【読書記録】愛とためらいの哲学
☆キーワード
愛、アドラー心理学、男女関係、人間関係、結婚、離婚
☆ドッグイヤー
第一章
一章では、なぜ恋愛がうまくいかないのか、という点を心理学者の見解を用いて論じられています。
上の2つの考え方は「嫌われる勇気」でも書かれている理論と同じく、物事を原因論ではなく目的論で考えるという内容で、恋愛が上手くいかないのは上手くいっては困るから、上手くいくはずがないと言う理由を自分で作っている。まさにその通り...。
「自信」というワードにどれだけ悩まされてきたか…。今でも悩んでおりますが。。
そもそも、「自分を信じる」って感覚がよく分からない。でも最近よく思う事があって。私はとにかく誠実性が低くて自分との約束が苦手なんです。期限とかやりきれなかったらできなかった自分が嫌になるからガントを切ることができないんです。これって全く自分を信じれてないって事ですよね、、。もしかして自分との約束を守るって体験を増やしていったらなにか変わってくるのかな?うーん。。。
第二章
私は「与える」ことさえしていれば、それがイコール相手を大切にしていることになると思いこんでいた節があったかもしれません。
見返りなんて求めてないといいつつ、心の中では求めていたのかもしれない。「与える」ということを相手を喜ばせるという意味に考えるのも間違いーーこの一節刺さりすぎました。
もっと相手目線で人を思いやれる人間になりたい。
第三章
恋愛が盛り上がる初期ってなんでも加点方式なんだけど、この人とは一緒に居れないかもしれないと感じると、途端に別れる理由を探し出す。
そしたら長所と思っていた「優しさ」が「頼りない」という短所に見えたりしてしまったり、一度そう見えちゃうと本当に止まらないですよね。
自分がそうなってしまった事も、そうなられた経験もどちらもあるなぁ。
もうどうにもならないじゃん!と心をえぐられた後に続いた
この人を愛そうという決心が最初にあると見た方が、恋愛において起こっていることを適切に理解できるという一文は、私の中では大きな気付きでした。
きっかけは好き、嫌いの感覚でいいんだと思う。でも、そこから長くこの人と居たいと思うのならば、感覚だけではなく頭でもきちんと噛み砕いておく。
恋愛においてはとにかく猪突猛進で爆死しがちな私には救いのような一文でした。
私は、自分が思っていないところで、相手に何かしらの役割を背負わせてしまっていたかもしれません。
「こういうことをしてくれたから好き」「私のことを一番に思ってくれるから好き」今までお付き合いした相手には無意識にそういう伝え方をしてしまっていたかもしれません。
でも本当に愛していれば、ただ存在してくれるだけで嬉しい。本当にそうなるのかもしれない。私はまだその境地まで至った事はないな。そういう風に思えるのは妹だけかな。1人いるだけでも十分幸せなんだけど。
この章は相手の気持ちが離れちゃう本質についても触れられていて、グザっとくる部分も多かったけど、見て見ぬフリをしていた部分と向き合う良いきっかけになったように思います。
そして、人を愛するというのがどういう事なのかという本題にどんどん近づいていきます。
第四章
『相手の事を100%理解することはできない』これも私がずっと躓いてきた言葉かもしれません。
それはわかってる、でも理解したい〜!!そればっかりだったかもしれません。(この辺は私の素質である収集心、原点思考も影響しているかも…)
相手を知りたい気持ちの根底には、過去を知っておいて相手の嫌な事をしないようにしたい、相手によって心地よい相手になりたい。。。そういう思考があったように思います。
でも、自分がそうであるように人の気持ちなんて簡単に変わるし、コントロールできないものですよね。
むしろ影響しあって気持ちに変化がないと一緒にいても楽しくないよな。。
「理解できない」を前提に向き合う。この姿勢は全ての人間関係で大事にしたいと思いました。
これも間違いない格言。
気を付けているけど胸に刻んでおくために書き置き。
これは真理だと思います。
目標は最初から大きくなくて良いと思います。いつか二人で◯◯に行きたいとか、◯◯できるようになりたいとか。
短期的、中期的な目標がある方が絶対に関係は長続きする。
次に誰かとお付き合いすることがあったら、内面磨きだけではなくてこういうすり合わせをする努力をしたいな。
☆まとめ
何かを変えない限り結果も変わらない。
これは仕事でも言えることだし恋愛でも同じなんだと思います。
仕事だとプロセスを洗い出しやすいし感情論が少ないので、改善点も発見しやすいのですが、
恋愛においては何を変えれば良いのかわからない。。
そもそも相手の問題なのか、自分の問題なのか?
私はそんな状態だったので、この本に書かれている内容は目から鱗なことだらけでした。
同じ著者の「嫌われる勇気」もとても素晴らしいですが、
自己肯定感の低い人間には、そんなにすぐ思考クセを変えられないよ〜〜という内容が多いです。
でも、この本の内容はテーマを愛に絞って
多方面の考え方を取り入れている事から、
無理せず日常に取り入れやすい内容が多いかなと感じております。
電子書籍で読みましたが
紙の本も購入してずっと家に置いておきたい一冊です。
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