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【自己紹介⑮】19年間の教員人生にピリオドを打つまで〜保護者とトラブル!!編〜

教員養成大学を卒業して、そのまま採用試験に一発合格……違和感を感じつつ、なんだかんだで19年間必死で小学校教員やってきました。……が、ついに2021年3月で退職します。

自己紹介を兼ねて、退職に至るまでの道のりを書かせてください。

今回は、学級崩壊後のクラス担任を2年間終えてからの話を書きます。

①2度目の…あなたしかいないのよ!!

学級崩壊後のクラス担任を2年間やって、

がむしゃらに走り続けた2年間。

どんなクラスになっても

もうなんとでもなりそうな度胸もついてきた

そんな時に

次年度の担任決めのために校長室に呼ばれた

あのクセが強いんじゃ…の女性教員。

学級崩壊スレスレの方です。

その方が退職される最後の年に

誰か彼女と組むか問題勃発です💣💥💥

「あなたには2年間、本当に苦労させたわね。」

労いのお言葉、いただきました。

そして、

次のお言葉はこれだった⤵️⤵️⤵️

「悪いけど、彼女と組めるのはあなたしかいないのよ。よろしくね。」

えええーーー!!!😳😳😳

これまで若手はことごとく

その方に潰されてきた

特に男性若手教員は目の敵に……

もごもごしながら、

「〇〇さんなら大丈夫なのでは…??」

↑わりと若めのバリバリした名古屋嬢

と、他人を推してみた。

疲れ切った次の年くらい

休ませていただけませんかね??

この校長先生、

自分が苦手で、手に余る教員がいたら、

必ず私と組ませてきた。

私は、何でも屋なのか!?💢

使い勝手のいい🃏ジョーカー🃏か!?💢💢

ということで、珍しくちょっと抵抗してみた

結果…

「〇〇さんは彼女に潰されちゃうわ。うまくやれるのはあなたしかいないのよ。」

はい!!決定しましたー!!!🎊🎊🎊

次年度は、

クセが強いんじゃ〜の女性教員と

彼女の教員人生最後の年を

3年生の担任として過ごすこととなりました。

教員の人間関係は、

①子ども🐥🐥🐥

②保護者🐔🐔🐔

③教員👨‍🏫🧑‍🏫👩‍🏫

この3点に集約されます。

クラスの子どもが大変でも、

保護者に理解があり、職場でも理解があれば

なんとかやっていける。

3方向のうち、2方向が上手くいっていれば

救われる。

でも、2つ崩れると、結構厳しいよな…

というのが実感です。

子どもは学級崩壊の経験なし!

いわゆるモンスターピアレンツはいない…?

教員は組む方に気は使うけど、

周りの教員は理解がある!

こんな感じで

新学年スタートです。

②順調なすべり出し

学年の先生に気を遣いながらも

わりとマイペースに仕事ができる環境

教員最後の運動会では

絶対に南中ソーランがやりたい!

という彼女のために勉強会に通い、

DVDを見まくり、指導。

口はだすけど、動かない彼女。笑笑

でも、過去2年間単学級でやってきたので

1人手があるだけでありがたい🙌🙌🙌

とりあえず順調にスタートした……

と思った年度始め

運動会が終わると、そのまま1週間

学校公開週間に突入!!

