二十四節気 霜降
朝夕に冷え込み 霜が降りるころ
霜は水蒸気が氷点下に冷えたものに触れてできる
氷の結晶のこと
朝晩の寒さに毛布を引っ張り出しました。
体感としての寒さ。
そして、自然が教えてくれる、空気が冷えているよの合図である霜。
陽が差し、それが解けて、キラキラと反射し、また違った自然の一面を見せてくれる。
あぁ、美しい~とほぉ~っと息をはく瞬間です。
木々は、黄色や赤に紅葉し始めました。
これを「山粧う(やまよそおう)」と呼ぶそうです。
春は、「山笑う」
夏は、「山滴る」
冬は、「山眠る」
音と漢字は、私たちの想像力を刺激してくれ、
一気に山へと連れて行ってくれますね。
粧う、ということは、自分のために飾る意味もあるかと思いますが、
きっと自分ではない誰かのためによそおっているのかもしれません。
外に出る機会が減っている昨今ですが、
木々たちが自然の循環、時間の流れの中、
美しく装っている様子を堪能しに行くのはどうですか?
木々も自然も喜んでくれるかもしれませんね。
今は、秋から冬へ移り変わる土用の時期ですが、
秋は肺の季節ですので、木々たちの中で思いっきり深呼吸してきましょう。
歌を歌うのもいいと思います。
吸ったり吐いたりを楽しく、いつもよりしっかりできますよ。
秋は実りの季節です。
そして、これからやってくる冬は、さらに次の春に向けた力を蓄える時間です。
美味しいものがたっっっくさんあふれていますが、
土用に食べ過ぎてしまうと胃腸を酷使し、体調不良につながりやすくなります。
そして、身体は蓄えようとする身体にシフトしています。
食べ過ぎず、冷やしすぎず、よく寝てすごしましょう~
風邪もひきやすい時期です。
私は、お灸を強化したりします。
足の裏にある湧泉(ゆうせん)というツボは、
字のまま、エネルギーが泉のように湧いてくるところといわれています。
ここにお灸を。
なければ、さすったり、優しくもんだりしてみてくださいね。
足からポカポカしてきますよ。
七十二候
初侯 霜始降 しもはじめてふる
風が弱くよく晴れた夜明けに 霜が降りるころ
次候 霎時施 しぐれときどきほどこす
落ち葉に粛々と降る雨は どこか物悲しく無常を感じさせる
末候 楓蔦黄 もみじつたきなり
紅葉や蔦が色づくころ
「霎」しょうという感じは、小雨を表しています。
しとしとと長く降る雨ではなく、さっと止む小雨。
小雨が降るパラパラという音を表現しています。
一雨ごとに、葉を色濃く染めていく晩秋の様子。
そして、一雨ごとに気温も徐々に下がっていきます。
冬はもうすぐそこまで来ています。
モノトーンに包まれる世界の直前の
自然が見せてくれるカラフルな表情。
少しの間、堪能し、私の中を染め上げましょう。
ありがとうございます!