就活の企業対応#02「何でも質問して」先輩へのOK|NGの境界線
OB・OG訪問の種類とコツをまとめます。先輩がいる人も、いない人も大丈夫。情報収集の機会は自分で作れます。
就活生の役に立ちますように。就職塾向日葵は就活生のミカタです。
1.攻めのOB・OG訪問
「OB訪問」という言葉から連想される一般的な方法で、自分から積極的に周囲にコンタクトを取る方式です。ただ、最近は、個人情報保護の観点から、企業が大学にOBリストを出すことや、企業が大学OBを学生一人に紹介することは減っています。
<注意点>
・電話やメール、LINEなどの言葉づかいでイラっとさせないように。
・積極性をアピールするつもりが、しつこさになってはいけない。
<対策>
・親しき仲にも礼儀あり。
仲良しでも、学生同士の時とは一線を引いた言葉づかいを。
・企業研究をして、志望動機のタタキ台をつくって、
アドバイスをもらう積極性を見せたい。
・一度でもコンタクトを取ったなら、就活終了後に必ず報告をすること
2.待ちのOB・OG訪問
企業側から、「OB・OG訪問」の名で、先輩社員から連絡が来る方式で、理工系の研究職や、有名大学に多いです。スカウトされたような錯覚に陥ることがありますが、それは勘違いです。内定が出るまでは油断しないように。
<注意点>
・研究室訪問は、研究と業務が直結している研究室のみ。
大学院生対象のことが多い。
・リクルータは上位の国公立大学や有名私立大学クラスのみ。
<対策>
・誘われたら、業界違い・職種違いでも「これも何かの縁」くらいな感覚で、受けてみよう。会社を理解し、判断できるようになるためには、知っている業界・職種・企業を増やす必要があるから。
3.OB・OG訪問以外の情報収集
大学就職課が主催するイベントや、企業の会社説明会でも、「先輩社員」が登場する機会が多いです。自分の大学・学部・学科でなくても、情報を集めることは出来ます。
<注意点>
・大人数の会場であっても、身なりは見られている。
・大学のOB・OGとは限らない。年が近い「若手」社員の場合が多い。
<対策>
・事前に企業ホームページを見て下調べをして参加したい。
・挙手して質問したり、終了後に勇気をもって話しかけたりしたい。
4.質問のOK/NGのボーダー
せっかくOBやOGとの接触できるなら、内定への加点ポイントにしたい、でもOB・OGにしか聞けないことも質問したい、これが悩ましいところです。
しかも先輩たちはきっと「何でも聞いて」と言ってくれますし。質問のOK-NGの境界線はどのあたりにあるでしょうか。
業界のこと、自己研鑽のこと、業務内容のことを聞くのは、問題ありません。実際に「御社はブラックですか」と聞いたツワモノもいるという噂も聞きました。「いろんな意味で動揺しちゃったよ」と先輩が嘆いていましたよ。
特に気をつけたいのは「御社の強み弱みは何ですか」の質問です。
面接官をしていた時、この質問は、それしか聞くことがないのかいっ、と嫌気が差すほど聞かれました。企業研究もろくにせず、しかも、どの会社でも使いまわしできる質問ですからね、使い勝手が良いという気持ちはわからないでもないのですが。
先輩は、「リクルーター」として教育を受けていますから、強み弱みと質問しても、きっと本当の弱みなんて教えてくれません。ましてやライバル企業に行くかもしれない優秀な学生になんて。逆に、こういう質問をする学生は、企業研究をしていない=当社への入社意思が弱い、と見えるリスクもあります。
5.本音を想像する
先輩でも社外の人に言えないこともあります。例え後輩であっても。仕事の面白さなんて、人それぞれですから、あの人のやりがいが、私のやりがいとは限りません。その言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、多角的に考えて察します。複数社の内定をとってから、客観的に比較しましょう。
6.訪問のお礼と報告
何らかの形で、相談なり、アドバイスをした後輩の存在は「どうなったかなあ」と気になるものです。時間を割いてもらったらすぐお礼、入社する企業を決めたら報告、これが社会人の鉄則です。先輩のいる会社に入らなかったとしても、会わずにLINEしただけの先輩でもコンタクトを取った人全員に報告です。
7.まとめ
OB・OG訪問の種類とコツ、としてはこんなところでしょうか。何か、質問ありますか。
先ほど、強み弱みの質問はしてはいけないとおっしゃっていましたが、
本当に強み弱みを聞きたい時はどうするんですか。
おー。「先ほど、○○をおっしゃっていましたが~」から始まる質問、典型的な型にそったよい聞き方です。
しかも、よい質問です。これは社会人になって、上司や他部署の人たちと議論するために身につけた方法だから、普段は塾生にしか教えないのですが…仕方ない、教えましょう。
「私は、御社の強みは○○、弱みは○○だと考えますが、
○○さんはどのようにお考えですか」
と自分の考えや意見を撒き餌にした質問をするのです。
質問された方は、その意見が「合っている-合っていない」のクローズド・クエスチョンで答えやすくなりますし、一から答えるより、どの部分が違うか、の方が教えやすいので、情報を得やすくなります。話好きな人なら「僕が考えるこの会社の強み、弱みは…」と個人的な見解を披露してくれるでしょう。
年寄り嫌うな行く道
若者嫌うな来た道
企業研究とマナーには気を付けて。頼ってみれば、貴重なお話を聞かせてもらえるはずです。
大丈夫、OB・OG訪問は怖くない。
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