これ、結構殺人的なスケジュール

運動会が終わったと思った途端

保護者が1週間参観に来るのは

精神的に疲れる😱😱😱

そんな時に大事件は起こった

③学校公開中にトラブル勃発

学校公開週間も中盤にさしかかったころ

梅雨に入り始めた頃で雨が続いた

外で遊んでエネルギーを発散できない

そんな子ども達が、

教室のお隣の教育相談室で遊び始めた

教育相談室にはおもちゃがたくさん

そして小さいけれどトランポリンもある

教室の半分くらいのスペースなのだけど

あっという間に3年生の人気スペースに……

教育相談室にはカウンセラーの先生がいるけど

カウンセラーの先生は、学校に赴任したばかり

教育相談室のルールもまだ確立しない中

そりゃトラブるでしょ……

トラブルって起こるべくして起こるのだな

・慣れないカウンセラー

・新しくできた教育相談室

・教育相談室の隣に教室が位置している

・雨で外遊びができない

トラブルの匂いしかしない。

教育相談室で遊びたい子ども達が殺到して

最終的には他の子が入らないように

鍵をかけてしまった男の子がいた

子ども達からの訴えを聞いて、

そろそろクラス全体でルール確認をしないと

そう思った私は、休み時間が終わってすぐに

授業に入る前に子ども達に聞いてみた

「教育相談室に鍵をかけちゃった人がいたみたいだけど、誰か知ってる?なんで鍵をかけちゃったか知りたいんだけど…。」

男の子は正直に手を挙げてくれた。

どうして鍵をかけてしまったか聞いた。

言葉が足りなくて分からないことは

繰り返し何度か質問した

私は全く責める口調ではなく

淡々と事実を確認していたつもりだった

でも、 

自分が説明したことが上手く伝わらないことに

男の子はいらだって、

「わかんねーお前が悪いんだよー!!」💢💢

と、私を指差しながらキレてしまった。

「あなたを怒らせたくて聞いてるんじゃないよ。理由を聞いて、みんなで同じことが起こらないように話し合いながらルールを作りたいんだよ。」

と説明した。

クラスの子ども達も、

「鍵を閉めちゃった気持ち分かるよ。」

「なんで嫌な気持ちになったか分かるよ。」

と彼に共感して、

教育相談室の使い方のルールを

クラスみんなで話し合って決めた。

2年間学級崩壊後のクラスを持ってきて、

死ね、消えろ、うるせー、お前

などなどの言葉を浴びる機会があったので

そんな子どもの一時期の感情から出た言葉に

いちいちダメージを受けたり、

感情的になることはなかった。

4時間目には男の子は、いつも通りに戻り

普通に授業を受けていた。

そこに、たまたまお父さんが参観に来られた

一応報告を…と思い、事実を伝えると

「先生にそんな口をきいて申し訳ない。」

と平謝り。

「家でしっかり言い聞かせます。」

とまで言われる。

息子さんのおかげで、 

みんなでルール作りができたんです!

とお礼を伝えた。

伝えられてよかった……と思ったのは

大きな間違いでした😢😢😢

④放課後の電話

その日の放課後に、教室で仕事をしていたら

電話の呼び出し放送が……

男の子のお母さんからでした。

「主人から聞きました。うちの子をみんなの前で怒ったそうですね。うちの子は、お友達にも悪い言葉を使いません。そんな息子がそこまでキレちゃうのは先生の対応が悪かったからです。上手く説明できない息子にみんなの前で喋らせたからです。」

ずっと傾聴の姿勢でおりましたが…

「友達にも悪い言葉を使いません。」

という言葉に反応してしまいました。

だって、

だって、

その男の子、友達によく

「死ね」「うざい」「お前」とか……

そういう言葉を使っていて、

何度も注意したことがあったから……

思わず、言っちゃったんです。

「お友達に悪い言葉を使うことがあって、何度か注意して、気をつけていこうね…と話していたところだったんですよ。」

と。

これが火に油を注ぎました🔥🔥🔥

「兄の時もそうだったんです。学校の先生って、できない子の気持ちが分からないんですよね。できない子を追い詰めて、悪者にするんです。兄の時の担任は妊娠した時に、子ども達に、『あなた達よりお腹の子が大切だ』って言ったんですよ。」

電話の中で、

「思いが伝わらない指導をしてしまったことについてお詫びします。」

と伝えました。

この時、

私は保護者との関係作りに過信してしまって

とても致命的な失態をしてました。

保護者との信頼関係ができてないのに、

子どものマイナス面を伝えることって

絶対にしちゃダメなんです!!

母親が我が子に対して

どのように思っているのか

我が子をどのように捉えているのか

そのことをしっかり理解してからじゃないと

アプローチの仕方が変わるのに

突然それをすっ飛ばして

トラブルが起こった時に

マイナス面を伝える……

これ、本当に最悪なパターンです。

⑤保護者にマイナス面を伝えたい時は……

保護者に、子どものマイナス面を伝える場合は

①保護者が我が子をどのように捉えているかをを慎重に確認

言葉では我が子をけなしていても、溺愛タイプ
言葉通り我が子の欠点ばかりに目がいくタイプ
我が子の欠点は分かっているけど放置タイプ
我が子の欠点を理解してサポートするタイプ

保護者の前の姿と学校で見せる姿が、一致しない子どもも少なくない。内弁慶タイプとか、外弁慶タイプって言いますよね。

だから、

本当に子どもを理解するためには、

保護者から見えてる子どもと

教員から見えてる子どもの姿を

すり合わせていくことが大事!!

いい面は、いつでも、どこでも、何度でも

保護者に伝える。

そして、マイナス面に関しては

自然に、あくまでも自然に

保護者が見てない子どもの姿を

事実として伝える。

そこに教員の評価を入れて伝えない

それがポイントだと思います。

②保護者が我が子の欠点を受け入れられているかどうかを判断

子どものありのままの姿を受け入れられているかどうかで、アプローチが変わる。保護者か欠点を受け入れることは、簡単ではないことも多い。我が子の評価は自分の評価……自分の人生と我が子の人生を切り離して考えられない場合もあるので。

だから、

ありのままを受け入れられてない場合は

なぜ受け入れられないのか……という

背景を探り、理解することが大事

受け入れられてない場合は

実は1番苦しんでいるのは子ども

そして次に苦しんでいるのは保護者

だから、そのバックグラウンドを理解して

子どものケアやフォローに回る

そうして、子どもが良い方向に変化した時に

よくなったことについての事実を

保護者に伝えていく。

保護者とコミュニケーションをとりながら

保護者の心もやわらかくしていく

まずは保護者に心を開いてもらうことが

1番です。

とにかく、保護者との信頼関係なくしては

子どもの成長はない…

保護者との信頼関係作りに過信してしまっていた私。この事件、電話での謝罪で終わった話じゃなかったんです。。。

保護者との信頼関係作りに過信してしまった私。丁寧に関係作りをすることを忘れてしまっていた代償は大きかった。

この事件…どんな方向に向かっていくのか。。。

続きは次回に。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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