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夏の言語研修の報告をした話と、与えられている宿題の話

昨日午前中、オンラインにて夏の東京遠征の報告をする機会がありました。今年2022年は、この夏の東京遠征、その目的たるアゼルバイジャン語研修のための1年と言えるように思います。年初から今にかけて、常にこの準備を何かしらやっていましたなあ…。

メインの仕事は文法解説を含む語学書の作成なのですが、現地から招へいする先生との連絡や語学書作成の打ち合わせもありましたし、録音の立ち合いもありました。

夏の東京遠征の目的は、もちろんそれらの集大成たる言語研修を実施することでありました。

とはいえ、研修では満を持して用意したはずの教科書にタイポやら私の誤解していた部分やらがまあ出るわ出るわ。冷や汗をかきながらなんとか研修中も修正を重ねていったことでした。

その結果「バージョン1.0」よりはだいぶ修正できるという点でよかったとも言えるのでしょうが、やはり付け焼刃というとアレですが、自分自身のなかではトルコ語と比べてアゼルバイジャン語にかけた時間数の違いというものはあるな、と正直に思ったことを告白しておきます。

そう考えると、トルコで過ごした時間、トルコ語に費やした今までの時間というか年数というのも侮れないものだなと思います。

アゼルバイジャン語は(「は」というか、「も」)楽しいので、今年度じゅうに終わらせることになっている教材最終バージョンの提出の後も何らかの形で続けていくことになるでしょう。

ということでこの言語とも長い付き合いにはしたいと思っていますが、さてアゼルバイジャン語と関わることで、この先どんなことが待っているでしょうか。楽しみですね。不安でもあるけど。

いや、感慨にふけっている場合じゃないんやで!!
ワイは教材完成ささなあかんのや!!

文法含む教科書のほうは、研修前に一応大枠は完成しているのですが、まだ研修中に見つかったタイポや私自身の勘違い等の部分を直していない状況なのですよね。
やばいっす。これ、早くとりかからないと一気に年末になりそうっす。

そしてもう一つ取り掛かっている教材がありまして、そちらが音声資料を含む教材です。

これ、早い時期に「使える」形としてなんとか世に出したいと思っていまして、先日からまた取り掛かり始めたところです。具体的には、音声の録音データはすでにそろっているので、それを聞き取ってスクリプトを修正していくという作業を今やっているところ。それが終わったら、日本語訳をあてていきます。

楽しそうなお仕事でしょ?ええ、楽しいですね…楽しい…はず…あれ?楽しいってどういうことだっけ…いや、泣いてなんかしませんよ?…これは目から汗が出てまんねや…

言うとりますけども。
今年度中にはなんとか、なんとか。いずれの教材も目に見える形になるように。今年度私に残された、大きな宿題といえましょう。

これらとならんで、研修それ自体の報告も先日提出したところですが、そちらについてもウェブで近日公開されることになろうかと思います。

以下余談ですが、個人的には研修終了後の受講者のアンケートから、不肖私が「文化講演」をやったときに言及した文字改革の話に興味を持ってもらえたことがちょっとうれしかったです。

そう、アゼルバイジャン語もほかの旧ソ連地域と同様、正書法での文字体系の変遷を何回か経験しているのですよね。そのあたりの簡単な解説は、『アゼルバイジャンを知るための67章』に記してあります。もしご関心のある方がいらっしゃるようであれば、ぜひそちらも読んでいただければ…

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