Vol.13|木を伐り出して市場へ出荷するまでの流れについて
こんにちは。
浮羽森林組合と申します。
福岡県の南東部に位置するうきは市と久留米市の山林を管轄域とする
林業組織です。
このnoteでは、林業への就業を前に、
知っておきたかった。と組織の中にいる人が思っていることを主に発信しています。
全国各地に林業事業体があり、それぞれの地場に適した仕事の取り組み方があると思いますが、noteを通して、”浮羽森林組合の仕事”を知っていただくために書いています。
今回は、現業職員の主な仕事である素材生産における
作業システムをご紹介します。
素材生産とは、立っている木を伐採して、原木と呼ばれる素材を生産する仕事を意味しています。
現在、現業職員には16人が在籍していて、
そのうち、13人で原木と呼ばれる素材を生産しています。
原木を生産することを”林産”と呼んでいます。
この林産という仕事を2~4人の班を4つ構成しておこなっています。
4つの内訳は、
3つの班が生産的に林産業務を行う班、
残り1つは、技術・技能を習得するための育成班です。
基本は、それぞれの班がそれぞれの現場を担当することになります。
班には、伐倒・集材・造材・搬出をそれぞれが担当しており、
班に配備される重機は、おもに以下の3つがあります。
・伐倒補助を行ったり、伐倒木を集材するためのグラップル
・集材した伐倒木を造材するためのハーベスタやプロセッサ
・原木を運搬するためのフォワーダ
また、施業を行う現場には、あらかじめ作業道を入れています。
浮羽森林組合には、その作業道の総延長が長いというのも当組合の特徴です。
うきは市の路網の総延長は、778㎞。
※公道・林道・作業道・作業路の総計。
このうち、およそ85%が作業道・作業路。
これらの道をベースに、それぞれの職員が施業の段取りを日々組み立てています。
流れとしては、
①伐採者が立木を伐倒する。
②グラップルもしくはハーベスタを用いて伐倒木を集材、
③ハーベスタを用いて枝払と造材。(状況に応じて、チェーンソーで造材する場合もあります)
④造材された原木を道そばにはい積み
⑤はい積みされた原木をフォワーダが土場まで搬出
というような流れで作業をしています。
流れの中で、滞るところがないように、
各持ち場の進捗状況をトランシーバーや地声を使って相互に確認しあいながら施業を進めています。
各班によって、施業の段取りに違いはありますが、おおまかこのような作業の流れで仕事を行っています。
いかがでしたでしょうか。
今回は、林産現場における施業の流れを大まかに説明しました。
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