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スポーツ留学のすゝめ

佐野月咲
ハーバード大学学生

著者来歴
1998年東京都生まれ。2015年U18アイスホッケー女子日本代表。2017年筑波大学附属高等学校卒業。同年ハーバード大学学部入学。ハーバード大学アイスホッケー部に所属。科学史専攻。

今の職業に就くと決めた時期は

高校2年生の冬

今のご職業に就くためにどう動きましたか?就職に成功した秘訣は?

英語の勉強をひたすらしました。アメリカの大学に訪問して直接、スポーツチームのコーチと交渉を行いました。

他の進路と比べて迷ったりしましたか?

やりたいことが決まっていたので、アメリカの大学に進学することに迷いはありませんでした。

今のご職業を含め生活の満足度は?やりがい?夢?

大変なことも多いですが、自分の夢を一番に追える場所だと思うのでベストな選択肢であったと思います。夢は、アイスホッケー日本代表としてオリンピックに出場することです。


アメリカの大学に通いながらアスリートとしてオリンピック出場を目指す佐野さんの記事「王道ではない留学の道」はGazette7号でお読みいただけます。

こんにちは。ハーバード大学学部4年生の佐野月咲(さのるなさ)と申します。大学では科学史を専攻し、東洋医学の歴史や日本の身体操法の歴史について研究する傍ら、アイスホッケー部に所属し、全米優勝と日本代表としてオリンピックに出場することを目指しています。本稿を通して、王道ではない、私のアスリートと学部生としての留学生活を多くの方に知っていただければ幸いです。

留学興味0だった高校生がハーバード大学へ
高校生前半の頃の私は、「海外」や「留学」というワードに微塵も興味を示さないような学生でした。海外での短期留学や仕事の経験がある両親の影響で、英語は好きで、「いつかは海外にいくのだろうな」とぼんやり思っていました。しかし、日本は居心地がよく、高校で募集のあった短期留学や国際交流の機会には一度も応募したことはありませんでした。そんな私に転機が訪れたのは高校2年生の1月でした。

私は、5歳からアイスホッケーをしています。地元のスケートリンクで小さい子供がアイスホッケーをしているのをたまたま見かけ、その珍しさに惹かれたのがきっかけでした。小中学校と地元でアイスホッケーを続け、高校生に入って都内の強豪女子クラブチームに所属することになりました。チームには日本代表やオリンピックに出場した選手も所属し、私も自然と年代別代表に入り、その後、フル代表に入り、オリンピックに出場するという目標を思い描くようになりました。

高校1年生の冬、16歳で初めてU 18日本代表に選ばれ、アメリカの世界選手権に出場する機会がありました。初めての国際舞台では、自信や刺激を受け、また強くなって翌年のU 18で活躍しようと誓います。当時はアメリカに行ってもアメリカという国や環境に憧れを持つわけではなく、「また代表としてこのような国際舞台に戻って来たい」と思うだけでした。国際大会に出たことで自分がオリンピックという夢にまた少し近づいた気がして、それがさらに私のモチベーションを上げました。

しかし、翌年のU18世界選手権への選考合宿後、世界選手権への出発直前に、私は代表から落とされてしまいます。その時のショックは後にも先にも経験したことのないほどに大きなものでした。自分が思い描いていた道の全てが絶たれたような気がして、どうしていいか全く分からなくなってしまったのです。同時に「こんな経験や思いは自分だけのものだから、絶対に無駄にはしない」という強い決意をしました。

「無駄にはしない」と決めたものの、次のステップをどう歩めばいいか分からなかった私に、代表落選から2週間も経たないある日、両親があるものを見せてくれました。それは、ハーバード大学のアイスホッケー部のビデオでした。「ハーバード大学のアイスホッケー ってものすごく強いらしいよ」と聞き、初めてハーバード大学を始めとするアイビーリーグ校が、アメリカやカナダのオリンピック選手を多く輩出するほど強豪であることを知りました。今までは学業一色だったハーバード大学のイメージがガラッと変わり、その瞬間に私は「ハーバード大学へ行く」と決意しました。これが全ての始まりだったと思います。
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続きはGazette7号で!佐野さんの記事をはじめ、読み応えたっぷりの季刊誌です。

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