ルイ14世の歴史的な畑で夏野菜収穫
ベルサイユ宮殿の西の端に、Les Fermes de Gally(ガリー農園)という農園があります。ここに関しての最も古い記述は、1163年に書かれた雄牛についてのものだそうです。かつてガリー修道院のものだったのが、ルイ14世の領地になったのは1684年。なんというやんごとなき流れをくむ畑なのでしょう!
敷居が高そうに聞こえますが、今では農閑期を除く4月から11月まで、一般の人が収穫を楽しむことができる開かれた農園なのです。
農園に着いたら、まずは手押し車をゲットしましょう。駐車場にスーパーのカートの如く並んでいます。
入る前に、今日収穫できるもののリストがあります。
そして、収穫のための4ステップのパネルがあります。
ようこそ、ガリー農園へ
①調べましょう!:パネルをみて、値段、種類の確認を。
②装備しましょう!:手押し車、剪定バサミ(5€の保証金)
販売有:袋、トレー、カゴ(赤い実用)
③矢印に従いましょう!そして採りましょう:値段と種類が書かれたパネルがある区画のみ
④お会計しましょう!(カード、現金、小切手):食べる前に!
ありがとう、素敵な収穫を
娘は早々に歩かないと言い出し、手押し車に。周りを見渡すと、子どもはみんな、ベビーカーさながら手押し車に乗っていました。私の中学高校では、体育祭で手押し車に人を乗せて走るという危険な競技があったのですが、手押し車を押すのはそれ以来のことです。
この日はトマトが収穫期を迎えて鈴なりに実っていました。
季節が過ぎ、大きく育ち過ぎたズッキーニが一個50円、3つ買ったら1個タダという投げ売り状態。小さいものの方が高値で、大きければ高いというものではないのだと知りました。
ピクルス用のきゅうりも、4cm以下は1Kgあたり600円程度、それ以上だと1Kgあたり150円程度と、小さいものの方がお値段が高かったです。
色々と楽しく採って、しめて15€。日本円で1800円ぐらいでしょうか。これは、スーパーや市場よりも安いです。
収穫できる畑から1kmほど離れた場所に、農園の直売所兼売店があります。なかなか洗練されていて、農産物以外にも園芸用品などが充実しています。ただ、ここの野菜たちは高い…。隣の畑で自分で収穫すれば、どこの市場よりも安いのに、この売店で売られているものは、パリの高級スーパー並みのお値段なのです。
他にもハチミツの量り売りがあったり。
果実酒があったり。
パリでブームのガラスの瓶に入った箱庭「Jardins-Paysages Miniatures」も充実しています。私のフランス人の友達は、この箱庭で新しくビジネスを始めました。日本の苔玉も「Kokedama」として人気です。
「FRENCH TOUCHをものにする!」で、フランスでも小さいものは美しいという価値観があるという話を書きましたが、ミニチュアサイズの可愛い鉢植えがたっくさん。手にのるサイズのカラフルなバケツに好きな植木を入れられたり、壁付けのマグネットタイプのミニ植木鉢もありました。
私は、ズボラで植物をすぐに枯らしてしまうのですが、ちょっと試してみたくなりました。
こちらの売店にはレストランもあり、モナリザというジャガイモを使ったメニューがウリです。レストランのブランチは超人気なので、予約必須。
今回は閉まっていて、写真は以前のものですが、また食べに行きたいと思うような美味しさでした。
パリ観光に飽きたら、ベルサイユ宮殿横の歴史的な農園探訪はいかがでしょうか?
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