたまま自室にホイ)。

1年ほど頑張ってみましたが、さすがに我慢の限界だったので、自室でデッドスペースとなっていたデスク下の、

ここ

に、お茶の棚を建てることにしました。直射日光も当たらないので良い感じになるはず。ダメだったらその時考える(基本スタンス)。


材料

①すのこ

結構いろんなサイズがあるのでちゃんと測った

②ジェルの耐震マット(2サイズ使用)

③缶

1段で4缶使ったので計12缶使用

だいたいこんなもんです。


建てる

まずは、すのこを置きます。
すのこは100均によっていろんなサイズ・タイプが売られているので、いくつか巡ってちょうど良いサイズのものを探しましょう。

これが一段目

床に傷がつきそうで気になる場合は、滑り止めマット的なものを下に敷いてもいいかもしれません。ちなみに、上にものを置く重量があるので棚自体は滑ったりしません。


次に、柱となる缶の裏に耐震マット(大)を貼ります。

商品のシールはちゃんと剥がす

缶の裏側がどうなっているかにもよりますが、今回使用したフィーユ・ブルーのキャニスター缶は、底の縁部分が高い作りになっているため、5mm厚の耐震マットにしました。貼ったときに縁よりも少しはみ出るくらいの高さがないと、下のすのことうまくくっつきません。

缶の蓋部分には耐震マット(小)を、同じく貼ります。

ジャストサイズ

こちらも5mm厚のものを使用しました。ちょっと高さ出しをしておかないと、柱と同じ紅茶缶を収納したいときにスムーズに出し入れできなくなってしまうからです。

ダメでも一旦剥がしてやり直せるのがジェルのマットの良いところ。とりあえず缶たちを置いてみます。

二段目がマリアブレンド大好きバレバレ柱すぎる

なんか良さげです。ただ、缶のラベルの向きは正直悩ましいところ。気になったら分解してまた建てることにして、最上階まで建てていきます。


建てながら、「なんかカゴ的なものがないと、ごっちゃごちゃにならない?」という初歩的なことに気づき、

セリアで見つけた

100均でカゴを購入。二段目と三段目にこのサイズをふたつずつ並べて、最上段はもう少し大きい同じシリーズのカゴをふたつ並べました。統一感大事。


完成

後ろからの熱視線

自分でもびっくりの超簡単設計で完成しました!!!
一段目はキャンディスやティーストレーナーなど、二段目は未開封と個包装タイプの紅茶、三段目は開封済みの紅茶、四段目は開封済みや大きめの袋、缶入りのもの、自作ハーブティー用の各種ハーブ、紅茶を買ったときにもらったカードやリーフレットの束なんかを収納しました。四段目だけごちゃりみがありますが、いろんな茶葉をしまっているので仕方ない。


茶葉のラインナップをちょっと紹介すると、缶を柱として使用するくらい大好きなフィーユ・ブルー、定番のルピシア、一番最初にセイロンティーを学んだ青山ティーファクトリー、関西の紅茶屋さんMUSICA TEA、動物の名前がついたブレンドが可愛くて美味しい犬猫紅茶店、中目黒のチャイ専門店モクシャチャイなどなど。
紅茶を意識的に飲み出してから一年とちょっと、まだまだ飲んだことがないお茶ばかりですが、マイペースにたのしくやっております。


おわりに(別に読まなくても良い)

「紅茶って、もっと優雅に楽しむものじゃないの?」
「ティーキャディーを柱代わりにするなんて紅茶メーカーに失礼」

的な発想を土台に紅茶を楽しんでいらっしゃる方はすぐにこのページを閉じていただいて、今日も自分らしく楽しく紅茶を嗜んでください。
(缶を柱にするのがもしメーカー様のお怒りに触れたらそれはちゃんとメーカー様に謝りますが、なんでもかんでもホイホイ捨ててしまうわたしがコレクションしたかったものを手元に置いておくための、自分にとっての最善策がこれだったので)

誰かに喧嘩を売る気は1mmも無いことを前置きに、結局のところ、わたしは紅茶のなんかそういう、息苦しいしきたり(のようなもの)に疲れたので、自分なりの紅茶の楽しみ方として棚をDIYしました。


