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アダム・グラントの3部作

松山工業株式会社の鵜久森洋生です。毎週土曜日は、DMM.make AKIBAさん(以下、アキバ)の公式マガジン「MAKERS」向けの投稿を続けています。

今週は、経営者として読んで良かった本について書き綴ってみたいと思います。

アダム・グラントの3部作

私は経営書をほとんど読まなくなりました。松下幸之助さんの書籍、リカルド・セムラーの「セムラーイズム」や、藤田晋さんの自伝、リッツ・カールトンのサービスに関する本など、例外もありますが、最近はとにかくアウトプットに注力しているので、読んでいません。

そんな私が、新作が出ると必ず読んでいるのが、アメリカの組織心理学者 アダム・グラントの書籍です。これまで彼は・・・

① GIVE & TAKE
② ORIGINALS
③ THINK AGAIN

以上の3冊をリリースしています。今後もリリースが続くでしょうが、現時点で3冊しかないため、私は「アダム・グラントの3部作」と呼んでいます(笑)ただ、彼の書籍はどれもとても分かりやすく、しかも学びが多い点では共通しています。

また、私は未読ですが、Amazonではハーバード・ビジネス・レビューに寄稿した論文を購入することも可能です。

具体的事例によって知ること

アダム・グラントの著書の特徴は、それぞれの主題に合わせ、具体的な事例を紹介しながら、ビジネスに活かせる考え方を示唆してくれる点です。

例えばデビュー作「GIVE & TAKE (「与える人」こそ成功する時代)」では、人間には3つのタイプの人種がいることを指摘。

①ギバー
 人に惜しみなく与える人

②テイカー
 真っ先に自分の利益を優先させる人

③マッチャー
 損得のバランスを考える人

この中で1番ビジネスで成功しているのは「ギバー」であると明言。具体的な実例と共に、時には驚くような事例を交えながら、なぜギバーが圧倒的に成功するのかを紐解いています。

他の2冊も、同じように比較的身近な、時にはよく知っている人物の具体的な実例を踏まえながら、核心を突いていく展開となっていて、読むと引き込まれていきます。読み終わった頃には、沢山の事例がまるで自分自身が経験してきたんじゃないかと思えるほど、自分ごとになっています。

「なにか特別なこと」ではないからこそ

アダム・グラントの書籍に惹かれるのは、彼が取り上げる事例が「その人でないと出来ない特別なこと」ではない点です。むしろ、等身大だと思えるような身近な事例を交えつつ、テーマの本質を探るような展開なので、章を追うごとに納得感が高くなっていく感じです。

だからこそ、読み終えて全体を俯瞰すると、参考になる考え方が至るところに散りばめられていることに気付きます。特に2021年に発表した「THINK AGAIN(発想を変える、思い込みを手放す)」は、再考することの大切さを説く事例として、ライト兄弟がなぜ成功したかを紐解いていて、私はかなり考えさせられました。

「与える人」こそ成功する時代

先週述べた通り、私は製品化でお手伝いしつつも、私がお役に立てるその他の面でも協力させていただいています。このような姿勢を前面に出しているのも、実は「GIVE & TAKE」という一冊の本に出会い、「与える人」として活動している状況が肯定して貰ったからです。その結果、私は人生が大きく変わりました。

他の2冊も、とても多くの気付きが得られ他と同時に、読んだ内容を意識しながら行動するようになったため、行動に変化が出てきました。

ある意味、読んだ人のほとんどが、何かしらの有益なヒントを見い出せるかもしれない。それがアダム・グラントの書籍の特徴なのかもしれません。ニューズウィークの表紙に登場し、Tedでも大人気なので、知っている人は多いかなと思いながらではありましたが、まだ知らない方がいるかもしれないと、今回取り上げたみました。

気になった方は、まずは書店で見出しだけでもチェックしてみてください。

こんなことを書き綴りながら、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!


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