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こころに静穏を<瞑想編>

まだ人々がほとんどマスクをしていなかった頃、やたらとあちこちで瞑想やマインドフルネスがおすすめされていた時期がありました。

その効果としては、雑念が消えて集中力や記憶力が高まるとか、気分が落ち着いて感情のコントロールができるようになるとか、脳が活性化されて自己認識力が上がる、ということでビジネス書から健康雑誌、精神世界系から自己啓発のコーナーまで、一時期は(今もかな?)本屋さんの棚に似たようなタイトルの本がびっしりと並んでましたね。

慌ただしい現代社会のスピードに疲れた人たちがワークショップに通ったり、アップルやグーグルがマインドフルネスの研修プログラムを採用しているのに倣って同じように導入する企業があったりで、あの頃に一般層への認知度もかなり高まりました。

ひとりごとヘビーローテーション

以前にも書いたことがありますが、人間はつねに頭の中でずーーーーーっといらんことを考えています。その数およそ6~8万語!

瞑想やマインドフルネスというのは、いかにこのネガティブなうっさいおしゃべりを止めさせるか。そんでもって、今まで雑音に邪魔されてできなかった、自分が本来考えたりやるべきだったりすることにかける時間をいかにして取り戻すか、を目的にして取り組むものといえるでしょう。
「アタマん中でかかってるTVやラジオを消して、いらない雑誌も捨てて、スッキリした部屋で静かに過ごそうぜ~」ってことですね。

一般的な瞑想方法

姿勢を正して座り、目を軽く閉じるか半眼にして、ゆっくりと深呼吸。頭の中に考え事が浮かんできたらただそれを観察し、そして流す。
「今、この瞬間」に集中して、感覚を研ぎ澄ませる…

というのが、よく目にする『瞑想』のざっくりしたやり方です。
呼吸法についてはいろんなパターンがあるものの、基本的に道具もいらないし、お金もかからない。静かな環境があれば、比較的いつでもどこでもできる。

でもね、正直この「姿勢良く静かに座って集中」ってのが、地味にキツイんですよ!
長く座ってると腰とか足とか痛くなってきちゃうし、どっかがビミョーにかゆいとかこそばゆいとかが気になったりするし。
(それも観察したり、ひたすら感じたりするポイントなんですけど、後で足が固まって立てなくなったりして困る)

たまにいい感じに『無』になれてると思いきや、座ったままほぼ寝てて首が痛すぎて気がつく、とかもあるあるな感じで、少なくともこのやり方は自分にはあんまり向いてませんでした。

ナチュラルモードで大丈夫

実は人間は日常の中で、自然に瞑想状態になっています。
わかりやすいのは『思考せずにできる単純作業(運動)』をしてる時。

お散歩やジョギングも立派な瞑想法ですし、写経とか編み物、楽器を弾いたりやサッカーのリフティングなんかもそうですね。運動神経や反射神経は使うけど、集中してる時は余計な雑念がはさまる余地もなく、気がついたらすごく時間が経ってたりします。
座ってじっとしてるよりも、歩きながらの方が頭が冴えて考え事がはかどるのは、誰しも経験があるはず。

こちらに、気軽に取り入れられる瞑想法が紹介されてるので、参考資料としてシェアさせていただきますね。↓

食事瞑想や歩行瞑想などもあるように、別にわざわざ気合を入れて「よーし瞑想するぞー!」って挑まなくても、単純に『五感を働かせながら、今やってることに集中する』というのがポイントなので、自然の中を歩いたりひたすらプチプチをつぶしたりでも充分なんですよ。

「運動しなきゃ」といってわざわざスポーツジムに通うかわりに、毎日駅まで歩くとかエスカレーターを使わずに階段をつま先立ちで登ってればふつうに運動はできてますよってのと一緒で、それをちゃんと意識してやってるかどうかだけの違いです。
(ちなみに脳内のイメトレでも、感覚さえしっかり追えてれば実際に動いたのと同じ作用が起こるそうです)

集中と没頭=我を忘れる

瞑想やマインドフルネスの効果は、ちょっとスピリチュアル的な観点からいうと『身体の外側にとっ散らかってふわふわしてる氣を、内側に戻してグラウンディングさせる』だと思います。
そういう意味でも、実は単に座ってじーっと考えてるよりも、身体を動かしたほうが簡単かつ確実だし、早い。

武道では丹田に氣を集めてブレない体幹を保つことが重要になりますが、まさにそれがグラウンディングです。身体をコントロールして心も同調させ、地に足をつける。だから、自分の軸が定まらない人は、武道をやるのがいいと思うんですよね。
(そういえば以前にもこのことについて書いてました。貼ってた動画が再生できなくなってますが…。)

脳科学から見る瞑想

脳科学の分野でも、瞑想やマインドフルネスによって得られる効果についての研究が進んでおり、
・脳の前頭葉にある前頭前野が活性化され、集中力が高まる
・セロトニンの分泌によるストレス軽減・痛みの緩和・うつ状態の抑制
・心が強くなり免疫力も向上し、記憶力や仕事の効率アップにつながる
・感情を司る扁桃体が縮小し、コルチゾールというストレスホルモンの分泌も抑えられる
・脳波が深いリラックス状態を表すシータ波優位になり、つられてシータ波とセットのガンマ波も優位になることで、脳内のゴミであるアミロイドβが減少する
などが主にあげられています。

そう考えると、瞑想などで脳をクリアにすることで、日常生活の質が高まるということがわかりますね。

自力がダメならひとまず他力から

ただ、根本的な問題として、結局のところ悩み事があってもさくっと切り替えて気分転換可能なタイプの人は、もともと瞑想とかしなくても趣味に没頭するなり推し活にハマるなりして、ストレス解消ができると思うんです。

むしろ『我を忘れて』なにかにのめり込むことができない人だからこそ、あれこれと思い悩み、それが身体にも不調として表れてくるんじゃないでしょうか。興味はあるんだけどそんなことやってられないとか、常に気が休まらなくて正直それどころじゃない、みたいな。

さて、僭越ではございますが、私はかねてからそんな現状いっぱいいっぱいな人にどうにかちょっとでも楽になってもらえるように、人間の脳波を瞑想状態と同じシータ波やガンマ波に導く方法をいくつか学んできました。
その代表的なものが、アクセス・バーズ®とヒプノセラピーです。

これについては次回詳しくお話しようと思ってますので、もしご興味を持たれた方はぜひお立ち寄りいただければうれしいです。

なお、自分でやる瞑想ではどうもうまくいかないとか、頭の中が静まる感覚がよくわからないから直接セラピーとして受けてみたいという方は、コメント欄もしくは下記LINE公式アカウントからお問い合わせください。その場合は対面でのセッションとなりますが、きっとお役に立てると思います!

お福分けのひとしずくをありがとうございます!この波紋を大きく広げていきたいと思います。