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【読書メモ】『17万人をAI分析してわかった最強チームの条件を1冊にまとめてみた』越川慎司 (著)

▶今回の書評本:『17万人をAI分析してわかった最強チームの条件を1冊にまとめてみた』

  • 『17万人をAI分析してわかった最強チームの条件を1冊にまとめてみた』

  • 越川慎司 (著)

  • 大和書房

▶読後メモ

  • 日本人のコミュニケーションスタイルの特徴

    1. 感情をあまり表に出さず、直接的な批判を好まない

    2. 上下関係を重んじる

    3. 決断はリーダーがトップダウンで行うのではなく皆の合意で行われる

    4. 信頼を築く上では、人間関係を重視する

    5. 表面上の対立は徹底的に避ける

    6. 時間やスケジュール管理に非常に厳しい

  • 相手を不快にさせることなく、同じ価値観の人同士はつながりやすく、実直で実行力があるのが日本人の良さ

  • 結果だけでなく「プロセス」も認める

  • 上司の暴走を止める3つの対処策

    1. 大きく頷いて聞いていること、理解していることを上司に見せる

    2. 会議で達成すべきアジェンダを24時間前に全参加者に共有する

    3. 会議の冒頭2分に雑談して心理的安全性を確保する

  • 1on1を「よろしくお願いします」で始めると面接・面談になってしまうので「感謝・ねぎらい」ではじめる。

  • できるリーダーは「あれ・これ・それ」を使わない。

  • 会議中はメンバーの41%が内職をしている。

  • 成果が出ない「5ない会議」

    1. 目的が明確でない

    2. 事前情報がない

    3. 当事者意識がない

    4. 意見が出ない

    5. アクションで終わらない

  • 1ページが約400文字以上の資料は伝わらない

  • 強いチームに共通する7つの原則

    1. 失敗を責めず「反映」を褒める

    2. 「セーフ(安全だという心理状態)&ファン(楽しむこと)」があるから挑戦できる。
      そのために「ファーストペンギンをほめまくる」「出社したときこそ会話を増やす」

    3. 「見える化」ではなく「見せる化」する。
      リモートワークでさぼっていた人は94%が出社してもサボっている。
      サボる、サボらないは、職責と評価の問題。
      強いチームは「弱み」を見せる(自己開示+返報性の原理)
      強いチームはメンバーから自発的に進捗状況を見せる化する。マイクロマネジメント(細かい管理)をするとむしろ成果が落ちる。

    4. 1on1を共創の場にする。
      できるリーダーは「理想や価値観が違う人間同士であることを前提に、どうやってチーム目標を達成していくべきか」を考える。
      成功組織のリーダーは「共通の行動目標を創る」。

    5. 情報共有の前に「感情」を共有する。
      自己開示(腹を割って話す)&返報性の原理(相手がそうしたので私も腹を割って話そうと考える)。
      7割のリモートワーカーは寂しい。

    6. 現場に「権限」を渡し、会議を減らす。
      決定プロセスを簡易化する。

    7. 「意義・目的ファースト」で伝える
      ・うまくいっていない組織の特徴
       ①成功の定義が決まっていない
       ②手段が目的となっている
      ・成功組織は決定会議で最初に決め方を決める
      (多数決なのか、投資対効果なのか、実現可能性重視なのか)

  • できる社員が実践していること

    • 小さな行動実験をただ繰り返す
      いきなり大成功を目指すのではなく、小さな失敗を積極的に積み重ね、その先に成功を掴む。
      「意識は変わらない。意識の前に行動を変える。」

    • 相手の褒め方

      1. 能力とプロセスを褒める。
        外見ではなく能力、結果だけでなくプロセスを褒める。

      2. 倒置法で褒める。
        例:「素敵だね。~が。」

      3. 間接承認を使う
        第三者を使って褒める。

    • 周囲を巻き込んだ後に、違いを見せる。

    • 耳ではなく心で「聴く」。深くうなずく。

    • 「質問」ではなく「発問」する。
      「質問」は一方的に問い詰める形になりがち。
      「発問」は一緒に考えていく。
      一緒に考えて内省させて自分ごと化して課題に接することができるのが「発問」の良いところ。

    • 「オノマトペ」コミュニケーションを使う。
      「オノマトペ」はフランス語で、擬音語(自然の音や物音を言葉に:ドカンと、ブオンと、今のはブッブー)+擬態語(ものの様子や状態を言葉に:メキメキと、パパっと、ワイワイ)+擬声語(人やと動物の声を言葉に:ハッハッハ、エーンエーン、ワンワン)

    • 会議参加者が自然と発言しだす3つのテクニック

      1. 自分の見解を先に述べて、そのあとの発言を引き出す
        ×「何か意見ありますか?」
        ○「私は3つの案の中で言うとA案がインパクトが大きくて良いと思いますが、皆さんはいかがですか?」
        ○「私は○○さんの意見は素晴らしいと感じました。他の皆さんはいかがですか?」