「これは買うと高いものなの?」

紅茶を頻繁に飲むようになった頃、Twitterを開いては紅茶好きの人たちがアンティークの綺麗なカップで紅茶を飲んでいるのを見て、とても羨ましく思っていました。一方のわたしといえば、もう何年使っているのかさえ思い出せないディズニーランドのお土産で買ったマグカップを使っていて、同じ茶園の紅茶を飲んでいるはずなのになんだか画面の向こうのほうが美味しそう。
完全に気のせいなのですが、やっぱり初心者のころというのは「紅茶とはかくあるべし」みたいなものをビジュアルでも刷り込まれてしまうわけで、自分が紅茶好きの端くれにも及ばない気持ちになってはカップの底の染み付いた茶渋に目を落としていました。

やっとHARIOのジャンピングリーフポットを買った頃。キッチンにいた父に声をかけられました。

「これは、買うと高いものなの?」

父は脳出血の後遺症で高次脳機能障害を患っており、左半身に麻痺があります。家では料理などの家事をしてくれています(ちなみに料理は病後にはじめたのですが普通に美味しいのですごい)が、キッチンに新しく登場したガラス製のティーポットを見て、咄嗟に「自分が割ってしまうのではないか」「もし割ってしまったら弁償できる金額なのか」と焦ったようです。
ガラス製の装飾も無いポットでも、それが身近にあるだけで怖いと感じる人がいる以上、アンティークの高額なカップなんて買えるはずがありません。

次第に、Twitterで紅茶関連のツイートを見るのも嫌になり、紅茶を飲めば悲しい気持ちになってしまう、わたしが想像する「紅茶が好きな人」のかたちに上手くはまれないことが悔しくて、「紅茶が好き」と言えなくなりそうになりました。


人生いつだってハンドメイドなので

そんな折、「キャンディスが自作できる」というツイートを見つけました。翌日、自分でもよくわからない勢いのまま一気に二種類仕込んで、毎日瓶を振り続けたら、紅茶にとても合うわたしだけのキャンディスが出来上がりました。美味しいのでカップの茶渋なんて気にもせず、「この紅茶ならこっちのキャンディスがいいかな」なんてぐるぐる思考を巡らせながら、ひたすら紅茶を飲みました。

ただ美味しさだけを追い求めてストイックにキャンディスの瓶を振っているうちに、自分はこっちのほうが性に合っているなぁ・・・・・・つまり、見た目の華やかさとか優雅さみたいなものよりも、跳ねた熱湯に叫びながら瓶を煮沸するとか、好きな女性アイドルの曲に合わせて氷砂糖入りの瓶を振るとか、おしとやかさとは対極のほう
そもそもわたしってばそういう人間だったじゃない、紅茶飲むときだけ穏やかになるのもそれはそれで怖くないですか?(紅茶を飲むことでホッとすることはたくさんあるけれども)

(余談ですが、一応中高と表千家の茶道をやっていたので、静かに心を落ち着けて茶器やお花なども含めておもてなしを演出する/楽しむという文化はお勉強してはいて、やるときはちゃんとおしとやかにお点前することもできなくはないですし茶道はいまでも大好きです、人よりちょっとガサツだとは思いますが・・・・・・あと膝が悪いので正座が持ちません・・・・・・)

キャンディスを作ってみたことで、「別にアンティークカップがなくたって紅茶は飲めるんだし、楽しさや面白さは自分で生み出していったほうがテンション上がる」というハンドメイド精神が湧き上がってきて、次に取り掛かったのがこの紅茶棚DIYでした。

思い返せば自分の演劇ユニットだって自分でつくってここまでやってきたわけだし、楽しさって結局手足を動かした先にあることが多いよな(当社比)と。これは「どこかに行く」とか「なにかを読む」みたいな単純なことも含みます。人生は皆それぞれ、ハンドメイド。やってみてダメだったらそのとき考えましょう。


ちなみに、この棚を作ったおかげで、前述の間借りしていたキッチンの棚から茶葉を全て撤退することができました。代わりに、フィーユ・ブルーのノベルティとしていただいたテイスティングカップを3つと、いつものマグカップ、そしてAmazonのプライムデーで安くなっていたガラス製のカップを買って納めています。
このカップ、二重構造なので持っても熱くないし、保温性も良く、上から見るとお花の形なのも可愛くてお気に入りです。値段も高くないので気軽に使えます(買ったときに父にも「高級なものではないので気にしないで」とあらかじめ伝えました)。

もちろんときにはホテルのアフタヌーンティーにだって行きますが、基本的には気軽に楽しく、これからも紅茶を飲んでいこうと思います。
ちなみに今日はわりと元気だったので、久々にリーフで、ルピシアのニルギリ サットン茶園2022を飲みました!美味しい!

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