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市のICT研修 〜ICTで学び方をその先へ〜

こんにちは。小学校教員の植田です。



市の研究部長として

今日は、所属している市のICT研修がありました。
市内各学校のメディア部員(ICT担当)が集う集合研修です。

私は市のメディア部会で研究部長を務めているので
研修の企画・運営を担当することになっていました。

さて、研修時間は3時間あったわけですが、
①研究授業の討議会
②外部講師によるオンライン講演
③現状の課題を考えるICT研修

こういった構成にしました。

①は先日行っていただいた研究授業に関して、
動画をもとに事後の討議を行いました。
②は所属するD-project (デジタル表現研究会)の繋がりで
県外の先生にご講演をいただきました。


現状の課題を考えるICT研修

今回詳しく書きたいのは
③の「現状の課題を考えるICT研修」
ここは満を持して研究部長である私が研修をしました。

使用したのはCanvaのプレゼンテーション。

用意したスライドはたった2枚だけです。

テンプレはこちらhttps://www.canva.com/design/DAGLrcv1RMs/afBH3k2KXpSKigw-V83wcw/view?utm_content=DAGLrcv1RMs&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=publishsharelink&mode=preview


スライド①
スライド②

スライド①には、Google classroomに今回のリンクを共有した旨、
指示とともに示しておきました。

スライド②には、今日話し合ってもらうテーマを。

休憩時間にスライド①を出しておき、
各自でリンクにアクセスをしてもらっておきます。

その後、趣意説明を行って、モニターにはスライド②を全画面で提示。

参加者の先生にはリンクを通して、このプレゼンに入ってもらいました。
リンクからCanvaに入ったら、スライド②に入るよう指示します。


そしてここで、領域展開!

「ホワイトボードに展開」を行いました。

そして、テーマに関する意見を付箋に書いてもらい、
並び替えで「トピック別」を選択しました。

一瞬でトピック別に分類される付箋。
ざわつく会場。

「教員のスキル」「トラブル対応」「活用方法不足」など
様々なトピックに分けられた。

そこから、
「グループで気になるトピックについて話し合いましょう」
といった活動になりました。


KJ法のアップデート

付箋操作による、いわゆる「KJ法」を行いました。

従来のアナログでのKJ法はホワイトボードに付箋を貼り、
話し合うことにより付箋を分類する、というものです。

今回のCanvaホワイトボード機能でのKJ法は何が違うのか?

それは、「付箋を並び替えて分類する」
この作業をAIで省略できたことです。

従来のKJ法では「話し合いによって付箋を動かすこと」
ここに重きが置かれていました。
しかし、分類することが目的になりがちでもあったのです。

本来ならば「分類」→「分析・考察」とできた方が良いでしょう。

AIによって分類を自動化できたら、その分類にかかっていた時間を
分析・考察に充てることができるので新たな活動が生まれます。

ある部分をAIに任せたことで時間が生まれ、
人間は新しい活動に時間を費やすことができる。

そういったまさに学習のDX化だと思います。


参加者全体への語り

研修の最後に、この研修に込めた思いを
参加者に語って研修会を締めました。 

 今回のKJ法では、AIによって付箋を分類しました。
 付箋をトピック別に分類する、
 これは今までアナログで行っていたものです。
 今まで、付箋を話し合って分類するのが
 主な活動になっていませんでしたか?
 その部分はAIに任せられる時代になりました。
 そうすると、分類したその先の焦点化した
 より深い話し合いができるようになります。
 部分的にAIに任せることで人間にできることが増える、
 よって学び方の選択肢が増えるわけです。
 ICTで学び方を変えていきましょう。

研修会最後の語りより

こう語ったところ、頷きながら聞いてくださる先生もいて
参加者の先生にはかなり刺さっていたようです。


ICTで学び方をその先へ

「アナログとデジタルとどっちがいいの?」

そういう議論になることはしばしばあります。

これに関して、私の抱くイメージは
目的地に「車で行くか」「徒歩で行くか」
だと思っています。

車で行くか、徒歩で行くか。

従来のアナログを否定することはしません。
アナログは「道中を楽しみながら徒歩で目的地に向かう」
といったイメージです。

立ち止まりながら、車移動では気づけなかった足元にも
気づくことができるのではないでしょうか。

ただ、先ほどのAI活用然り、デジタルによって
急激な時間短縮ができた場合、目的地に最速で着くことができ、
その後の時間の使い方で幅広い選択肢が生まれます。

早々にデジタルで目的地に着いた後、
もう一度立ち返ってみるもよし、より遠くを目指すもよし、
周辺を散策するもよし、そこからの方法は様々あるはずです。

「ICTで学び方をその先へ」
その先で何ができるのか、楽しみですね。


終わりに

まだまだ未熟者ながら、市の研究部長を任せていただいてること、
今回のように市全体のICT担当に対する研修の機会を
与えていただいていることは、本当にありがたいことです。

前回の投稿に出てきた井戸に海水を入れる蛙ではないですが、
自分の自治体に刺激を与えられるような存在であり続けたいと思います。

それではまた!

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