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英単語学習の陥りやすい落とし穴と、忘れない学習法

(この記事は3500文字の無料記事です。)


英語を話せるようになるために単語学習をしている方は多いのではないかと思います。

単語帳を買って、仕事の合間を縫って時間を作り、単語を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

中にはコーチングのスクールに通って1日3時間も単語勉強している方もいると聞きます。


実際、単語というのは会話力を上げる武器になります。(なんだかんだ言って最後は単語力が鍵を握っているんです)


でも、単語を勉強しているとこんなことを感じたことはないですか?

「面白くない・・・」

「続かない・・・」


そして、最終的には単語学習をやめてしまう。


この症状ってなんで発生するんでしょう?


それにはきちんとした理由があります。今日はその理由についてお話します。


それと、合わせて、効率を最大限に上げる単語学習方法についてもお伝えするので楽しみにしてください。


1、なぜ単語学習は続かないのか?

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この質問には結論から答えさせて頂きます。

それは"単語学習には達成感がない"からです!


言い換えれば、単語学習は目標を設定するのが難しかったり、そもそも目標設定がされていないことが多いからなんです!


英語学習にはリスニングやスピーキング発音の練習など様々なジャンルがありますよね?

このどれをやっても成長の過程がわかるようになっています。

例えば、リスニングであれば、

「映画が聞き取れるようになった」とか

「友達の話が分かるようになった」とか

比較的わかりやすい結果を味わうことができます。


スピーキングでは、

「友達との会話ができた」とか、

「オンライン英会話で言いたいことが言えた」

などの結果があります。

そして、発音に関して言えば 、自分の声を録音して、きちんと話せているかどうか確認し、結果を知ることができます。


しかしながら、単語に関してはそれがあまり明確ではありません。

確かに、「単語帳全て制覇した!」という達成感はあるかもしれません。

ですが、ひたすら単語を覚えても、「英語を話せるようになったぞ!」という充実感はなかなか味わえないんですね。


このように、英語の学習には、”スキルアップから達成感や充実感をダイレクトに感じられるもの”と、単語学習のように、”スキルアップの助けにはなるけども、達成感や充実感をなかなか感じれないもの”があります。

お気づきでしょうが、後者のタイプをひたすらずっと継続していくことはとても至難の技です。


単語学習をするときの工夫


私は単語を学習する時に必ず気をつけていることがあります。

それは以下の3つの事項です。

①単語帳をやるときは必ず1回ではなく、3回行う。
②単語が覚えれたかどうか自分でテストする。
③ゲーム感覚を忘れない。


この記事のあとで説明するのですが、単語帳を1回やっただけではおそらく20%も内容を覚えることができません。

覚えた単語を潜在意識まで落とし込むには3回の学習が必要なのです。


そして、最後に覚えたかどうかテストをします。単語学習はやりっぱなしではなく、確認していくことが大切です。

テストと言っても大それたものではなく、ただ頭の中だけで行います。もし、みなさんが持っている単語帳の最後のページなどにまとめテストや総集編がついているのであれば、それを使ってもらっても効果的です。


あと、最も大切なのは、”ゲーム感覚を忘れない”というところです。

単語学習は波がなく、視覚的にも楽しくありません。

そこでお勧めの方法があります。


私は覚えられなかった単語を壁一面に付箋で貼っておくことにしています。

壁一面に付箋を貼ることによって、色彩が豊になり、脳への刺激になります。

これだけでも、ただひたすら単語帳と向き合うより効果的なのですが、2往復目になってくるとその付箋がだんだん減ってきたり、3往復めにはほとんど付箋がなくなり、壁がどんどん綺麗になっていくことで、楽しさを感じることができるんです。


「このやり方を絶対に真似してください!」と言うつもりはありませんが、「ゲーム感覚を忘れない」ということは大事にして勉強を続けて言ってください!


単語学習とは終わらない旅と思え!


ところで、単語学習っていつ終わると思いますか?

2ヶ月単語を勉強したら終わるのでしょうか?それとも単語帳を1冊やれば終わるのでしょうか?

