見出し画像

子育て世代の人達に、よく言ってること


卒業生達がちょうど子育て世代に入っている。
小学生から高校生くらいのお母さんになってる人たちと話してる時に、私がよく言ってることがあるな、と気づいた。


それは
「そのお子さんが幸せだと思う生き方ができるといいですね」
と言う言葉だ。


私は娘1人しか育ててないし、その娘も何度かの転職で今自分の居場所を見つけてるので、決して子育て自慢ができるわけではない。

ただ私はずっと高校生から20代前半の方々のキャリアと向き合ってきた。
それと同時に彼らをみてきた。

その視点で、伝えたいことがあるのだろう。


実際に、自分の子供よりもずっと客観的に見える若い人達と向き合うと、その背後にいる親御さんの姿が透けて見える気がする。


昔は「親を見れば子供が見える」
「子供をみれば親が見える」

と私の母がよく言っていた。

今はなかなか聞かなくなった言葉だが、確かにそうだなと思うことも多い。


親がある程度人生がうまくいってると、子供にも自分と同じ人生を歩ませようとする人が多い。
逆に親が人生に失敗した、と思ってる場合は、安定や鉄板の人生を子供に歩ませようとすることが多い。


でもいずれにしても、やめた方がいいと思っている。

なぜなら「自分と子供は別人だから」

当たり前のことだけど、案外これを自覚している親が少ない気がする。
だから結果的に、自分の価値観を子供に押し付けてしまう。

私たち世代だったら、親の価値観の押し付けに反発して、反抗して言うことを聞かない、と言う行動をとってきた。
今は反抗期がない子供達がとても多いらしい。

優しいのか、抵抗しても無駄だと思ってるのか、親を信じてるのか、自分で考えるのが面倒なのかはわからないけど、その場合その後目覚めた時に親を恨まなければいいけど、と思う。

私が高校一年生の時、アメリカの公立高校に1年間留学をしたいといった時、父は二つ返事で「おおいいぞ、行ってこい」といってくれたのだが、母は「ちょっと考えさせて」と言った。
二週間ほど経った時に、「色々考えたけど、行かせることにした。もしここで反対して、あなたを留学に行かせなかったら、将来あなたが大人になった時に、お母さんのせいで私の人生がこんなことになってしまった、と言われたくないから、と言われた。
そう考えてくれたことには、本当に感謝しているし、さすが母は私の性格をよくわかってるなと思う。


子供は子供の持って生まれた才能があり、それは親とは全く違う。
親ができることは、ただ子供を見続けることだ。


運動が得意みたいだと思ったら、それを伸ばせるように応援する。
絵が得意だったら、数字が好きだったら、みんなと遊ぶことがすきだったら、全て子供がやりたいことを充分にやらせてあげればいい。

子供に相談されれば答えるけど、基本的には本人の意思で決めてもらう。
小学生くらい、いや幼稚園生でも自分の意志を持ってるのだから、自分で決め、選ぶようにすればいいと思う。


子供が幸せであれば親も幸せなはず。
ただどんな人生が、どんな世界に入れば幸せだと思えるのかは、
そのお子さんによって違う。

本人が一番わかっているのだから、親が押し付ける必要はない。

だからこそ「お子さんが幸せだと思う生き方ができるといいですね」

と言う言葉になって出てくるのだ。

親が伝えられるのは善悪の判断、社会の仕組み、くらいだ。
あとは親が日頃どう生きてるのか、を子供は見ている。

価値観の押し付けより、親が自分の人生をしっかり生きていれば、きっとお子さんも自分の人生を見つけていく。

完全なる余計なお世話なのだろうけど、私が子供の頃から強制されることが大嫌いだったから言ってるだけかも知れない。

ただただ大きな可能性を持つお子さんを、親の勝手な、また古い価値観で抑え込まないようにしてほしいなと思っている。


サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!