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お金の正体を知ると見えてくる暗号通貨の重要性

理解が求められる暗号通貨技術とお金の正体

自民党・NFT特別担当「Web3とNFTを岸田政権の“成長と分配”戦略の柱に」

暗号通貨の市場や技術、Web3の発展を望む人々が増加傾向にある事を感じる日々の中、衆議院の内閣委員会でも、NFTや仮想通貨(暗号資産)をめぐる規制のあり方の方向性や、成長戦略としてNFTの規制の枠組みを整備について話し合われ、『広く使われるためには、使い易く便利であること』への働き掛けが、昨年やっと動き出した様に感じます。

そんな中、「規制を行う人達は実際、暗号通貨の本質をどれぐらい捉えているのだろう」と日々疑問に思います。暗号通貨は現在の金融市場を根幹から変えてしまう事ができるシステムなのですが、その一方で私達が当たり前に使えている『お金』というアイテムの正体が、一体どんな物なのかを、私たち一人一人が今一度、よく知る必要性がある様に思えてなりません。

ミヒャエル・エンデという奇妙なファンタジー作家

書籍:エンデの遺言

ミヒャエル・エンデというドイツのファンタジー作家をご存知でしょうか。ファンタジーを描く人なのに、その書籍から人々の時間やお金に関わる価値観に、考えるきっかけをもたらす奇妙な作家さんです。

児童文学書やファンタジーの世界を通して、お金の本質や在り方をこっそりと教えてくれるのがエンデ氏の書籍。西野亮廣さんをはじめ、私が尊敬する方々の多くのが、『エンデの遺言』という書籍を通して学んでおり、皆さん、金融の概念について大きな影響を受けたと話します。つい最近、私もその書籍を読みましたが、一言ではとても言い表せない衝撃を受けました。

資本主義という社会の中で、動かずして利子で儲ける人達の背景で、いつも貧しい人々が苦しんでいるという事が、書籍には詳しく記載されています。本の半ば、気持ちが平常に保てなくなる程、この世の残酷さの様なものを知り、本当に言葉になりませんでした。

『資本主義は成長し続けなければならない。人間は、子どもから成人になるまでぐらいはぐんぐん成長するが、その後は、目に見えた成長ではなくて、「成熟」の過程に入る。ところが、身体を蝕むがん細胞は、どこまでも成長し続けて、やがては宿主を食いつぶしてしまう。』

『経済も、無限の成長をさせようとすると、人間を食い潰してしまう。経済とは身体を流れる血液の様に、循環することが大切なのだ。』とエンデ氏は語ります。

『この経済と金融システムは、いつの間にか、真正がんが形成されるときの特徴をみんな兼ね備えてしまった。つまり、それは生き続けるために、常に成長し増殖しなければならないのだ。』

お金に隠れる『利子』の正体を感じ取った言葉でした。
書籍の続きには、お金の正体を知った上で、私達が今後どうお金と付き合って行けば本当の意味で人々が豊かになるのか、本当の人間の豊かさについてなど、ファンタジー作家では無く、学者であり思想家であるエンデ氏の言葉の中に、強烈な人間本来の価値観を覚えました。

『お金は人が作った物です。だからお金は変える事ができます。』

最も印象的な一文でした。それは暗号通貨を知っているからです。今まさに、変えられるかもしれない時代の中で、私達は生きているという事なんですから。

書籍『パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?』

書籍:パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?

『エンデの遺言』はとても有名な書籍なのですが、書籍自体が歴史的な背景を知っていないとわからない事も多く、もう少しわかりやすいといいなと思い探していたところ『パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?』という本に辿り着きました。

どちらの書籍でも地域通貨やスタンプ貨幣について記されているのですが、『パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?』ではこの部分がすっきりとまとめられていました。

中央集権的な法定通貨だけではなく、地域通貨を法定通貨と並行して導入することで、利子は支払わない経済圏を地域間で実現し、全ての人が誰かの役に立つことでちゃんと生活していける社会を実現した事例が、数多く紹介されています。長く続かなかったものが多いのですが、それでも失業者の生活を救済していたと語られる実例が多く、とても心温まるものでした。

『エンデの遺言』に記されていた事柄以外にも、他のエンデ氏の数々の書籍やインタビューまでもが要約されており、わかりやすくまとまっていたので、とても理解が進みました。実際にエンデ氏と親交のあった子安美和子さんという女性の方が対談形式でインタビューに応えていたページもあります。

中でも、北海道の苫小牧でガルという地域通貨を例えに使ったお話は大変印象的でした。

近所に車が無く、町までお買い物に出る事ができないおばあさんに、地域通貨を利用したサービスを行った際、一瞬一瞬『自分はいくら出せばいいのか』『どんな貢献ができるのか』それを自分の責任において行うことに非常に意味があると語っていました。

地域通貨は自分が行ったサービスの価値を自分で決めるという事が起こるので、いつも無意識に使っていた「お金」に対する考え方が、能動的になって動かされます。こうした本来の価値の交換に対する経験が重要なのだと語っていました。

モモが教えてくれた『時間』の過ごし方

書籍:モモ

私も既に、幼稚園の頃に観た『ネバーエンディング・ストーリー』という映画を通して、ミヒャエル・エンデという人を知っていたという事に気が付いた時は、なんとも言えない驚きでした。映画の内容を思い出すことが出来ないでいるのですが、幼いながらにとても印象に残っている映画でしたので、私の今に繋がるきっかけは、すでに幼い頃に得ていたのかもしれないなと思います。

『お金』の在り方が、全ての人々を豊かにできる仕組みであることを心の底から願っていたエンデ氏の想いは、児童文学書を通して知る事ができます。特に『モモ』は今でも多くの人々に影響を与える『お金』と『時間』についての価値観を教えてくれた、私の大好きな書籍です。

ファンタジーを通して、お金の在り方を問い、人間本来の幸せについて問いかけるエンデ氏の作品は時を超えて今でも愛され、この暗号通貨が普及していく社会の中で、再び注目を浴びる事になるのではないかと、暗号通貨主婦は予感しています。

暗号通貨は一時的な流行り物ではありません。必ず未来の社会に大きく影響する技術です。しかし、素晴らしく便利で平等な技術であるが故に、今日まで、心無い事に利用されてきた過去もあります。本質を捉え、理解し、その矛先をきちんと正しい方向へ向けられるのは、今この変革の時代を生きている大人の私達なのです。

だからこそ、ミヒャエル・エンデ氏が伝えた続けた、こうした価値観や本質的な学びが、大変重要なのです。歴史は繰り返すと言われています。その繰り返す内容を、今までの資本主義主体ではない方向へ導き、未来の資源を守る事ができる様に、小さな発信だとしても丁寧に分かりやすく、暗号通貨アドバイザーとして伝えてきます。


公認暗号通貨技能アドバイザー 鵜飼愛華  

日本クリプトコイン協会 / 公認暗号通貨技能アドバイザー
老舗農家にて日本料理に使われる伝統野菜の栽培・出荷を行う二児の母。
主婦の立場からわかりやすく暗号通貨の本質を解説。


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