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トヨタの底力を感じられる場所 ートヨタ産業技術記念館ー

どうも、ウクモリ ヒロオです。

金、土曜日の2日間、名古屋に行ってきました。金曜日は、最近ご縁が深くなりつつある切削工具メーカー「イワタツール」の岩田社長と私が中心になり、ご縁がある方を集め、工場や施設の見学会と交流会を開催しました。名古屋の方々が、関東とは違ったカタチでモノづくりに対するこだわりを持っていることをヒシヒシと感じ、共存共栄のキッカケが作れればと考えています。

土曜日は朝から、名古屋の方々のモノづくりに対してこだわる理由を知るヒントになるであろう「トヨタ産業技術博物館」に行ってきました。私が定期的にやっているClubhouseのミーティングでは、いつも話題になっていた場所でもあります。

開場と同時に入館。繊維機械館(トヨタは元々織機メーカーとして創業)に設置してある織機に圧倒されつつ、実際に稼働している織機も見学。歩くにつれ機材も進化していくなど、観た人が自分ごとになりやすく工夫されていることを強く感じました。こちらの展示エリアでは、最終的に最新鋭の全自動織機が稼働していて、ミュージアムショップで販売しているタペストリーを作っていました。

このセットでコンロッド作りを分かりやすく説明していました

私が一番時間を割いたのは、繊維機械館と自動車館の中間にある金属加工のエリアです。入ったと同時に鍛造(たんぞう)のデモンストレーションが始まり、ディフォルメされた小型のコンロッドを作っていました。1,200℃まで熱せられた金属をプレス機へと運び、「荒地」「仕上げ」「バリ抜き」と3回ほどプレスすれば、しっかりとしたコンロッドが完成。手前に運んでくる段階では、赤く熱せられた状態のままだからこそ、バリ抜きまでの加工が可能であることを知ります。

このエリアでは、鋳造(砂型で鋳物を作る方法)のデモンストレーションもやっています。入館してから少し経った後にデモが始まるということもあり、一旦は自動車館で様々な展示に魅了されつつも、開始時間の少し前に金属加工エリアへと逆流し、そのデモもしっかりとチェックしました。実際に800℃のアルミを砂型に注ぎ込むシーンは胸が熱くなりましたが、それ以上に砂型をハンマーでたたき割って中の鋳造品を取り出すシーンには、心をロックオンされました。

鍛造、鋳造共に他で観ることがほとんどできないため、時間に注意をしながらも、どちらも堪能出来るのはありがたい限りです。鍛造は見栄えする感じだったので動画を撮影。Twitterで公開したところ、先日のガラスバネに続き、驚くようなスピードで拡散され続けています。

豊田喜一郎のコーナーでは学びが多かったです

当然ながら、自動車館も楽しく見学させて貰いました。プレスからロボットによる実装まで、さまざまな製造装置が所狭しと設置されている製造ゾーン。そこでは量産初期の手動プレス機を動かしてくれたり、樹脂の射出成形機はお土産のミニチュアストラップをその場で成型してくれたり…さまざまな感動が味わえました。また、車両展示エリアも何気に圧巻のラインナップでした。

また、豊田喜一郎の資料エリアでは名言に触れることが出来、経営者として学びが多い場所となりました。ただ、個人的には金属加工エリアの迫力とリアル感が圧倒的に印象に残りました。

行ってみて分かりますが、あの場所のエッセンスを感じるには一度の訪問、しかも半日では到底は出来ないため、次はいつ行こうかと検討し始めています。

おそらく次回も金属加工エリアで加工現場を凝視しているんだろうな…と(笑)

こんなことを語りつつ、今日のノートを終えたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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