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「Instacart」サービスで最も特色がある点

今回はこちらの記事を読み、色々調べて考察したことを書いていきたいと思います。

テーマは「Instacart」についてです。

・「Instacart」ってどういう企業?

Instacartは、オンデマンドで食料品配達を行うプラットフォームを運営している企業です。
具体的には、多様な食料品店とショッパーと呼ばれる配達者をマッチングさせ、注文者に配達してもらうためのプラットフォーム運営です。

「オンデマンド」というのは、ユーザーの要求があった際に、その希望にこたえることをさしています。
Instacartでいえば、「利用者の注文に合わせて、食料品店は商品をピッキングし、配達車に渡す」の部分です。

利用者の自宅に配達するサービスだけでなく、小売店の店頭で商品を受け取れる「店先受け取り」のサービスも提供しています。
もちろん、利用者はInstacartが提供するプラットフォームを使ってオンラインで注文をし、それを取りに行くので、デリバリーと比較すると待機時間は短くなります。

・一番の特色

今回、Instacartについて色々調べてみて、サービスで最も特色がある点だと感じたのは、配達者がどの案件を受注するのかを選べる点、です。

フードデリバリーサービスを提供するUbereatsと比較して考えてみると、Ubereatsだと配達車はシステムで割り振られた案件をこなすようになっていて、自分で選ぶことはできず、Instacartが異なっていることが分かります。

配達車が案件を選べるメリットとしては、
自分の都合の良い(チップ・配達距離・商品数など)案件を受け取れること
デメリットとしては、
常に、アプリにはりついていなければならず、多少時間の使い方に制限が生まれること
だと思います。

このオンデマンドの方式に変えたのが2020年1月で、新型コロナウイルスが流行する前ということもあり、こちらの記事にあるような配達車の1部の方は不満を抱えられていたそうです。まさに、デメリットの部分に当たります。

・今後の注目点

アメリカでは2025年に食料品全体の売上における、食料品ECの割合が21.5%になると推測されています。
この流れに乗るようにInstacartは、投資家からの評価が上がり、300億円弱のお金を調達できていると考えられます。

ただ、これから売上が上がり続けるということは、配達者≒ギグワーカーの増加も必然的であり、彼らとどう上手く向き合っていくのかが大切になるでしょう。
最近だと、イギリスの最高裁でUberのタクシー運転手は「従業員」だと、判決が出されました。食料品・フードデリバリーではないとはいえ、ギグワーカーの扱いが非常に注目されていることに間違いはないでしょう。
もしかしたら、配達を自社で行う(ファーストパーティー)ことで、そういった問題に関わらないようにする企業(今回で言えば、食料品店)も増えてくるかもしれません。

Instacartにとって、配達者は切っても切り離せない大切なパートナーであり、その労働環境をどう調整していくのかに今後も注目したいです。

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