サレ男のきろく ~暴露~
「浮気、したんだね」
夏の短い夜を恨みながら、帰路に着いた。
蒸し暑い、扇風機の羽音も五月蠅かった朝方、私は寝られるはずもなく、早朝に起きだした妻に打ち明けた。
ラインを見たこと、核心の文面、ありのまま。
この日も妻とEが会うことは、ラインから知っていたから、また泳がせても良かったのだけれど、私の性格上、それができなかった。
贖罪の涙はなく、妻の謝罪は終わった。
「悪かった」と聞けはしたが、それよりも 「Eは友達として大事なのだ」、「久々に話の盛り上がる人ができた」、「