《メンタル術》鬱病になった時の話、立ち直れた話
私は大きな鬱病になったことが2回ありまして、
それ以外はたまに小さな波を繰り返すことがあります。
しかし今はだいぶ考え方も変わり
境界線が引くことができているので
ある程度後天的に対処ができるようになりました。
現代鬱と先天的な鬱とはやや性質が違うそうですが、
私は比較的環境によって起こった
割と現代鬱に近い状態が起きていました。
別に晒してもなんら問題ないので、
誰か同じように苦しんでいる方がいたら
少しでも何かになればいいなと思って
ここに残させていただきます。
1回目は16才ぐらいの頃
私は中学を卒業して仕事にいくことになってしまったので、そこで仕事先を探していました。その時、やはり中学卒レベルだとほぼ職に就くことができず、たどり着いたところは時給475円の弁当屋でした。
それだけでは食べていけないので身体を使ったバイトを掛け持ちしまくっていたわけですが、その時に一度身体を壊して動けなくなったことがきっかけでした。
状態としては本気で何もやる気が起きなくて夜は眠れない。考えることもできなくて、悪いことばかりを考えてしまって、死のうか、死ぬためにどうしたらいいのか?を比較的真面目に考えたりもしていました。
実際自殺を2回トライしたのですが、2回とも失敗しました。詳しくは書きませんけど。これ、結構本気でしんどかったかも。
親は仕事をしていましたが、私との接し方もわからなかったのだろうと思いますが、正直親の過干渉が鬱の原因だったとも言われてましたし、妹も同じような状況になったことあがって、カウンセラーに受診した時にそのように指摘されたことがありました。
しかし親としては必死で私の状況を治そうと試行錯誤してくれて、いろいろなカウンセラーや精神病院に連れて行って、しまいにはお寺で御祓もされました。
でもその後どうなったのかというと、それが嫌で私が家を飛び出しちゃいました。とりあえず友達のところにいくことだけはできましたので、ほぼ友達のところにいました。
転機が訪れたのは遊ぶ金が欲しかったこと
それから半年ぐらいがすぎた時、友達とよくスーファミとかプレステをやっていたんですが、ゲームが面白いと思ったんですよね。
それで夜な夜なゲームをするようになっていたんですが、その頃はプレステ、セガサターン全盛期だったので、とにかくゲームがたくさんでるし、どれもめちゃくちゃ面白かったわけです。
それで、とにかく出るもの全部やりてぇ! ぐらいに欲が出てしまって、ゲームやりてぇからまた金稼ごう!ってなって、またバイトに戻っていたんですよね。
この時マジで鬱病の症状はなくなっていて、とりあえずやりたいことやるために一所懸命バイトしてたと思います。時給475円で。
でもとにかくゲームがやりたかったのでひたすら働いていて、もっと金稼ぎたいと思った時に、高卒資格があった方が良さそうだと先輩が教えてくれたんで、定時制に通い始めました。
それからは自己紹介のところとかでも買いていますが、今度は雑誌編集がどうしてもやりたくていつの間にか東京に行ってしまいましたね。
東京に行ったのは地元から離れたかったこともありましたし、鬱病の時の自殺チャレンジをしたときに、どうせ死んだ人生だった。だったら失敗してもこわくねえやっていう勢いで飛び出していった感じです。
本を読みまくってうつ病を看破していた
その辺りからですが、鬱病にはなりたくねぇと多い初めていろいろな本を読みあさっていました。そこである程度心を平然と保ちながら、1日目の起業が失敗してお金はねぇけど、まぁなんとかなっかなみたいな感じまで強くなっていましたね。
その後なんとか就職することができて働くことができたというところまでたどり着いた感じですね。
2回目の鬱は2014年頃
で、この時は状況がいろいろと違いました。
これはメンタルは全然キていませんでしたが、身体が壊れちゃった感じでした。まず何が起きたのかというと、耳が聞こえなくなったことと、視野が狭くなったんですよね。
きっかけは何かというと、当時私はゲームプロデューサーをしていたのですが、抱えているタイトルが軒並み売り上げが60%ぐらいになったんですね。
理由はスマホが大流行したタイミングでした。
このインパクトがめちゃくちゃ煽り受けてしまって、プロジェクトの売り上げが一気に落ち込んでしまい、会社から激詰めされたわけです。毎日。