      2. 名前を呼んで、当事者意識を高める
        「本日は3つアジェンダがありこれらが完了したら会議終了です。
        1つめのアジェンダはxxxのディスカッションです。XX部の○○さんも意見をお願いします。2つめはxxxを決めます。○○さんの5分の発表の後に皆さんから意見を聞きますので、○○さん、○○さんも準備をお願いします。…」

      3. 会議前にその気にさせる
        会議は準備で9割決まる。事前にアジェンダを送付する。そうしないと、会議室の椅子に座ることが目的となってしまう。

    • 「裏ファシリテーター」となって会議をさっさと終わらせ質を高める3つの質問

      1. 切り上げ条件の確認
        「この会議はどうなったら終了でしょうか?」

      2. アクションの確認
        「誤解していないか確認させてください。この会議では○○と○○が決まり、いつまでにこれを実行するという認識で合っていますでしょうか?」

      3. アジェンダ・時間進捗の確認+時短
        オンラインで議事録を作成し「議事録を作成しましたが、修正が必要だと思う方はいらっしゃいますでしょうか?」

    • 資料作成を通じて達成すべき目的は以下の2つ。説明後に相手にどのような行動を起こしてもらいたいのかを資料作成前に設計しておくことが大事。

      1. 相手と共鳴し、思い通りに相手を動かすこと

      2. 相手から信頼を得ること

    • 説得力を高める3要素は、内容、論理性、正確性

    • 企画書の型は、
      ①疑問:そもそも
      ②調査:調べてみたら
      ③解釈:そういうことか
      ④確認:確認したら
      ⑤本質:そうだった!

    • 成功する資料に共通している6つのルール

      1. 10秒で理解させる
        ・1スライド100文字程度
        ・低彩度の3色以内
        ・24ポイント以上

      2. 「対角線」と「白」で視界を誘導する
        白抜き文字は可読性が高く、遠くから見ても見えやすい
        重要な情報の周りに余白を配置する

      3. 矢印と画像は4つ以内にする

      4. グラフに「インサイト」を添える

      5. コンテンツに「変化」を入れる
        ビフォー・アフターの「変化」を数字・言葉で表現して、資料に入れれば、相手は反応しやすくなる

      6. 5枚に1枚は画像を入れる
        「インパクトスライド」

    • 伝わるチャット3つのポイント

      1. 始めに「メリット・目的」を入れる
        知りたいことが分かる! 全社会議のお知らせ」
        採算取れずコーヒー販売終了のお知らせ」

      2. 要件は3W(Who, What, When)。
        箇条書きで反応精度が上がる。
        1行あける(余白を入れる)。

      3. 最後の一押しに数字を入れる。
        すぐに終わる→2分で終わるアンケートの回答をお願いします。
        なるべく早く→提出期限は○月○日○時まで。

    • 謝罪で逆に信頼度をアップさせる

      • 謝罪は5W1H。順番は
        ①発生した事象説明:When, Where
        ②謝罪対象    :Who, What
        ③理由と再発防止策:Why, How

  • 強いチームは仕組みで作る

    • 困っている人を助けたら加点する仕組みをつくる(ヘルプ・アザーズ制度

    • 360度「評価」ではなく「フィードバック」にして、管理職の成長を促す。良いこと2つ、改善点1つをプレゼントして相手に届ける

    • 異なる意見を受け入れるためには、
      ①偶然の出会いを必然にする
      ②異質の意見に拍手をする

    • 1on1を「面談」から「対話」へ変えるために

      1. 感謝・ねぎらいでスタートする

      2. 「部下のための時間」であるという期待値をセットする

      3. 事前に感情と共創を用意する
        ①感情:うれしかったこと&残念だったこと
        ②共創:行動目標 or 行動実験を示す

    • メンター制度ではあえて若手のメンターを選ぶ

    • 気持ちが伝わるビジネスチャットの技

      1. 絵文字は上司・年配者から使う

      2. 共感・同意の「いいね」「素敵だね」を1日3回以上

      3. 「お疲れ様です」を「こんにちは」にする。

      4. オンライン会議中は「888888」で拍手。

      5. ポジティブに変換する
        例:「遅れないように!」→「早めに来てくれると嬉しい」

    • 冒頭の2分の雑談で、会議の発言者が1.9倍になる。
      飲食こそ雑談の王道

  • フィードフォワード(完成する前に意見をもらう)で、資料の差し戻しが74%減る。

  • 目標に数字を入れて「察する」をゼロにする。

  • 会議資料は1テーマ1枚(ペライチ)
    ↓↓↓ 自分流に加筆修正しました。↓↓↓

ペライチ様式(自分流にアレンジ後)

▶感想

色々と参考になるTipsがあったので、日々の仕事・業務の中に取り入れていき、成果を出せるチームにしていきたいです。

以上です。


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