Nagyee

横浜中華街の占い師に50歳で仕事辞めて執筆活動を始めると予言されました。

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サレ男のきろく ~暴露~

「浮気、したんだね」 夏の短い夜を恨みながら、帰路に着いた。 蒸し暑い、扇風機の羽音も五月蠅かった朝方、私は寝られるはずもなく、早朝に起きだした妻に打ち明けた。 ラインを見たこと、核心の文面、ありのまま。 この日も妻とEが会うことは、ラインから知っていたから、また泳がせても良かったのだけれど、私の性格上、それができなかった。 贖罪の涙はなく、妻の謝罪は終わった。 「悪かった」と聞けはしたが、それよりも 「Eは友達として大事なのだ」、「久々に話の盛り上がる人ができた」、「

    • サレ男のきろく ~相談~

      深夜2時、私は家を出て、コンビニへ行った。 タバコと9%のチューハイ缶を買う。 その日のショックは"そこそこ"では済まなかった。 近くの公園で一息つきたかった。 私は信頼のおける友人たちへ連絡を取った。 妻の不倫が発覚した、と。 とにかく話したい気分だった。 大学時代の友人、高校時代の友人、弁護士の友人。 私は人に恵まれている。 皆、様々な環境で育ち、様々な環境で生活している。 エリートからヤンキー、色んな種類の友人がおり、色々な視点の考えを聞くことができた。 別れる

      • サレ男のきろく ~私~

        浮気されるのは初めてではない。 学生の時、元カノのYに数回に渡って浮気をされた。 飲み屋で出会ったR大学の教授、外国人のよく集う居酒屋で出会ったセネガル人、ゲストハウスで出会った同い年の大学生。 何故、私の知るところに至ったのか。 Yは好きではない他人とのセックスを「悪」とは思っていなかった。 だから、そういうことがあったと、ことあるごとに私に報告してきた。 何ら後ろめたさのない自白、良くも悪くも、私はYのことを隈なく知ることができた。 私の初めてのサレ経験。 苦しくな

        • サレ男のきろく ~発端~

          妻の不倫が発覚した。 一昨日の深夜、飲んで帰ってきた妻は、iPhoneの画面を光らせたまま寝落ちしていた。 人の性だ。直ぐに私は妻のLINEへ導かれた。 妻はひとりでもよく飲みに出る。 人当たりが良く、オープンな性格なので、ひとりでも隣の親父や大将と仲良くなれるのだ。 だから、ひとりで飲みに行き、遅く帰ってくることに、気を留めることはしてこなかった。 一昨日もそういう日だと、ひとり健全に楽しく飲んでいるのだと。 私の生ぬるい思い込み、希望的観測、的外れな楽観。 LINE

        サレ男のきろく ~暴露~

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        • タージマハルチケット売り場横トイレ

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        記事

          煙草の不味さだけが鼻の奥に残った。 母と決別した夜。 恐らく、少なくとも、今夜は。 母に限らず、両親共々に隠し事を重ねてきたこれまで。 のらりくらりとごまかしてきたが、 来る日が来た、そんな夜。 突き放されて、今は楽だ。 彼らに何を慮っていたのだろう。 僕も誰も悪いことはしていない。 母の「道理」に合わなかっただけ。 そんなことを考えるのは、マザコンの典型なのだろう。 今、母が死んだら、このことを根に持って、嫌な思いのまま死ぬ、 この期に及んでも、そんなことに思いが

          落下

          死にたいわけではない 消え入りたいのだ 音もなく こんなにずっと下降してゆく心に身を任せていると 何が僕を突き落としたのかも分からなくなってきた こんなに降下したのに地面は見えてこない このまま硬い地面に身体を打ちつければ、、、 消え入りたいのだ 音もなく この半端なわがままが地面を遠のかせる 本当に消え入るまでの永い自由落下

          池のある公園

          秋の午前の涼やかな公園で、 色褪せた木々と、たなびく緑の池を眺めながら、 あぁ このまま死んでいくんだな、 と、ぽつり思った。 他人の悲しみも知らず、誰も救えず、 ひとり自分だけの世界を生きて。 もし隣に君がいたとしても、 僕は頭の中でセントラルパークの風を浴びていて、 君がスワンボートの和やかな家族に二人の将来を重ねても、 僕の目にはホットドック売りのアラブ人が見えている。 きっと、スワンボートの家族も君と僕のように、 また全く別の風景の中にいて、 誰一人同じ空間には

          池のある公園

          気付かなければよかったこと

          布団に入ってから近くなるトイレ 寝るときの舌の位置 消し忘れた換気扇の音 唾で潤す無視できない喉の渇き 寝るためのルーティンは終えたのに 気付かなければよかったこと 耳に入る携帯の通知音 誰からだろう 親かな 気にしない あなたからかな ホーム画面の通知だけ なんだ Amazonの発送メール いつの間にか冴えてしまった意識 待っているだけのあなたからのメッセージ ちょっとタバコ吸おうかな 喉も渇いた 冷蔵庫の眩しい光 携帯も冷蔵庫もやたらチカチカして もういいや 電気

          気付かなければよかったこと

          占い師

          「アナタ50歳で仕事を辞めて、本出すあるヨ。」 ある日、横浜の中華街でいかがわしい占い師に予言された。 話のネタも特になく、黙々と歩くばかりで、 ほとんど楽しさのかけらもないデート。 女の子は少し年上で、ダンスが趣味の保育士。 ダンスの練習でついた筋肉が身体に張りを与えていて艶めかしい。 その子と一緒に歩いている理由はそれくらいしかなかった。 なぜかずっと僕の腕に手を絡めている距離感は嬉しかったけれども、 そんな接触も序盤で飽きて、僕はほとんど上の空で、 ただただ晴れ渡

          占い師