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初伊勢神宮参拝


過日、初めての伊勢神宮に参拝した。
誰もが知る日本最高峰の神宮。


下宮


日本神道の元である神宮のことは、もちろん知っていたが、出雲大社には何度も行っても、同じ神宮である明治神宮、熱田神宮、鹿島神宮に参拝したことはあっても、伊勢神宮にはあまり参拝したい気持ちが湧いてこなかった。

神社参拝は、呼ばれていくもの、と聞いたことがあるが、今回まさに呼ばれたのだと勝手に思っている。

一人で出張のついでに行こうと思い立ったのだが、関西に住むCA時代の同期に伝えると
「ご一緒したい」と言われ、結局は何度も参拝している同期に連れて行ってもらった感じだ。

大阪から近鉄特急で2時間ちょっと。
伊勢市駅下車すると、目の前に「下宮」があり、参拝する。
参拝の流儀があるようで、ここは初参拝の私はひたすら経験者の同期に従う。


ここで下車

そこからバスで内宮に向かう。
近鉄特急パスを前日までに購入すれば、バスチケットもついているので、お得らしい。

猿田彦神社など途中あるが、ひたすら今日の目的である内宮での御神楽まっしぐらで、
なんとか午前中に滑り込む。

ここまでの間、平日でそれなりの人がいるにも関わらず、ほぼ待つこともなく、内宮に到着。
御神楽申し込みも待つことなく、スムーズに行く。
同期は迷っていたが、「やっぱり行く」と行って、それぞれに15,000円を納め、待合室に入る。


内宮へ向かう橋からの景色その待合室で見せていただいた、伊勢神宮のプロモーションビデオが、素晴らしかった。


ナレーションなし、字幕は春夏秋冬と言う、それぞれの季節のタイトルだけ。

それなのに、「日本人であること」「日本の素晴らしさ」「神道との関わり」を深く感じさせられ、お互い無言で見ていた同期と、「日本っていいね、日本人として生まれてよかったね」と言い合った。
是非このビデオを見てほしい。


他の神社でも、このようなプロモーションビデオをみたことがあるが、俳優が出演したり、神社の方々のインタビューがあったのだが、それらがなくても十分に魅せることができるビデオが作れるのだ、と改めて感心した。


御神楽は、いわゆる祈祷の儀式だが、今までの神社とはその関係者の人数、時間、規模が全然違う。祭壇は、今まで見た中でも最も質素でシンプル。ミニマリストの原点のようなシンプルさだ。
低頭、で頭を下げる回数も多いが、お祓いの儀式はない。

それもとても新鮮だった。
終わると、一人一人にお札などが入った袋が渡されるがズシリと重い。

今までのどこの神社より重い。
何が入っているのか、あとで見てみようと思った。

御神酒
お札
昆布とスルメ
削り節一本
竹箸一膳

(開いてみて分かりました)


写真はなんとなく控えます。

終わった後は、私自身が払い清められた感覚がとても強く、新しく生まれ変わったかのような感じがした。
あのスッキリ感、あの爽快感はまさに神宮のおかげだ。


私が今回呼ばれたと思った理由は次の通りだ。

じつは、御神楽について聞いたのは2年ほど前。神社や、日本の文化歴史に詳しい方から
聞いていたが、その納める金額が15,000円と聞いた時恥ずかしながら「高いな」とすぐに思った。

だが、今回15,000円を全く高いと思わなかった。
実はこの15,000円で家族や会社の人など、15人が入れる。
そう思えば高くないし、今の私はここに行く準備ができたと言うことだったんだなと思った。
伊勢神宮には行っても、御神楽を受けた人は周りにいなかった。お土産のお守りなど買うより、御神楽に意味があると私は思った。

もう一つは、来年から新しい生き方をしようと思ってる準備段階だからだ。
コロナで考えさせられた生き方を、ようやく見つけた気がしていた。
その転機に、初めて伊勢神宮に行くなんてタイムリー過ぎて、この出張を決めた時には全く考えてなかったのに、伊勢神宮がふと浮かんできたのだ。
行くしかない。そう思って行って正解だった。

そして伊勢神宮の行き帰りがとてもスムーズで、待ち時間なし、電車降りたら自分の乗る号車が目の前(電車会社のスタッフの方のおかげ)、バスも後に並んでた人は満席で乗れないこともあったのに私達は常に座れるほど。

まさに呼ばれた感、満載だった。


今後のこともわからないのに、正解だったなんて言えるのか、と思った人もいるだろう。
ただ、自分の心境が変化し、土台がしっかりした気がするだけで、十分だ。
土台ができればあとは私が積み上げていける。
何より、守られている感がすごく強い。
神道信者ではないけど、日本人として守られてる気がしている。


多様性の時代の今、国籍も、人種も関係ないと思う自分もいるが、
日本に生まれ育った意味はどこかにあるはずだ、とも思う。
少なくとも2000年以上の歴史ある国に生まれ、独特の文化を持つ国の素晴らしさを感じられた。

シンプル
厳か
控えめ
礼に始まり礼に終わる

今でも心と頭の中にあの御神楽の光景が浮かぶ。
あれが残され、継承されていることを嬉しく、誇りに思った。

何かが変化するタイミングで、初神宮参拝できたことに、感謝しかない。


ちなみに、神宮=伊勢神宮
伊勢神宮は正式には皇大神宮と呼ぶそうだ。
今日から私にとっては新しい1日が始まったように思う。

連れて行ってくれた同期に感謝だ。


お天気もなんとか持ってくれた


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