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風が強い日って怖いよな|朝日記


目が覚めたら7時くらいで、風の音が強くて怖かったので二度寝したら10時だった。
家に自分しかいない。
あたりまえだ、平日の朝10時なんだから。

誰もいないリビング、電源もついてないテレビの前で、ビュンビュン言ってる風にかき消されるタイピングの音。
もう4月なのにまだ仕舞ってないこたつに入ってる。
ふと「寂しい」という単語と目が合ってしまったような気がするんだけど、なかなか向こうは目を逸らしてくれない。

「寂しい」のか? 私は。


今日は置き手紙がない。
私が起きるより先に母が家を出た時は、大体置き手紙がテーブルの上にある。
それか、家族LINEに通知がある。
でも今日はなかった。

お昼ごはん、どうしようか。
朝ごはん食べる前にお昼ごはんの心配するのは変だな。
朝ごはんも食べずにこんな文を書くのは、もっと変だな。
でも今はこの文を書きたい。
現実世界のことよりも頭の中のことを優先するのは悪い癖だよなーと思いつつ。


よく、夜に寂しさや人恋しさを感じる人がいるらしいけど、朝の方がよっぽど寂しくなる気がする。
朝弱いからかな。
べつに夜も強くないけど。
朝は体温が低いから、無意識にほかの体温を求めてるんだと思う。
そう思うことにしておこう。

朝の、あの瞬間が好きだ。
ふわっと視界ができて、ぼやけた景色の中、布団に包まれてることを思い出す瞬間。
目が悪いから、ほとんどシルエットでしか物を見れないけど、それはそれでなんか芸術的な世界だ。
今度、裸眼の状態でスケッチしてみたい。


起きてから1番最初に目に入るものが、感じる体温が、大好きな存在だったら、どんな気持ちになるんだろう。
むかし、犬を飼いたかった時期がある。
目が覚めて、隣に大好きな犬がいたら?
そりゃあ、幸せ以外の何者でもない。
朝からぽかぽかになれてしまうんだから。


「寂しい」というのは、愛されないことで感じるんじゃなくて、愛せないことで感じるんだろう。
私はそれを朝に思い知るんだろう。
自分以外の誰かを中心に朝を過ごしたことがないから。


観葉植物とか、買って育ててみようかな。
そしたらちょっとは、早起きできるかな。



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