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生まれたのは東京青山です。家には明治、大正、昭和三代の本が全く区別なくそこら中に山のように積まれていて、僕は小学校に入る前からそれらを読み漁っていました。その頃読んだ宮澤賢治さんの表紙が取れてボロボロの本の「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」とか「山男の四月」とかの不思議な話は今でも僕の中核にあるような気がしています。結果的に、僕は、小・中・高と本ばかり読んで空想に耽っているおかしな子供だったようで、今思うと、イジメの対象にならなかったのか不思議な位で、優しかったクラスの皆に感謝しています。
 賢治さんの生きた大正時代の大正浪漫大正デモクラシーにも、赤い鳥の童話や西條八十、野口雨情などの詞や歌で幼児期からの擦り込みがあったせいか妙にシンパシーを感じ、すごく身近なものとして憧れています。
 まあ途中は端折って、色々あった末に、現在の私は静岡県に住んでいて、家は箱根西麓の標高260mの所にあります。 
 富士山がよく見えて緑の多いところです。
 家から少し登ったところに周辺を散策しているときに偶然発見した知られざる富士の絶景ポイントがあります。この地点は富士を東南東の方向から見ていてるので宝永火口が正面に来て輪郭にかからず、左右の稜線が綺麗な対称のフォルムとなるのが特徴です。
 これから、ここをプラットホームとして色々作品を発表していきますので、暖かく見守ってください。


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