見出し画像

幸せを感じる瞬間

私が幸せを感じる時。

それは、

「今日の予定が何もない時」

です。


これは、4、5年前の私だったら、考えられない
発想です。

4、5年前も今と同じ、ブロック型の手帳
(1日の予定が、長方形のスペースの中に書けるもの)
を使っていますが、以前の手帳を全て本棚に
入れていて、どんな仕事をていたのか、
がすぐにわかるようになっています。


それらを時々見ると、「1日で大学4講演」など行っていて、
「よくスケジュール入ったな」と感心するくらいです。

この頃の移動は車だったのでできたのだと
思いますが、この頃は
「自分のスキルアップのため」と思って仕事を
していて、ちゃんと目的通りに自分の時間を
使っていました。

だから、スケジュールが空いていると少しでも
スケジュールを埋めようとしていました。
自分のスキルアップの機会を増やすためだったのも
ありますが、決して高単価の仕事ではなかったので、
たくさん仕事をする必要もありました。

今は、スキルアップはもう終わって、次の新しいことへの
時間に充てたいと思っています。

このスタートアップの時期というのは、
何をどこから手をつけるのが正解か、
というのがわからず、
とりあえず動くしかない時期です。
そんな時に、たくさんの時間がある、というのは
本当に幸せだなと思うのです。

以前高校の講演で
「フリーターと正社員の違いについて」
というテーマでお話ししていた時、
どうしてもお給料や社会保険の話になって
しまったのですが、
それを聞いていた、一番前に座っていた高校一年生の女の子が

「お金の話ばっかり」

と、ぼそっと小声で言ったのが聞こえてきました。

私は、その一言を無視することもできたのですが、
これを取り上げて、

「お金の必要性を今はあなたたちは、
保護者の方々のおかげで感じなくて
済んでいると思うけど、社会に出るとどうしてもお
金って必要だから」と、

動揺を隠しながら話したのを覚えています。

そう、私は動揺していました。

お金の話で動かない世代がやってきたことに気づいたからです。

「新世代の存在に気づくこと」は、若い人たちの前で
お話をする立場の私にとっては、とても大事なことでした。

それを理解した上で、どうしたら心に残る話ができるか、
できることならば次の行動につながる話ができるか、
を毎年毎年考え続けていました。

そうでなければ、話を聞いてもらえないからです。

でもこの時、16歳の女の子のたった一言が、
私に考え方を変えろ、というメッセージに
聞こえたのです。

おそらく「時間に余裕があることが幸せ」と、
この少女はすでに感じていたのでしょう。
自分の好きなように時間を使えることが、
一番自由で、幸せだと。

あの時、私の方が彼女から教えてもらったのだと
思っています。

教えるつもりが、教えられていたのです。
私にとってメリットはありましたが、
今はこの仕事にやりがいを感じなくなって、高校での講演の
仕事もやめました。

そして、今私は完全に彼女のメッセージを受け入れています。

時間の使い方で未来が変わり、
時間の使い方で今が輝き、幸せを感じる。

今を大事にする生き方に気づかされました。
今、とは、時間です。この瞬間です。


だからこそ、今日も自分のやりたいことのためだけに
時間を使いたいと思っていますが、
少しだけそうではないことにも時間を使う必要はあります。


ただ、それを「最低限」にすることで、
さらに私は充実した1日を送ることが
でき、それはお金には代えられない、
何より幸せなことだな、と思っているところです。


サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!