見出し画像

何者かをかたっておきたいと思います THE FINAL

松山工業の鵜久森洋生(ウクモリ ヒロオ)です。
いよいよ自己紹介もTHE FINALとなりました。最後だからといって大袈裟な内容にはならないですけどね。むしろ地味かも(笑)

正体④ 工業用の素材や部品を扱う会社の経営

私は、1941年創業の松山工業株式会社を経営しています。ちょうど3代目の経営者となって10年目。これまで紹介してきた正体のほとんどが、経営者になって始めたものです。

元々はゴム成形メーカーとして認知されていましたが、現在はシリコーン製品の特約店業務を柱に、工業用の素材や部品を扱う商社として活動しています。
(詳しい取扱製品は是非ともホームページをご参照ください)

ちなみに松山工業の社名の由来ですが、愛媛県松山市から戦後まもなく上京した、創業者 鵜久森 巧が生まれ故郷を忘れぬために社名にしたと聞いています。

断ち切る必要があった中国展開

今回は、私が今のような活動をするようになった背景を少しだけ書いておきたいと思っています。

2000年代の入社当時は、電子機器業界が中国へと生産移管を進める中、弊社の2カ所の中国工場も注目を浴びていました。
1960年代から、ブラウン管テレビ用のアノードキャップという重要部品を作り続け、一時期は世界シェアの50%を誇る会社だったゆえ、1970年後半かrs台湾、中国と舞台を移しつつも、沢山の作業員が働く工場を維持していました。

私が入社した直後。経理部での経験値を積んだ後、すぐに取り掛かったのは中国への製造移管でした。液晶テレビ用のゴム部品を現地調達化すべく、工場に寝泊まりし、行くたびに暖かく迎えてくれる工員たちと仲良くしながら、様々な対応を続けました。帰国子女ゆえ、現地での交流はかなり楽しかった良き思い出になっています。

ただ、行けば行くほど日本での商権は減っていくと同時に、松山工業のモチベーションも上がらないまま、中途半端な状況が続きました。
私は2005年に中国展開を止め、国内での活動にシフトチェンジしました。

現時点においては、あの時に優秀な部下を中国に行かせず、国内に特化して対応出来たことは良い判断だったようです。お陰様で業績も落ち込むことなく安定しています。

独自路線ゆえの葛藤

中国進出が真っ盛りだった時期に中国展開を止めたため、社内外では様々なことを言われました。

ただ、当時いた社員や家族を考えれば、徐々に衰退する国内を捨てて、中国での展開を加速させることは文化や言葉の壁から、現実的ではない判断しました。

同時に、国内でも独自の路線で活路を見出そうとしている企業が多いことに気付き、ある意味で退路を断ち切るため、中国を統括していた香港の会社の株式全てを台湾のパートナーに売却しました。

様々な葛藤の中での決断。
成長著しい中国展開を終え、同時に製造メーカーの役目を終え、商社としての道を選ぶことの不安。
ただ、唯一に希望として、私が入社した後に採用した社員が方向性を同じく、お客様のお役に立つために動き出してくれていました。

終わりではないけれど

私はご縁が広がるようにと、様々な場所に出掛けるようになりました。
同時期の社内でも様々な変化が起こり、私が経営と新市場を開拓する役割を担い、社員は既存のお客様とのご縁を深化させることに特化するよう、それぞれのやるべきことを明確化しました。

DMM.make AKIBAを訪問する際に、社員が同席しない理由にはここにあります。たった16人しかいない会社だからこそ、この点をしっかりと明確化しておく必要があります。
ちなみに、新入社員に体験してもらうケースはあるので、決して遊んでいる姿を見せたくない訳ではありません(笑)

終わりなき挑戦が続いていますが、特にこの10年間は国内でのご縁を大切にしてきたので、ありがたいことに恵まれた環境を維持出来ています。

徹底的なお節介が世をつなぐ

これまで、DMM.make AKIBAで出会ったご縁のある方については、相手にとってみればかなりお節介なことをしているような気がします。

モノづくりの側面でのお手伝いもそうですが、皆にとって可能性が高まるようなマッチングも積極的にやっています。むしろ、そちらの方が多いかもしれません(苦笑)

昨年の事例でいえば、アキバの会員さんを品川女子学院におつなげし、5回の特別授業を実施しました。
また、最近の事例では、皆にとって可能性が広がるよう、共創スペースのコミュマネの方々をおつなぎしたりしています。
大切なのは、様々な要素を「横串」することだと感じています。

そんな訳でどうぞ宜しくお願いします

自己紹介が長々しく申し訳ありませんでした。
結果的に本業は全体の5%未満になってしまいましたが、少なくともアキバで何をやっているかは少しだけお伝え出来たかと思います。

ただ、私の役割は時代と共に変化していて、このような自己紹介をしましたが、おそらく来年には別の役割が増えているかと思います。
そんな場合には、自己紹介リターンズがあるかもしれないので、ご了承下さい(笑)

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。感謝!

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?