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「あいしてる」はコスパがいいらしい_左脳夫と右脳嫁

超私事ですが、2021/5/18に結婚6周年を迎えます。
性格も好みも180度異なる夫と私。
6年たっても仲良しで喧嘩もなく過ごしています。世の中的には結婚生活が長くなると愛情が薄れ、分かり合えなさに葛藤したりするのでしょうが、我が家ではなぜかそういう事が起こりません。
左脳夫と右脳嫁がどんな風にうまいことやってきたのか、6周年に向けて書きためていこうと思います。

結婚後おどろいたこと

皆さんはパートナーとどれくらい「あいしてるよ」と伝え合っていますか?

我が家の左脳夫は、言わない日が無いくらい、何かと「あいしてる」と口にします。「おはよう、あいしてる」「おやすみ、あいしてる」の様に、すごくカジュアルな感覚で。

左脳夫は見た目も性格もクールタイプなので、まさか毎日「あいしてる」と言われることになるとは思ってもいませんでした。

この驚きの現実を受け、どうしてそんなに言ってくれるのか?聞いてみました。そこには夫なりの考え、「コスパがいいから」という理由がありました!驚(めっちゃ愛されてるわけではなかったのか!?笑)

「あいしてる」vs「ムカツク」

さて、夫の意見を検証するために実験をしてみましょう。
あなたはこれから1週間、パートナーから毎日「ムカツク」と言われ続けます。(想像してください。)その言葉に本意は無く、なんの気持ちも篭もっていません。ただ「ムカツク」と言われているだけです。
1週間後、相手に対してどんな心境になりますか?関係性は良くなってますか?悪くなってますか?
 
いかがでしょう?
ムカつかれてるわけじゃないと頭で理解していても、毎日毎日言われ続けたら嫌な気持ちになりますよね。2人の関係性も悪化してしまいそうです。

では、もう1パターンの実験をしてみましょう。
今度は1週間、毎日「あいしてる」と言われているのを想像してください。こちらも言葉に本意は無く、相手に何の感情もなく「あいしてる」と言われているだけです。(もちろん嫌味で言ってるのではありません)
1週間後、どんな心境・関係性になっていそうですか?

いかがでしょうか。最初は言われ慣れておらず、ムズムズするかもしれませんが数日経つうちに「はいはい」と受け取れていそうですよね。そして、言われて嫌な気持ちはしない、と誰もが思うでしょう。

「あいしてる」という言葉に、『感情の含有量』が少なかったとしても、関係性を良好なものにしていくためには有効そう…という仮説が成り立ちます。

意味の含有量

ちょっと話がそれますが、意味の含有量、という点でもう一つ思いだす出来事があります。
結婚当初、夫が「最悪」とか「クソ」と言うのが、本当に嫌で嫌で仕方がない時期がありました。(私に対してではなく、身の回りの出来事に対して言う。)
言葉遣いを改めてほしいと伝えたこともありましたが、直ることはありませんでした。この感覚の違いはストレスが溜まる!!と思い、試行錯誤し見つけた対処法が次の2つの方法です。

①意味の含有量が異なっていることを理解する
例)夫の「最悪」は、私の「なんとかなるさ」レベル。

言葉に敏感な女性は多いと思います。ネガティブワードをダイレクトに受け止めてしまったり、相手が思っている以上にヘビーに受け止めてしまったり。そんな方たちには、人によって「言葉に対する意味の含有量が違っている」という視点を是非お持ちいただきたいと思います。この発見をして以来、とても楽になりました。
②ユーモアを交えてツッコミを入れる
例)夫が「クソっ」と言ってたら、「クソじゃないです、人間です。」と突っ込む。

【クソと言ってるのを聞く→嫌な感情が湧く】という心の方程式を、【クソと言ってるのを聞く→ツッコミチャンス!】という方程式に変えるやり方です。刺激に対してどう反応するのか、を積極的に選ぶやり方。
ほんの少しストレスが軽減されます。

まぁ綺麗な言葉遣いをしたもらうに越したことはないんですけどね。

言葉に対する感度や使い方は同じ日本人と言えど、千差万別です。言葉の掛け違いで喧嘩をすることも多いと思いますが、ちょっとした工夫をするとコミュニケーションが円滑になるかもしれません。

だから「あいしてる」はコスパがいい

だいぶ脱線しました!話を本筋に戻したいと思います。
夫曰く、「あいしてる」は「ありがとう」と同じレベルで日常利用する言葉にランクインしているそうです。「あいしてる」という言葉に含まれる感情要素が少なかったとしても、相手に与える効果が大きいのであれば、言いまくったほうが良い!ということです。(ちなみに、無感情でも言いまくってるうちに感情が付いてきて、めちゃめちゃ愛が溢れてくるようになります。)
 
感情薄めのあいしてるを言われる側がどんな感情なのか解説します。
・夫がふざけて言ってるとき→流す(はいはい)
・流れるようについでに言ってるとき→共感(わたしもあいしてるー)
・気持ちを乗せて言ってくれているとき→感謝(ありがとう)
と色々なシチュエーションがありますが、
嫌な気持ちはしません。笑
相手への好感度は高まります。
妻側の反応にバリエーションが生まれます。


つまり、夫が妻に「あいしてる」とたくさん言うだけで、
妻が嬉しくなる+好感度が高まる+多様なコミュニケーションが生まれる一石三鳥な状態です!

夫へのインタビュー

この記事を書くにあたり本人にインタビューをしました。

「結婚生活でほとんど喧嘩が無いのはどうしてですか」

お互いに尊重しているので、相手を無理に変えようとはしないから。
それでもどうしても気になることは、お互い冷静に相談できるから。

(喧嘩が起こる=相手が自分の思い通りにならないことに腹が立つことが主な原因であることが多いが、そもそも相手を自分の思い通りにしようしないので)

結婚生活がうまくいっている一番の秘訣は【相手を自分の思い通りにしようしないことなのだと思います。

思い通りにならない時、感情に任せて何かを伝えるよりも、

・奥底にある自分のニーズに気づき「私はこう感じる。だから嫌。こうしてもらえたら嬉しい。」と伝える事。
・1度では伝わり切らないことを前提にし、ことあるごとに伝える事。
・そうしてしまう相手の言い分にも耳を傾け理解すること。

を意識できると、共により良い関係性を目指せるのだと思います。
さあ、世の中の男性のみなさま、今日からパートナーへ「おはよう、あいしてる!」を実践してください!