ぼくらのアイディアはインターネット産

ぼくらの世代は本を読む人が少ない。

ぼくは本が大好きだが、何か新しくやりたいことや、面白そうだと思うことを本で見つけることはほとんどない。


同じくテレビを見る人も少ない。

ぼくもテレビをあんまり見ないので、正直推測でしかないが、テレビを見ていて、なんか新しいことを始めたいと思う人は、ぼくらの世代には少ないのではないだろうか。



では、いつ新しいアイディアを思いつくのかといえば、やはりSNSなどのwebを見ている時だ。
ぼくがこうしてnoteやブログを書いているのもsnsでやっている人が多かったからだし、今の会社に入ったのも、NewsPicksで経営陣のインタビューを見たからだった。


一方、本は、やりたいことの方法論を体系的に学んだり、今やっていることの意味や社会的位置付けをメタに認識するのに向いている。


では、なぜSNSなどを見ている方が、面白いこと見つけやすいかというと、
やはりSNSなどでは、他人の思考の跡が見えるからだと思う。

本やテレビには、思考し切った後の、完成品しか出てこない(ことが多い)。
でも、それがネットには、思考の変遷が見える形で置かれている。

インタビュー記事でさえ、ネット上に散在しているものを集めてみると、
その人の思考が辿った道筋を読者が追体験することができる。


ネットの力を借りれば、
他の人の思考のカケラから、ぼくらは新しいアイディアを思いつくことができる。

もちろん、ネットに転がっているアイディアは、玉石混交だ。
全然石ころにすらなっていないものから、ダイヤモンドになりかけているものまで、いろんなものが転がっている。
だが、ぼくらはそれらをフックにして、いろんな思考を拡げることができる。


あの有名人と同じ思考を途中までは辿り、その後は自分なりの思考を深めることもできる。
すなわち、あの天才が見れなかった景色を、途中から分岐する形でぼくらは見ることができる。
誰かの思考と別の誰かの思考を結びつけてもいい。

そんな風に他人の思考やアイディアにフリーライドし、あっちに行ったりこっちに行ったり、飛んだり跳ねたりしながら、
ぼくらは思考の海をサーフィンすることができる。

これが、ぼくがネットが凄さだと思うところだ。
今後もどんどん新しいアイディアが、このネット上で生まれるだろう。
そして、その流れは加速していくだろう。

だからこそぼくは、こうやって、この広大なネット空間の片隅に、自分の思考を置いておきたいと思う。


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