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デビットカードで家計管理のシンプル化

キャッシュレス状況

近年キャッシュレス化がだいぶ進んできましたが、デビットカードの使用率に関しては依然かなり低いままとなっています。しかし、実はデビッドカードにはクレジットカードにはないメリットがたくさんあります。

実際、海外ではデビットカードは一般的に使われています。特にヨーロッパではデビットカードの使用率がクレジットカードのそれを遥かに上回っている状況です。

日本では全然流行っていない(というかキャッシュカードには基本デビット機能が付ているのに全然利用されていない)理由は、クレジットカードと比べて宣伝に使える分かりやすい目立つ特典が乏しいからかなと思います。

デビットカードのメリット

審査なしで手に入る

クレジットカードと違って、デビットカードは審査なしで手に入れられます。銀行の口座を開設すれば誰でも持つことができます。

家計管理がシンプルになる

デビットカードは現金と同じで即時支払い(銀行口座からの引き落とし)なので、後払いであるクレジットカートと違って、商品の購入から支払いまでのタイムラグがありません。また、口座の残高以内でしか支払いができないのでお金の使いすぎを抑制できます。

クレジットカードの場合、商品を購入してもクレジットカードの支払い日までは口座の残高は減らないので、現実に自分がいくらお金を持っているか分かりづらくなります。これは頭で分かっていても結構厄介です。クレジットカードも利用明細が数日以内に反映されるので、自分がどれくらいお金を使っているか把握することは可能です。しかし、支払いがリアルタイムで残高から引かれるデビットカードの方が遥かにシンプルで、家計管理がやり易いです。

利用限度額の変更が簡単

クレジットカードの場合、利用限度額を変更する(特に上げる)際、審査が必要で変更が反映されるまで申し込んでから1週間程度かかりますし、待たされたあげく却下されることもあります。これは使い勝手における大きなデメリットになります。不正利用防止のため普段は限度額を低めにしておいて、大きな出費がある時だけ上限を上げる、という使い方が手軽にできません。一方、デビットカードは口座残高の範囲内で利用限度額の金額を瞬時に変更することが可能です。

カード枚数を減らせる

キャッシュレス化が進んできましたが、それでもまだ現金が必要な場面というのは結構あります。クレジットカードだと現金をおろすためにキャッシュカードを別に用意しないといけません。一方、デビットカードはキャッシュカードと一体になっているのでその必要がなく、カードの所有枚数、財布に入れて持ち運ぶカードの枚数を減らすことができます。

利用通知メール

エポスカードなどごく一部のカードを除き、クレジットカードの場合は基本的に利用通知サービスはありませんが、デビットカードは支払いの度に利用通知メールが即座に届きます。なので不正利用があってもすぐ気付くことができます。

ATM手数料や他行振込手数料が安くなる

多くの銀行ではデビットカードの所有や利用で、ATM手数料や他行宛の振込手数料が月〇回まで無料といった優遇システムがあります。通常これらの手数料は1回100円から数百円するのでかなりお得な特典です。

デビットカードのデメリット

使えない場面がクレジットカードより多い

現金オンリーのお店だけでなく、クレジットカードは使えてもデビットカードは使えない、というケースが多少あります。例えば、ガソリンスタンドや携帯(会社による)の通信費の支払いなどでは使えないことが多いです。

クレヒスがつかない

デビットカードはいくら使ってもクレジットヒストリー(信用情報履歴)がつきません。仮にデビットカードと現金でしか支払いをしたことがない場合、クレヒスが「スーパーホワイト」と呼ばれる白紙状態になります。これは過去に支払いの遅延・延滞などの事故情報がないにもかかわらず、信用情報がない(信用できない)ということになります。こうなるといざクレジットカードを作りたくなっても作れなかったり、ローンを組みたくても組めなくなることがあります。

ただ、実際には全ての支払いをデビットカードで済ませられる可能性はかなり低いので、デビットカードをメインにしてサブでクレジットカードを使うのが現実的です。

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