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少子化の今、子どもに寄り添うということ。

昨日、放課後居残り授業だった小4長男。日中、先生の話にお調子者男子数名と一緒に質問したり、意見したりしていたら、廊下に立たされたのが要因らしい。

居残り仲間は他にも4名いたらしいが、そのうち2人と長男は「トイレ行ってきます」と言って教室を出て、待ち合わせて下校したそうだ。(おい!笑)

数ヶ月前、度重なる「うるさい!」「言うこと聞きなさい!」「なんでできないの?」「みんなの迷惑です!」「廊下に立ってなさい」に傷心し、短期間登校できなかった息子。先生とも話し、一旦関係性がよくなったかのように見えた。しかし、少し前に始まった彼の中間反抗期もあり、今度は問題行動として表に出てきている。

先生とのゴチャゴチャは、明らかにどんどん悪化している。

長男のように自我が強い子は、先生へ意見する。それに対し、新任先生も
「勝手にしてください」
「もう知りません」
「廊下に出て反省してなさい!」
と突き放す作戦に出る。(子育てでもやっちゃうやつね。^^)

でも、この言葉の効果があるのは低学年までであって、9-10歳に対しては命取り。

「はい、勝手にしまーす」「はい、廊下に出てきまーす」

いいように解釈され、本当に勝手に行動されてしまう。
そして、これがさらに火に油を注ぐことになり、こういう子達はひたすら怒られ続けるという負のループ。1クラス40名見ている先生としては、こうした問題行動を起こす子に付き合ってる時間はなく、そのまま放置となりフォローする暇もない。

子どもたちも、怒られれば怒られるほど自分の心を守ろうとするので、先生から距離をとろうとする。

「先生に信じてもらえてない」「厄介者扱いされ排除される」

という不安、自己防衛心からどんどん問題行動を起こし、そのインパクトを楽しみ、突き放され、たんぽぽの綿毛みたいに飛んでってしまう。

子どもたちは、今大人になろうと先生や学校の型にはめられないように、自我を確立しようとしている時期。こうした子たちには自我が強いなりに、考えて工夫してできる役割を与え、信じてやらせてやればいいと思う。

先日、分身ロボットOriHimeの開発者である吉藤オリィさんのTwitterにこんな記事があった。

"小学校に入ってすぐの頃、静かに座って黒板を見る行為が嫌いでよく教室から逃げ出した。教師らはどうすれば逃げないか試行錯誤した結果、紙とハサミとテープを与えておけば夢中で机の上に建造物を作り、教科書は開けないが少なくとも席には居続けると解った
担任のあの試行錯誤のおかげで今がある。"

ただの”問題児”で片付けず、オリィさんの学校の先生たちのように、子どもの発達に寄りそってもらえないだろうか。

「なんでこんな行動するのかな?」
「どうすれば教室にいてくれるのかな?」

1クラス40名は多すぎて先生も構ってられないと思うけど、こういうはみ出た子こそ、そのパワーを活かして欲しいと思うし、社会へ何か還元できるパワーを持っているはず。

学校から見ると、問題児の母のわがままなのかもしれないが、どうか子どもたちを「普通」の範囲に閉じ込めないで欲しい。

少子化なんだから、大人が敷いたレールに子どもを乗せようとせず、こども達一人一人がレール設計者として、自分のペースで歩める社会になってほしいし、その実現へ向けて大人としてできることをやっていきたい。これだけ、工場労働時代のメンタルから脱却しろと言われてる昨今。こうしたはみ出しまくる人たちは、世の中にどんどん必要とされてる気がしている。

本当ね、一人一人はいろんな「好き」や「得意」があって、元気に挨拶もできて礼儀正しい、ユーモアのあるいい子たちなの。ちょっと他の子よりエネルギーが余ってるだけで、それを上手く生かしてあげたらとっても輝くと思う。

ということで、今日午後保護者会があるので、先生と少しお話してこようと思う。新任先生も、プチ反抗期真っ只中の子ども40名見るのは大変。学校任せにせず、社会で子どもたちを見守る一大人として、連携してできることをやっていきたい。

いただいたサポートは、私の地元(宮城県仙台市)の児童養護施設へ寄付させていただきます。