違いますよね。

言葉の数は無限にあります。つまり、単語学習は一生できるということです。そればかりか、やらないと成長が止まったり、忘れていったりしてしまいます。


私が常日頃から思っていることは、単語学習というのは、ダイエットや筋トレに近いということです。

私は筋トレをするのが趣味なのですが、ある程度筋肉がついたら「もう1生筋トレしなくていい!」ということはありません。

トレーニングをやめればだんだんと筋肉はしぼんでいきますし、やめている期間が長ければ長いほど同じ筋肉を取り戻すのに時間がかかります。

そうならないために、トレーニングで1番大事にしていることは、ずっと継続できるような工夫を施し、自分のペースを守ることだったりします。

つまり、楽すぎず、キツすぎず、ちょうどいい負荷で他人からのプレッシャーやストレスを与えられない環境を作るということが大事なんですね。



2、単語学習はどの段階からスタートするのが理想か?

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英語にはリスニングやスピーキング、単語、文法、発音など、様々な学習のジャンルがあります。

では、英語を話せるようになるためには、どのジャンルをどの順番で行えば良いのでしょうか?


答えから言うと、何からやってもOKです。

もっと正確に言うと、英語というのは総合的なスキルが必要なものなので、どれからやればいいかというものは特に決まっていません。

もちろん、コーチングなどで苦手分野を分析し、そこから集中して取り組むのは効率的ですが、「●●をやってはいけません」、「●●からやるべきです!」などとルールが決まっているわけではありません。

取り組み方は人それぞれです。

もし今、リスニングにフォーカスしている人は、単語学習のウエイトは下がりますし、リスニングもスピーキングも文法も発音もできている方は、単語のウエイトを高くなります。

自分に合わせたペースでやっていきましょう。

特に社会人の方は時間を確保すること自体が難しかったりします。無理をすると続かなくなってしまいますし、挫折に繋がりかねません。


単語学習は終わらない旅です。

旅をしている段階で、息切れして体調を崩してしまったら致命的ですよね?

ペースや体調に十分気を付けていきましょう。



3、覚えた単語を忘れない単語学習方法は1週間で17分

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単語学習をしたことがある方なら、誰もが体験したことがあると思うのですが...

単語はせっかく勉強してもすぐに忘れてしまいます!


私たちが継続できる記憶というのは実は数値で出ています。

人には忘却曲線というのがあって、1日目に覚えたことは、2日目には80%忘れている、そして1週間後にはほぼ覚えていない、というような曲線グラフを描くことが分かっています。


じゃあだからと言って暗記を諦めるのか!?といえば、そんなことはありません。

これを利用した学習方法があります!


あるカナダの大学で、記憶力が落ちない暗記方法が論文で発表されています。

その方法というのが、17分間の勉強です。

この学習方法はとてもユニークで画期的です。以下にやり方を説明しますね。


まず、1日目で10分間の暗記を行います。このときは暗記力が100%の状態ですね。


続いて2日目に、5分間だけ復習を行います。

通常だと、2日目には80%記憶がなくなっていると言われていますが、この5分間の勉強によって忘却曲線が下落せず、記憶の維持ができます。


そして、1週間後の7日目に、たった2分間だけ復習を行います。

1日目の後、何も勉強しないでいると、ほとんど何も覚えていないませんが、2日目に5分、7日目に2分勉強することで、忘却曲線が全く落ちず記憶をキープできることが証明されています。

つまり、1週間のうち、たった3回のタイミングで、且つ、たった17分だけ勉強すれば、一生忘れない単語力が手に入いるということなのです。


私も経験があるのですが、勉強しても単語を忘れてしまうな人の中で最も多いのが、一度やった単語帳を二度と開かないというタイプです。

しかもそういうタイプに限って、最初の1回目の単語学習で全力を使い果たすのです!

(昔の私です。笑)


それだと、せっかく単語学習に使った時間や労力がもったいないですよね。これからは少ない時間で効率的に覚えるためにも、この17分学習法を試してみてください!


別記事、『早く英会話ができるようになりたい方のための単語学習法』も、単語学習について面白い内容になっていますので、ぜひご覧ください⬇️


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