そうするとどうなるのかというと、僕の場合は血中濃度のコルチゾール、いわゆる毒ですね、これが異様なほど大量にワキすぎてしまい脳に損傷を与えるところまで行ってしまったわけです。
脳にいく前に聴覚と視野の毛細血管にダメージを与えてしまって、そこにまずダメージがきたので、メンタルは大丈夫だと思っていても、目も耳などもおかしくなってしまった。
これで病院にいったら即入院になってしまって発覚しましたが、そこからちょっとしばらく躁と鬱をゆらゆら漂いながら2週間ぐらい漂いました。
ただその頃は割とメンタルだけが無駄に鍛えられていましたので、体調が復活したと同時にすぐに現場に戻ることもできました。が、ただ、マジでしんどかったですね。
睡眠不足+疲れは鬱発症のリスク
結局鬱になってわかったことなんですが、私の場合は睡眠不足+ストレス+体調不良がトリガーになることが多いので、とにかくここは気をつけようと思っています。
このパターンについては人によってトリガーがいろいろあるので、自分のパターンを認識して、それを回避する努力は必須だと思っています。
ただ、どうしても知らないパターンでそうなったなというときは、無理せずに強制睡眠することがめちゃくちゃ大事です。
規則正しい生活と、やりたいことだけをやるで、とにかく生き延びることが大事だし、楽しいと思えることをとにかくやってみることが大事です。
他人の境界線を超えない、超えられない
これは周囲でも起こることだし、私の家庭環境もそうでしたが、甘やかされている状態や、共依存、アダルトチルドレンの場合は特に鬱になりやすかったり、メンタルがかなりヤバい方向に行きがちです。
これを改善するにはまず自己認識と、回避方法を客観的に対処できる方法が健全に過ごす秘訣ですので、自分のメンタルや気持ちが揺らぎやすい場合は、ぜひ本を読んだり、ワークに取り組んで客観的なデータを元に正しい対応を行って欲しいと思います。
カウンセラーにおいても合わないと思ったらすぐに変えることが大事です。一人でこれはダメだと思って、世界が終わりって思うのではなく、必ずあう人を探すことです。
心の支えを探そう
僕が鬱病になった16歳の時はインターネットもなかったので、調べようも回復方法もまったくもってわかりませんでした。それゆえ病院にいくしかなかったのですが、それでも簡単には分からないのはガチでしんどかったです。
それでも唯一救いになったのは友人の存在、その時出会えたゲームとの存在だったわけです。些細なことかもしれませんが、私の命を救ったものと断言できると考えていますので、私がゲーム業界に貢献したいと思っていることや、世の中に貢献できるエンターテインメントを作っていきたいと考えているのもそういう理由があります。
今はネットもホットラインも豊富にあります。
困った時や、一人で悩んでいる時は、死ぬ勇気をもつよりも、まずは生きる勇気、楽しいことをする勇気を持って欲しいと心から願っていますし、とりあえずどうにもならなくてもいいから、友人に相談してほしいと思います。
いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
0570-783-556(ナビダイヤル)
○午前10時から午後10時まで、ナビダイヤル受付センターに順次おつなぎします。
※IP電話(アプリケーション間の無料通話を除く)からは03-6634-2556(通話料有料)におかけ下さい。
PS.
16歳に鬱病になった際、当時の自分を救ってくれたのはこの「ペルソナ1」でした。ゲームは高校生が主人公で、自分のさらけ出せるところ(ペルソナ)と隠したいところ(シャドウ)の間で揺れ動く少年少女たちと、自分自身がすごく重なって作品に没頭してしまいました。
結果的には自分の隠したい部分(シャドウ)を乗り越えない限りは自分の殻はやぶれないことや、シャドウを隠して無理に振る舞っても本当に価値観や幸せは虚無に襲われるというすごく深いシナリオにも感銘し、ゲームが教えてくれる価値観の偉大さを知らされるきっかけにもなりました。
今でも名作なのでペルソナ1、是非やってみて欲しいです。「女神異聞録ペルソナ」
【執筆者:うきょう】
ゲームプロデューサー & 事業プロデューサー。
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