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あるがままに生きる

冬にはふさわしくない、暖かな日差しが差し込む部屋を、掃除機を使わずに掃除をしていく。


自らの手で床を拭き、小さな汚れに気づいて、綺麗にする。
やがて床と同じように、心まで磨き上げられていく気がする。

最後の仕上げに、お香を炊く。
インドネシアのバリで買ったお香が、最後の一本になった。

世界一周で訪れた国の、最後の土地で買ったものがなくなったことに、一抹の寂しさを感じた。
しかしそれは、過去の思い出に生きるのではなく、今を味わって、次に進みなさい、と私に教えてくれているように思えた。


好きな音楽を聞いて、今年の自分の運勢を数秘術で確かめる。
結果は種まきの年。
妙に納得して、本を閉じる。

すぐそばにある電子ピアノで、レッスンで最初に覚えた曲を弾く。
間違えたらもう一度弾く。
間違えなくなってきたら、自分の気持ちを込めて弾く。
やがて、雑念は全て消え去り、夢中になる。
まるでコンサート会場の壇上にいるかのように、弾いてみる。

気が済むまでピアノと向き合った後は、お気に入りの紅茶を入れ、パソコンを立ち上げる。

書くことは全然決まってないけど、これらの「儀式」を終えたら、あとは勝手に指が動いてくれる。

こうして今日も私は、書き続ける。

全てのことと、もの、人に感謝しながら。
心が穏やかであることに感謝しながら。
何より今、この瞬間生きていることに感謝しながら。

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